お寺のオバサンのひとりごと

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仏道・「四苦八苦」を超える道

2013年10月26日 | 仏教
 そもそも生まれた時から、わが身は、思い通りになりません。

 性別も遺伝子も自分では選べませんし、
 時代も国籍も親も環境も選べません。

 気づいたら「私」と自覚する存在があるわけで、「私」という「いのち」をかかえて、「四苦八苦」しながら、生きてゆかねばならない・・・

 人間に生まれたからには「四苦八苦」するのは、しょうがありません。
 
 でも、「四苦八苦」の「苦」を少しでも、軽く、明るくし、よりよい人生を生きる「心の転じ方」が仏教です。

 「人生」、自分の思い通りにならないのが当たり前なのですから、自分自身の心の受けとめかた(感受性)を転じるしかありません

 それは、こころを「無」にする(どうにもならないことをあれこれ考えない)ことでしょう・・・

 でも、「考えるな」 と、言われても、考えてしまう、
情がありますから、済んだこと、取り返しがつかないことも、何度も何度も思い出しては、くやんだり、腹を立てたりする・・・
 まだ、この先どうなるかもわからないことまで、取り越し苦労してしまう・・・

 そういう私のように、自分でこころを「無」「空」にできない人間のために
用意されたのが「南無阿弥陀仏」の仏道だと感じています。

 本願他力、阿弥陀如来に「おまかせする」ってことは、ある意味「考えない」ってことではないでしょうか・・・

 
コメント (2)
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