お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

2月の言葉 その2

2013年02月04日 | 仏教
 今月の法専寺の山門掲示板の言葉は

 人に迷惑をかけることを
厭うのではなく
 多くのものに
迷惑をかけながら
生きているのが
私であったと
気づかされる


 今年に入って、実家の母は、直方と佐賀を行ったり来たりしています。

 実家では、自由なものですから、
寒いと、無精になって、万年床に潜り込んだまま・・・
それで、足下に加えて、頭もヨロヨロが進行します。

 ところが、佐賀だと、怖い娘がいて
大人数の洗濯物をたたんだり
広~いお寺ゆえ、軽いモップで掃除したり
暖かい日は、日差しの中で、草取りしたり
私が買い物する時はついて来たり
曾孫と遊んだり・・・

することが沢山あるため、血流もよくなって元気いっぱい。

 そんな母が、上記言葉を見て、
「まあ、いいことが書いてあるね~ どなたの言葉

いえいえ、娘が老母のことを思って考えた
今月の言葉ですよ。

 丸裸で生まれた私です。
一人では何もできずに、育ててもらいました。
そして、今、私だって、順調に老いています。

自分が元気に人の世話をできる間は気持ちがいいですが、
自分が直接目に見えて周囲を煩わせる存在になるのは、
身体の痛み同様、心も苦痛でありましょう。

 でも、どうしようもないことは阿弥陀さまにおまかせ
 元気な者が
お世話のご報謝をさせていただいているのですから
そんなに申し訳がらずとも
素直に相手の報謝を受けて、明るく生きてください 








 
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (案山子)
2013-02-06 09:56:23
外を歩いていて、ふと お寺の掲示板に向き合うときが好きです。
書かれた言葉を反芻し、暫く考えることになります。

記事を拝見して、先程から考えております・・・。
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Unknown (としちゃ)
2013-02-06 10:45:43
とても よい言葉ですね。
お母様が佐賀にこられて 元気に暮らしていらっしゃる様子よかったです。
いつも誰かが家に居る安心感、大家族でくらすことのよさですね。現代では なかなかできないですものね。

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Unknown (法専寺)
2013-02-06 22:30:25
案山子さん

生まれた時から、ずっと多くのものに迷惑・お世話をおかけしながら生きている私です。
それを思う時、老・病で、自分の身を自分でどうにもできなくなったとしても、
何を今さら・・・「迷惑かけたくない」なんて、言っているの?
すでに、多くの「おかげさま」の中で生かされて生きてきた身じゃないの?
それなら、今、あるがままの自分を認めて、素直に人の手を借りようよ。
自分で何もできなくなっても、感謝の言葉と笑顔の布施ができるなら、それで充分じゃないの。
っていう気持ちを言葉に込めました。



としちゃさん

ありがとうございます。
そうですね、一般家庭で、私も勤めに出ていたら、したくてもできないことです。
ウチは、寺ってことで、いつも誰かいますので、ありがたいことです。
きょうも、佐賀教堂の常例法座にご門徒さんと一緒にお参りさせてもらった母です。
耳が遠い母にもご講師の声がよく届いたようで、大変喜んでおりました。(ただし、佐賀弁がわからなかったそうな・・・)
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