散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか松江(17)名バー再び

2019年10月23日 22時55分47秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
もう何か食べるのは無理なので、昨日、気分の良かったバー「Y」へ行こう。夜の街を少し歩いてから、店へ。

まだ開店したばかりとあって、一番目の客になってしまった。昨日と同じく、一番隅っこの席に座る。最初はオーソドックスにジンフィズを注文。通しのチーズとクラッカーをゆっくり食べる。





少し経つと、2人組の客が2組。だんだん雰囲気が暖まってきた。私の2杯目は「苦いリキュールを使ったショートカクテルを」とお願いし、エギュベル+フェルネットブランカ+オレンジの皮+ビターズのカクテルを頂く。



おお、これはかなりドライに苦いね。そこにほんのりオレンジの風味があり、目が醒めるような、さっきの夕食が消化されていくようなカクテルだ。

よし、面倒なカクテルを頼んでも対応してくれるようなので、周りに飲み物が出終わったタイミングで3杯目をお願いする。今度は「今年のカクテルテーマが抹茶リキュールなのですが、そこにカルヴァドスを合わせたものを。後は何を入れてもよいです」という面倒なカクテルを注文してみた。

ただ、ここでマスターが話をしてくれたのだが、やはり面倒な注文をする人は他にもいるらしく、「銅鐸のイメージで」とか「神事の○○の雰囲気で」という注文が時々あるそうだ。

さて、私のカクテルは、カルヴァドス+抹茶リキュール+ドライベルモット+生クリーム+抹茶パウダー+金粉のカクテルとなった。飲んでみると、これが驚くほど美味い。



カルヴァドスのリンゴ風味が非常に良く生かされつつ、甘い風味と、最後に抹茶の苦味が出てくる味わいは、素晴らしいの一言に尽きる。隣で私の無茶な注文を面白がっていた客も、思わず拍手をしてしまっているではないか。

普通であればこれで満足するところなのだが、松江の最終夜とあって、この楽しい時間をもう少し引き伸ばしたい。最後に「あまり飲んだことがないだろうなと思うスコッチを勧めて下さい」と無茶なお願いをして、オールドバランテュラン10年(確かに聞いたことがない)を出してもらう。



これはハイランドのウイスキーでありながら、ピーテッドな味わいなのである。初めてだが面白い味だ。そして、ほんの少し加水をすると実にわかりやすく、華麗な味が花開くのである。

これを惜しみながら味わい、いよいよ最後である。店の皆さんに挨拶をして、店頭まで見送りに来てくれたマスターと握手をして、ホテルへと向かう。松江に住むことがあったら(ないけど)、この店をメインで通うバーにすることにしよう。



帰りは河岸を歩いて帰ったが、今日も釣りをしている人がいる。ちょっと酔った勢いで、何が釣れるのか聞いてみると、「スズキ狙いです」とのことだった。気になっていたことが分かったので、スッキリしてホテルへ。結構酔っ払って、就寝。15504歩。

なぜか松江(16)洋食

2019年10月23日 18時50分46秒 | 食べ歩き
疲れて街中に戻り、スーパーマーケットなどで時間をつぶす。インスタントラーメンなど、見たことのないものを購入。



さて今晩は珍しく居酒屋ではなく、洋食の店「S」へ。素敵な店構えに期待が高まる。





まずは島根の白ワインをもらい、Bセットというセットメニューを注文することにした。



まずはクラシックに、ポタージュスープとサラダが出てきた。あっさりとしたスープを飲んで、料理の出を待つ。





Bセットのメインはかなり豪華なものである。一つの皿に、ハンバーグ、牛ブロ(ブロシェットの省略形だと思う)、グラタン、エビフライ、ナポリタンが盛り込まれている。



ハンバーグは洋食屋さんらしいソースで、普通の店で出てくるものよりはコクのある味だ。エビフライはまあ普通かな。牛ブロは牛肉のソテー(柔らかい)とソーセージ、玉ねぎを金属の串に刺したもの。それからホタテ、エビ、カニ? の入ったグラタンが白ワインに合うね。

これにライスが付いていたので、すっかり腹一杯になってしまい、飲みながら食べるという感じにはならなかった。後はコーヒーを飲んで、ちょっと休む。さて、この後どうしようかな。


なぜか松江(15)田部

2019年10月23日 17時33分48秒 | ART
そろそろ時間になり、安来から松江へ戻る。安来駅の待合所にはドジョウがいた。私がイメージしているドジョウ(食べる奴)よりかなり大きい。







ちょっと疲れて来たが、松江駅前からレイクラインというバスに乗り、田部美術館へ。





■田部美術館「四季の茶道具 湯気白く」。山林王と呼ばれ、現在でも地元で力を持つ田部家二十四代(最近、二十五代目の当主が襲名したらしい)の調度品を展示する美術館である。話に聞くと、竹下元首相、青木参議院議員もこの家のおかげでその地位に着いたと言われているとか。

展示はあまり説明がなく、私は良く分かっていないのだろうと思うが、有名どころでは、小堀遠州作の花入「竹輪無二重切(再来切)」、野々村仁清作在印の茶入「柿天目ふくべ」があったことをお伝えしておきたい。


