機動警察パトレイバー篇はこちら。
「攻殻機動隊」をつくった押井守が名をあげたのはご存知「うる星やつら」による(同時に、脚本家伊藤和典の出世作でもある)。高橋留美子のハチャメチャな原作がまだしもまともに思えるぐらいアニメはぶっ飛んでいた。製作にキティミュージックがかんでいたせいもあるのだろうが、エンディングテーマがあがた森魚のヴァージンVSだったあたり、狂いっぷりも板についている。
このシリーズは、要するに主人公の諸星あたるが女の子を追いかけ回し、鬼娘ラムが嫉妬してあたるに電撃を加える、このフォーマットさえ守っていればあとは何でもありの自由さが身上。ところが、上には上がいる。劇場版第一作「オンリーユー」の併映は同じキティ製作の「ションベンライダー」。永瀬正敏や河合美智子のデビュー作。監督は、当時ガキ映画を撮らせたら日本一だった相米慎二(「翔んだカップル」「セーラー服と機関銃」)。長回しを基調とした相米の奔放な演出テクを見て押井はこう思ったのだそうだ。
「あ、もっとメチャメチャやっていいんだ。」
そしてできあがったのが第二作「ビューティフル・ドリーマー」。友引高校の永遠につづく文化祭前夜の物語。“作家”としての押井はこれで一気にメジャーになった。
ところがそれが災いしたか、押井の映画は概してむずかしい。「ビューティフル~」で言えば、夢と現実の境界線をおなじみの面々に右往左往させるのだが、これはもうどう考えても“漫画映画”を逸脱している。しかし90年代、人間と機械、リアルとネットのにじんだ境界線を描く「攻殻機動隊」は、全世界で熱狂的に迎えられる(製作したバンダイも驚いたとのこと)。どうやら、オタクの時代が到来していたのである。
最終回はテレビシリーズ篇。よけいなことですが、相米はわたしの妻の高校の先輩だそうです。合掌。
中々「グ~!」ですよ。昨晩はチョイと酔っぱらって「スネークマン・ショー」1.2
をamazonでポチッちゃいました(爆
「アキラ」もデジタルリマスタリングで出れば買うんですけどネェ~。
だいたい夜中に
「おう!シンナーにぃ気をつけて壁塗んな」
「わかりましたぁ!親方ぁ」
をまた聴くんですか(笑)
まぁ此の様に思っている訳ですよ。 MDにオトしてあげるからねェ~(喜!
「ションベンライダー」の話で思い出しました。
当時、うちの妹が坂上忍(もちろん今とは全く違う子役の頃)のファンで、「今度忍君の映画がやるんだ」と言ってたのがこの「ションベンライダー」で。
たしか彼以外の出演者はオーディションで、その時はまさか共演した永瀬君(ひょろっとした影の薄い少年でした)のほうが有名になるとは思いもしませんでした・・
相米監督、亡くなってずいぶん経ちますね。
最初はアイドル映画監督でしたが、作品は今でも評価が高いですし。
今数多あるこの手の映画で数十年後残るもの、って何でしょうね。
すっかり忘れてたけど。
でも、まさかまさかの人気復活。
世間ってものがわたしにはまだまだ
わからないものなんだなあとつくづく。