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バーニングから独立した水野美紀の例がもっとわかりやすいだろうか。彼女は、いつも似たような役しかやれず、劇団☆新感線など、演劇に傾倒していたために独立を決意。しかしその後、彼女はしばらく苦しんでいる。
柏木雪乃役で「踊る大捜査線」に出演していた彼女の役がどんどん小さくなり、かわりに、バーニング所属の内田有紀が大きくフューチャーされたあたり、わかりやすすぎるぐらいだ。
研音に所属するもの同士が結婚した水嶋ヒロと絢香のカップルにしても、水嶋の引退、絢香の病気というトリッキーな経緯でようやく認められている。しかも、バッシングが中途半端だったのは、研音所属の家入レオがブレイクし始めていたためだとされている。
弱小プロダクションの場合はもっと悲惨で、泉ピン子が稼ぎ頭だった事務所は、彼女のシャネルなどの浪費のために多大な金を貸しつけていたが、その返済を迫ると独立をネタに拒まれ続けている。なるほど、あの人ならやりそうだ。
賞レースも露骨。心あるアーティストがどんどんレコード大賞などから離れているなか、EXILEや倖田來未が所属するエイベックスだけは貪欲。彼らが連続して受賞するわけがわかっていただけました?去年の結果に苦笑したのはわたしだけではないはず。
この旧弊な業界ルールの隙を突いたのが秋元康。おニャン子がいくら稼いでもすべてを芸能プロにもっていかれることに腹を立て、AKBはあくまで劇場に属し、芸能プロに“貸す”スタイルをとっている。芸能プロの方は苦々しい思いでいるのかもしれないが……
著者の星野氏の意見にわたしは同意する。それは、こんな古臭いルールにしばられていると、日本の芸能界のレベルがはてしなく低下するのではないかということだ。
くわえて、芸能プロのバイアスがかかったくだらない記事でも、たんねんに拾っていくことでここまでの考察ができることにわたしは少し救われた。彼はネットでの拡散を切望しているらしいので協力します。
にしても、日本にもっと冷静な芸能記事は望めないのだろうか。その質は、芸能界とみごとにシンクロしているというべきか……。
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