→多分、二十三代目くらいの田部さん。



再び堀の辺りを歩きながら、街中に戻る。途中に木の橋が架かっていたが、この上は自動車が通っても良いようであった。


なぜか松江(14)炉端

2019年10月23日 13時29分57秒 | 食べ歩き
美術館の近くで昼食をとるという考え方もあったが、ドジョウ料理をメインにした(安来節の安来なので)店は団体で満席。それ以外の店は、どうも水曜日休みのところが多いようだ。

食事をとるところがなく、シャトルバスに乗り込み、安来駅に戻る。あまり考えていなかったが、安来は「安来節」の地なんだよね。





バスで戻る最中に調べておいた、炉端焼きの店「K」で昼食をとることにしよう。あまり重厚なメニューも夜に影響があるので、軽めに漁師の海鮮丼というのを注文。さほど待たずに、丼がやって来た。

海鮮丼には鯛、サーモン、鰺、とびっこ、光り物(種類は不明)、錦糸卵が乗っており、甘ダレで味をつけるのだが、なかなか美味い。それから味噌汁も熱々で美味く、きゅうり漬けも漬かり過ぎた市販のものではなく、手作り感がある。


→写真じゃ魚がほとんど無くて、美味しくなさそうに見えるな。そんなことは無かったのだ。



店の方の感じもなかなかよろしく、これはいいところで昼食をとることができた。

なぜか松江(13)足立美術館

2019年10月23日 13時00分42秒 | ART
安来に到着すると、駅前には足立美術館行きのシャトルバスが到着していた。私は何とか乗ることができたが、次のバスになってしまった人もいた模様。また、バスはマイクロバスなので、大きな荷物を持ち込んでも載せるスペースがない。じゃあどうするかというと、膝の上に抱えるしかないので、スーツケースを持っている人は大変な目にあっていたことをお知らせしておきたい。


→写真のバスは私が乗ったのではない観光バス。

約20分で足立美術館に到着して、入館。何よりも先にしなければならないのは、帰りのシャトルバスの整理券確保である。わっと人だかりになったが、何とか13時の整理券を確保することができた。これをもらっておかないと、バスの発車の際にあとまわしにされていた人がいたので、これまた要注意である。

美術館は流石に見ごたえがあり、また、庭などには興味が薄い私をもってしても、素敵に思える庭だった。ま、ちょっと人工的にすぎるところもあったように思えるがな。









それから、この美術館には窓から見える景色がまるで絵画作品のように見えるところがあるのだが、もれなくその先には人がいることをお伝えしておきたい。なかなか、テレビ番組や雑誌のように素敵なカットは撮影できないのである。



■足立美術館「名品選III 動物画」。橋本関雪、竹内栖鳳の作品が展示されている。

■足立美術館「<改元記念>名画でふり返る明治・大正・昭和の日本画」。
竹内栖鳳「獅子」:さすが迫力がある作品。
横山大観「無我」:もしかして、三点あるこの作品を全部見たかもしれない。不思議に上手く見えない作品である。
菱田春草「紫陽花」:ほぼ緑に近い単色で描かれた作品。

竹内栖鳳「瀑布」:淡い墨色の細やかな所から、濃い墨色の大迫力の水まで表現されている。
土田麦僊「静物 鮭と鰯」:色鮮やかな鮭と頭の形がキュビスム的な鰯の表現が面白い。
山本春挙「奥山の春図」:流れる水が岩で盛り上がり、また下る描写が素晴らしい。
川端龍子「獻華」:牡丹の花を描いて、これでもかの作品。

■足立美術館「秋の横山大観コレクション選」。
横山大観「紅葉」:賑々しく紅葉が描かれている大きな屏風絵。鶺鴒が飛び立つ余韻も素敵である。

更に新館では「再興第104回 院展」の作品が展示されており、やはり上手い絵が多くて感心する。少々疲れてきたので、贅沢だが、こちらは駆け足で見て流す。バスの時間待ちでアイスコーヒー休憩。



ふう、疲れた。

なぜか松江(12)朝食

2019年10月23日 08時00分04秒 | 食べ歩き
7時に起床、7時40分頃に朝食をとる。今日は出雲そば、オムレツ(鶏そぼろ、チーズ)、野菜多め(大根、ナス、インゲン、カボチャ胡麻酢、海草、トマト、コーン、ほうれん草)、ご飯(鯖ほぐし身、もろみ味噌、しらす、切り昆布、サクサク醤油)、牛乳、コーヒー。



出雲そばは予想通りのびていて、今一つだった。オムレツは作りたてのため、相変わらず美味しい。島根は野菜が美味しい気がするのだが、インゲン、トマトなどが特によかった。

それからご飯にさまざまなご飯の友を乗せて食べると、実にうまい。もろみ味噌も良かったが、昨日に引き続き、サクサク醤油が特に素晴らしいように思う。



久々に牛乳を飲み、コーヒーを飲んで少しゆっくり。この後、9時過ぎに出発し、松江から安来に向かう。