お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

浄土真宗との出逢い その3

2009年03月15日 | 仏教
 また、昨日の続きです。

 向坊氏の質問に、ソナム師は、本心を語られた。
 一般の仏教徒の方々が、僧侶のソナムさんに対して、「お浄土に行けるようにお願いします」「病気を治してください」等々、言われ、一生懸命お勤めするが・・・本当に自分が経を読むことで助けられるのか・・・という思い
 また、自分は、いくら修行を重ね、いくら経を読んでも、煩悩を滅することができず、迷いがある ということを。

 その時、向坊氏がこう言われた。
 「そういう思いは、死ぬまでに解決しそうですか? 間に合いますか

 ソナム師は、その言葉に最初、カチンときて、場を離れ、いつものように瞑想の修行をされた。でも、浮かぶのは、向坊氏の顔とその言葉「間に合いますか」・・・

 ソナム師は、思い直して、向坊氏を訪ね、会話を続けた。
「あなたは、どういう意味で、そういうことを仰るのでしょう? では、あなた自身は、何の迷いも不安もないのですか

 「私は、何の不安も、心配も、ありません。 日本にも、800年前に、厳しい修行、学問を積んでも、なお、あなたと同じように悩んでいた僧侶がいたのですよ。そして、本願の教えに出逢われたのですよ」と、向坊氏が、親鸞聖人の話をされた。

 最初は、疑いのほうが大きかったソナム師だが、もっと、親鸞聖人の教えを知りたくて、来日。日本語の勉強から始め、中央仏教学院で「浄土真宗」を学ばれた。
 
 そして、今はカトマンズ本願寺所長を務められ、ネパールの方々に「浄土真宗」を説いておられる。

 「今は、心が、とても楽になりました」と、ソナム師。
 向坊氏との出逢い。「それも、向坊氏が英語が話せなかったら、このご縁はなかったし、今の自分はいなかった・・・」と・・・

 



 

 
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