事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

巨人軍改革PART1

2012-09-05 | スポーツ

41ud5hd0oyl わたしは野球が大好きだし、なかでも巨人というチームがとにかく好き。長嶋によって刷り込まれ、江川騒動の際には、だからこそ応援しなきゃ!とまでこだわってきた。

ただ、どうしても我慢できなかったのが、渡邉恒雄という存在が巨人どころかプロ野球全体をゆがめていることだった。彼の気持ちのなかに、野球への愛どころか知識もないことはよく知られている。名著「菊とバット」で有名なロバート・ホワイティング(なんとナベツネの英語の家庭教師だった)はこう語っている。

「彼はナガシマという名前を知っている以外、野球については何も知らなかったし、興味を持とうとも思わなかった。彼の興味の中心は政治で、中曽根は日本のJFKになる、といった話ばかり聞かされた」

……彼の好きなスポーツは相撲だけだったというのである。よく、理解できます。そうでもなければ、読売の興行だけを意識したスター選手集めや新リーグ構想といった、いま思えば愚劣な経営方針(と言えればだけれど)がなぜ存在しえたか、いまのお若い方には想像もつかないのではないか。

現在86才になるこのおじいちゃんは、しかし予想をはるかにこえてかくしゃくとしているそうなので、しばらくはこの独裁体制が続くのであろう、なにしろ巨人や球界だけでなく、マスメディアを牛耳っているのだから手ごわい……まさか、事実上彼が任命した球団代表から“告発”されるとは思ってもみなかった。

ところが、この清武(元)代表による告発内容はどうもわかりにくい。岡崎ヘッドコーチの留任が決定していながら、ナベツネが江川を招へいする人事を勝手に決めたことが“コンプライアンス上問題がある”というのである。あの会社ではそのくらいのことは日常茶飯事だったのでは?なんで今さら……と、この問題自体にあまり興味をもっていなかったの。

でも、「巨魁」「巨人軍改革戦記」と清武氏の著書を読んで、単純だけれど考えが少し変わった。この人は、少なくとも球団経営を近代化しようとだけはしていたのだ。以下次号

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