散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか松江(5)しゃべる

2019年10月21日 23時00分22秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
ということで、初日の1軒目からそこそこやらかし、2軒目のバーへ向かう。バーも調査しておいた1軒目は休みで、もう一軒の「NB」へ。

店に入ったところ、先客4名、後から2名とちょうど開店とともに混雑してる状況であった。先客の注文が終わり、私の番となった。

初めてのバーでの注文として、モスコミュールにしようかと思っていたのだが、先客の注文とかぶり考え直そうとしていた。しかし、モスコミュールの作り方を見ると、実に興味深いではないか、よし、このまま注文しよう。

マスターが作るモスコミュールは、ウォッカにドライタイプのジンジャーエールを入れ、さらに生姜すりおろしのジャムのような状態のものをスプーンで付けてくれるのである。



私のところに来たモスコミュールをまずはそのままで一口。ドライなジンジャーエールが効いている。

続いて、スプーンに乗った生姜をちょっとつまんで食べる。これまた甘みと刺激で美味い。この生姜をカクテルに落とし込むと、なるほど刺激的で、目の覚めるようなモスコミュールになった。

バーの通しはフルーツ盛り合わせである。生のイチジクは多分あまり食べたことがないし、久しぶりに食べる柿も美味い。そして、今時流行りのぶどうも間違いのない美味さだ。



2杯目はロブロイ。ちょっとコクのあるウイスキーを頼んで見たところ、シーバスリーガルミズナラカスクを使ってもらうことになった。私の感覚だと、ライトなウイスキーという気もするのだが、だいじょうぶなのか?



いや、その心配も杞憂であった。このウイスキー、ロブロイにして見ると、意外なコクがあるね。すっかり酔っ払って、通しを出す仕事も一段落したママといろいろな話になった。

松江には25代続く地元の超有名人がいて、政治家として有名な竹下などその手下であるとか、街の人はあまり世間を知らず、殿様商売ばかりだとか、そんなような話である。

そうこうしているうちにもう一杯飲みたくなり、ギムレットを注文。



これを飲んでスッキリしたのだが、ママの話が止まらない。思いがけず予想より1時間くらい延長になり、そのあとホテルに戻り、シャワーを浴びて寝ましたよ。今日は14818歩。


なぜか松江(4)のどぐろ他

2019年10月21日 20時00分56秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
駅から美術館に向かう時には、「松江は人口も20万人くらいだし、やっぱり栄えていないな」と思ったのだが、夜になってくると俄然いい街に見えて来た。この辺はいわゆる茶屋街だったのだろうか。なんとも落ち着いた古い町並みがすごく素敵だし、ほっとするような味がある。



おや、造り酒屋の建物もあるぞ。



そして今日の1軒目、「NN」に到着。いわゆる大衆酒場だと思っていたのだが、もう少し落ち着いた感じの店で、店名の横には「大衆割烹」と書いてある。



店に入って席に着き、今日は最初から国揮を常温で注文。実はこの店に来る前に通って来た酒屋さんの酒なのだ。早速飲んでみると、少し癖のある濃厚な味わい。通しの小さな赤貝の煮付けがこれに合う。ちなみにこの辺では「赤貝」と呼ばれているそうだが、実際はサルボウガイという貝らしい。



つまみの注文は酒の肴3点セットのような、あかてん、あご野焼き、あぶりわかめでスタート。あかてんはさつま揚げに唐辛子を練りこんだようなもの。もっとジャンクな味わいかと思ったら、意外と魚の味がハッキリとする。



あご野焼きはいわゆるトビウオの竹輪であろう。こちらも魚の味がしっかりするね。そしてあぶりわかめは、まさしくワカメを炙ったもの。これも酒が進んでしょうがない感じだ。

