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第13回腸内細菌学会を聴講して

2009年06月13日 17時19分46秒 | Weblog
6月11,12日の2日間、北里大学薬学部コンベンションホールにおいて、『腸内フローラと消化管「第二の脳」の機能研究の新展開』をテーマとして、第13回腸内細菌学会が開催されました。

第1日目は一般講演と受賞講演、第2日目は特別講演とシンポジウムが行われました。
私は、第1日目の午後から参加し、第2日目は全部聴講しましたので、特に興味があった話題について紹介します。

一般講演20 テイコ酸含有菌体成分によるTLR2を介するERK経路の活性化はLactobacillus属乳酸菌によるIL-10/IL-12産生誘導バランスの鍵を握る(加地留美他)
 ヤクルトの乳酸菌L.casei Shirota株にL.plantarum菌を共生培養すると、本来IL-12しか産生しないL.caseiがIL-10も産生するようになったという発表です。L.plantarumはIL-10を産生するが、これはL.plantarum菌の細胞壁テイコ酸が重要な関与をしているという事です。共生培養することによって本来持っている免疫活性が変化するということが非常に興味を覚えました。しかも細胞壁成分であるテイコ酸を添加しても効果がなく共生することによって効果があるということ、つまり免疫活性は従来言われているように細胞壁成分が担っているのでなく生菌であることが必要だという点が注目される。
 弊社のホームメイド・ケフィアにはL.plantarumとL.caseiを含んでいますから、その2菌の共生が免疫活性を増強したとういうことは興味ある発表だと思いました。

一般講演21 腸内共生菌Bacteroides acidifaciensは小腸よりも大腸のIgA産生を強く誘導する(柳橋努他)
 これまでは免疫細胞は小腸産生されるという報告が多かったが、大腸でIgAが産生されるという報告は初めてです。しかもこれまで日和見菌とされていたBacteroides菌がIgAの産生するという点が新しい知見でした。

特別講演とシンポジウムについては、後日紹介したいと思います。

 


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