散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか松江(11)名バー

2019年10月22日 21時32分46秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
さて、気分が盛り上がったところ、再び少し歩いて、1952年に開店したバー「YG」へ。先客が2名ほどおり、カウンター一番奥の席に座らせてもらう。今日のメニュー(お勧めフルーツなどが書いてある)から、生モスコミュールを注文。



ベースとなるウォッカに生姜を漬け込んだものを使ったモスコミュールは、思ったほど辛くなく、ちょうど良い刺激である。通しはオイルサーディンが可愛らしく盛られてきた。



2杯目はロブロイ。中に入れるウイスキーを相談したところ、グレンドロナック12年を使うことになった。これがしっかりした味わいで美味い。





この後、いろいろと話をさせてもらい、マスターがマティーニに関して「あまり辛くしないようにしている」との発言があったので、我が意を得たりと、久し振りにマティーニを注文することにした。

「ジンはお好みがありますか?」と聞かれるので、「ブードルスです」というと、「今のやつと昔のやつとどちらですか」と聞かれ、「もちろん昔のです」というと、なんと昔のブードルスボトルが出て来てしまったではないか。


→左側が昔のボトルである。



申し訳なくなりつつ、久しぶりに昔のブードルスを使ったマティーニを飲む。つい「こんな味だったか~」とありがたみのない発言をしてしまったが、「久しぶりに飲むと、味なんて結構忘れていますよね」とのマスターのフォロー発言が入った。

実に楽しかった。名バーの雰囲気をしっかり味わい、酔っ払って来たところでホテルに戻る。今日の歩数は20528歩と結構歩いたね。


なぜか松江(10)おでん

2019年10月22日 19時25分59秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
さて、そろそろ今日の一杯と行くか。今日は綺麗な夕景を見ながら移動。



事前に電話を入れておいた居酒屋「Y」へ。まだ店にはそれほど客がいなかったが、私の前にいた2人組は店に入れなかった模様。あらかじめ電話をしておいてよかった。

カウンター席に座り、今日は燗酒からスタート。刺身盛り合わせを頼んでおいて、目の前にあるこの店の名物おでんでスタートすることにしよう。



まずは豆腐、春菊、きんちゃく、団子(多分、いわしだろう)の盛り合わせでスタート。豆腐には程よく味が染み込んでおり、これは美味い。ここに燗酒(たぶん賀茂鶴だろうと思うが)を合わせる。少し涼しくなりつつあるだけに、この組み合わせがピッタリだ。



春菊は食べる寸前におでん出汁に投入して火を通したもの。歯ごたえがあるが、柔らかい葉を選んでいるようで、茎の太い固いところがない。きんちゃくは具沢山で汁気を含んでおり、これまた美味しい。

ここで刺身が到着。ひらめ、鯵、カンパチ、サザエの盛り合わせである。サザエは歯ごたえ良く、北海道ではなかなか出てこないものなので、ちょっと嬉しい。カンパチは恐ろしいほどの脂ののりで、素晴らしく美味かった。



続いて、宍道湖名物もろげエビを空揚げにしたものが出る。いわゆる小エビ空揚げではあるが、普段食べるエビとはちょっと味が違っているように思える。



店は予約客が次々到着し大混雑になってきた。人気があるのは手っ取り早く出るおでん、後はシメサバがものすごい数出ているようだ。私も燗酒をお代わりし、おでんの第2段、糸こん、だし巻き、里芋を注文。



西方面に来た時、だし巻きは欠かせない。だし巻きにさらにおでん出汁を含んだ玉子は予想通りのうまさだ。そして、ねっとりとした味が素晴らしいのは里芋である。私もすっかり年を取り、この味に開眼したなあ。

店のおばちゃん軍団もやや落ち着いたせいか、おでん鍋の中でひとつだけはぐれていた里芋、足が取れてしまった白イカをサービスして頂いた。腹が一杯になり、隣の客が頼んでいた煮魚、しじみ汁もものすごく気になるが、とても食べられない。

ここで勘定をしてもらったが、実に活気あふれる名店であった。メニューには全く値段が書いていないのだが、おでんを中心に組み合わせると心配することはないと思う。


なぜか松江(9)インターミッション

2019年10月22日 17時12分31秒 | 旅日記
さて、電車の時間まで多少あるため、近所を散策する。出雲大社前駅から出雲大社と反対方向に向かうと、一の鳥居というのがある。



さらに進むと、出雲大社を模したような、物産館&道の駅があった。ここでお土産物件を見学しておく。まだ移動があるので、ここではあまり購入しなかったが、いくつかのお菓子の試食があり、ありがたく味を見させてもらった。



それから一畑電車に乗って松江しんじ湖温泉駅へ。





約1時間の移動になるので、本を読んだり、ウトウトしたりしているうちに、終点に着いた。



そうか、この一畑電車は「レイルウェイズ」の舞台だったか。



さらに若干の時間があるため、松江市内を散策。城の堀周りを歩き、松江城(国宝)を遠くから眺める(上る気力が無かった)。





かなり疲れて、街中のカフェ「OK」でたたら炭コーヒー(アイス)を飲んで休憩だ。





なぜか松江(8)出雲そば

2019年10月22日 13時59分38秒 | 食べ歩き
うーむ、予想していないわけではなかったのだが、事前に調査していた出雲そばの店を何軒か回ってみたが、いわゆる有名店はどこも混雑している。数か所の店に振られ(並ぶ根性が無いのだ)、出雲大社前駅の方に戻ってきて、さらにそこから進んで、若干空いている店「M」を発見した。