つぎは大物の刺身盛り合わせ5種が到着。内容はメダイ、サンマ、ヒラマサ、白イカ、甘エビ(らしい)。サンマは北海道から来た身には興ざめのところもあるが、メダイは旨味がしっかり。白イカの甘さも中々のものだった。刺身に合わせ、酒は島根の豊の秋燗酒を注文。これは非常にオーソドックスで、食事によく合う酒である。



そして、島根に来たら食べなくてはならないのだろうか、のどぐろの煮付けを注文。途中の店のメニューでのどぐろの驚くべき値段を見たのだが(5千円超えてた)、この店ではそこまでではないようだ(サイズは多分小さめなのだろう)。



のどぐろは脂が乗っているというよりは、少し淡白できれいな身の味がした。ただし、こうなると北海道でも柳の舞とか、そういう魚でも対抗できないというわけではないと思う。

だいたいこれで満足したのだが、最後にご飯を少々頼んで、のどぐろの煮汁を合わせて食べる。これは手が全く止まらずに、あっという間にご飯を食べてしまった。

さらにしじみ味噌汁を注文。最初は熱すぎて味がわからなかったのだが、想像しているしじみMAXの感じではなく、割とあっさりとした味だった。これが本来の味なのかどうか、ちょっと分からなかったが、まあそれは良しとしよう。


なぜか松江(3)夕陽

2019年10月21日 18時13分34秒 | 飲み歩き・琴似界隈
ホテルに荷物を置いた後、早速、島根県立美術館へと向かう。途中、宍道湖の西側を通るのだが、今日は天気がもう一つで有名な夕日は見られない。それでも途中にある彫刻や記念碑を撮影しながら、美術館へ。



■島根県立美術館「黄昏の絵画たち」。夕陽が美しく見られることで知られる島根県立美術館。開館20周年記念展は近代絵画に描かれた夕日・夕景をテーマにしたものである。

フランソワ=オーギュスト・ラヴイエ「モレステルの谷」:描かれた木々にすごい迫力がある。
ギュスターヴ・クールベ「波、夕暮れにうねる海」:彼は22歳になって初めて海を見たらしい。その驚きがあのような作品を生んでいるのか。
ジャン=フランソワ・ミレー「夕陽」:パステル色で軽やかな感じの作品。

ヴァシリー・カンディンスキー「夕暮れ」:白と黒と水色で表現する世界。切り絵作品のように見える。
高橋由一「芝浦夕陽」:暖かみと質感がある。
和田英作「ミレー「落穂拾い」模写」:さすがに上手い。模写を超えて自分の作品だ。

山脇信徳「雨の夕」:都電などを描いて、近代の「夕陽」である。
吉田博「瀬戸内海集 光る海」:遠くに広がる海、落日の光。素敵な作品だ。

画家の有名どころは上記の他にも、ターナー、コロー、ドービニー、ブーダン、シスレー、モネ、ピサロ、ルドン、ドニ、北斎、広重、小林清親、藤島武二、黒田清輝、岡田三郎助、菱田春草、萬鉄五郎、梅原龍三郎、川瀬巴水、伊東深水と書ききれないほどである。国内の様々な美術館所蔵の作品が出品されており、記念展の力の入り具合とこの美術館が他館との関係をきちんと構築していることが見て取れた。

■島根県立美術館「常設展」。こちらは撮影可能だったので、何点か紹介したい。
ギュスターヴ・ドレ「スコットランド風景」:実に気持ちのいい風景画。



ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ「聖ジュヌヴィエーヴの幼少期」:ちょっと不思議なシャヴァンヌの作品。



岡鹿之助「古港」:ちょっとメルヘンが入る、特徴的な画風だ。



ポスター展示コーナーで、「松江 開府三百五十年」:ん? そんなに新しくできた街なの?



「煙のない山陰路 6月から運行 ディーゼル機関車快走」:そんな時代もあったねと。



■島根県立美術館「生誕120年記念 塩谷定好展」。「芸術写真」の代表的な写真家として知られる塩谷定好の、どちらかというと記録写真に近いものを集めた展覧会。島根の雪の降りっぷりが驚きであった。



いや、今回の特別展、常設展共に想像以上の見ごたえがあった。美術館の建物やコレクションが立派なのもあったが、それ以上に感心したのは高校生くらいの年代の観覧者が多いことだ。たまたまなのかもしれないが、他の美術館ではあまり見たことのない風景であった。



展示を見ているうちに17時半過ぎとなり、辺りも暗くなって来た(日没は17時26分だったそうだ)。



さて、そろそろ繁華街に向かいますか。ということで、宍道湖大橋を渡り、東茶町の方向へ向かう。

なぜか松江(2)ベタ踏み坂

2019年10月21日 15時10分34秒 | 旅日記
簡単に食事を済ませて、米子行きの飛行機に乗り込む。



飛行機は新型機種だったせいか、全席にモニター画面がついていた。



機内はそこそこの混雑で、ちょっとウトウトして逃避したり、本を読みながら米子空港へ。ここは定刻通りについた。



せっかくの米子”鬼太郎”空港なのだが、のんびりしている時間はあまりなく、松江行きのバスへ乗る。



米子空港から少し行くと、鳥取から島根へと渡る橋に差し掛かる。その風景をなんだか見たことがあるような気がしたのだが、そう、ここはあの有名なベタ踏み坂(のある橋)なのであった。うまいこと写真に撮ると、信じられないような角度で道を登って行くように見える坂なのである。

バスに乗っていると角度の感覚はそれほどではないが、多少は雰囲気を感じ取ることができた。ちなみに私が登った鳥取側は角度がさほどでもない。坂を降りたところに何人かカメラを持った人がいたが、島根側がいわゆるベタ踏み坂の現場であるらしい。


→望遠で撮影しないと、急角度には見えないそうだ。

いきなり興奮しながら、その後は松江駅へ。まずは一旦「MEHT」へチェックインだ。



ロビーでは無料で新聞が提供されており、山陰中央新報を頂いた。やっぱり地方に旅行したら、そのエリアの新聞が良い。


なぜか松江(1)羽田

2019年10月21日 12時00分20秒 | 食べ歩き
私の夏休みがやっと到来した。土日はイベントがあり、日曜日に旅行の準備をして寝る。10月21日、月曜日はやはり興奮して6時少し前に目覚めてしまった。

軽めの朝食をとり、7時20分に家を出る。出張で平日移動になる場合と同じで、バスに乗りJR琴似駅へ。ここからエアポートに乗る。明日は休みなので、今日も出勤している人は少ないかと思ったのだが、相変わらず琴似・札幌間は混雑している。



なんとか札幌駅から座ることができ、新千歳空港へ。普通に出張する時に乗る便で東京へと向かう。出発はまあまあ順調だったが、羽田空港が混雑しており、滑走路から降機場へと移動するのに時間がかかった。察するに、世界の要人が来ており空港の調整が大変だったのではないだろうか。

羽田に降りて、乗り換え口へと向かう。もうタイトルで書いてしまっているが、今回の旅の第一目的地は松江市を中心とした島根県なのである。

しかし、時間も昼ごろとなり腹が減って来た。羽田空港はあちこち工事をしており、この辺には飲食コーナーがない。売店も少し戻ったところにしかなく、しぶしぶ戻る。あまりバリエーションのない中から、「つきじ丸武親子サンド」とケニア紅茶&ルイボスを購入。




→チキンカツサンドを1個食べてしまった所。

飛行機に乗り込む前に早速食べようではないか。玉子サンドはだし巻きの美味さは分かるものの、少し味付けの濃すぎる感じがする。チキンカツサンドはオーソドックスな味で、まあまあ。

札幌から山陰に行くとなると、やはり移動が大掛かりになり大変である。東京に住んでいればこの辺はかなり楽なんだろうけどなあ。