ここで良いのでは無いかということで、店に入ると、待っている客が3組あったが、流石に私も力尽きた。名前を書いて、待ち席に座り込む。

幸いなことに、先客1組は断念したらしく姿を現さず、2番目に呼ばれて、座敷席に(椅子あり)座ることができた。注文は事前にメニューで確認していたが、迷うことなく一番オーソドックスな三段割子だ。

席に座ると程なく蕎麦が出てきて、まずはそのままの状態で汁を少しかけて食べる。麺は思ったより細めで、蕎麦の風味が強めだ。なかなか美味い。



続いて2段目は海苔、もみじおろしを少しかけ、汁をかけて食べる。



なるほどこれもいいなあ。少々量が少ないように思えるが、夜もまたしっかり食べるので、このくらいがちょうど良いのだろう。最後にそば湯に汁を投入し、付け合わせの沢庵を食べつつ飲む。



これが出雲そばの神髄かどうかは分かっていないのだが、満足した。

なぜか松江(7)出雲大社

2019年10月22日 13時17分38秒 | ART
9時前にホテルを出て、JR松江駅へ。松江から出雲市までは何とかICカード圏内なのである。



ここからアクアライナーに乗り込み、出雲市駅へと向かう。今日は祝日だが、混雑具合はほどほどで、座ることはできた。





出雲市駅に到着し、そこから一畑電鉄に乗り換えて、出雲大社前駅へ。





一畑電車はICカードが使用できないクラシックな仕組みなので、切符を買い、チッキで切符を切ってもらう。本当に久しぶりだね。



出雲大社前駅は国の登録有形文化財とあって、良い雰囲気の建物だ。





出雲大社前駅からは道なりに出雲大社方面へ。





参道を通って進んで来たが、先に島根県立古代出雲歴史博物館に行くことにしよう。

ここは大したことのない、神社の宝物館だと思っていたのだが、私のとんだ勘違いで、なんとも本格的な博物館ではないか。今日は10月22日、即位礼正殿の儀とあって、入場無料なのであった。





■島根県立古代出雲歴史博物館「常設展」。

入口を入ると、顔ハメ勾玉がお出迎え。



「出雲大社 巨大神殿の柱(宇豆柱)」:かつての出雲大社は高さがどうやら48mあったという説に根拠を与えた柱。重要文化財。



「出雲大社1/10モデル」:これを見たら驚くよね。過去何回も倒れ、再建されてきたという歴史が紹介されていた。



「日本最多358本の銅剣」:すごい物量作戦だ。国宝。



「銅鐸」:ここにきて本当に良かった。全部国宝。



「日本最多16本の銅矛」:これまた国宝。ぐうの音も出ない。



「ウミガメが描かれた銅鐸」:紀元前2~1世紀のもの。国宝。



いや、ここは国宝満点で恐ろしくも素晴らしい博物館であった。普段より大きめの写真でお届けしました。これだけの文化を持って、大和朝廷に屈した出雲の国は、さぞかし恨み深いことであろうよ。

その他の展示はちょっとだけご紹介。

「朝酌促戸の市」:「出雲国風土記」をもとに市場の様子を再現したもの。



「北松江駅」と「列車」再現:時刻表の表現が面白い。





すっかり疲れてしまったが、出雲大社には一応行っておこう。が、途中で宝物殿があったので、更にそちらでひっかかる。中は写真撮影不可だったのだが、もう岩石の塊に見える「高大本殿心御柱」(重文)、「慶長本殿棟札」(国宝)があった。

それから出雲大社の拝殿へ。あれ、あまり大きくないなと思ったら、これが本殿ではなかった。



出雲大社の本殿は囲まれていてよく見えない。どちらかというと、後ろ側から見たほうが、姿が良く見えるようである。



この後、おみくじを引く。もちろん、その手のものを信じているわけではなく「行ったよね」という記念のためである。どうやらここのおみくじは「大吉」などの表示が無いようだったが、概ね良いことが書いてあり、多分大吉に相当するのではなかろうか。

というわけで、入り口に戻ってきたが、相当腹が減っているので、出雲そばを食べたい。どの店に行けば良いだろうか。

なぜか松江(6)ホテル朝食

2019年10月22日 08時30分59秒 | 食べ歩き
昨日は結構飲んだあげく、ホテルに遅く戻ることにあったが、意外と今朝は調子が良く6時に起床。

しばしダラダラした後、朝食会場へ。途中で新聞を入手。そうか、松江では民放が3局しかないのか。まあ、昔はテレビ局の数が大事だったが、今はハッキリ言ってどうでもいいかも知れないなあ。放送内容が下らな過ぎるし。



朝食会場の混雑はさほどではなく、早速バイキングシステムで食べるものを選んで行くか。

今日はご飯、しじみの味噌汁、温野菜(大根煮、じゃがいもミートソースのようなもの)、ハム、オムレツ(キノコの煮たものを具材にして)、サラダ、高野豆腐、あかてん、あご野焼き、わかめ、のどぐろ干物、とんばら漬け、だし巻き、鯖のほぐし身、サクサク醤油、白桃とリンゴ酢のドリンクを選択。





まず、作りたてのオムレツが美味い。のどぐろ干物は小さいやつなので、いわゆる朝食に出てくる普通の魚の干物とさほど違いはない。意外なのは鯖のほぐし身で、これがご飯に非常に合う。また、醤油をふりかけ状にしたサクサク醤油は万能調味料と言っていいのではないか。

昼のことも考えて、品数は多いが、量は少なめで終了。部屋に戻る際に、テイクアウト可能なコーヒーを持って帰り、少し部屋でのんびりする。今日の出発は9時目途なのである。