(財)日本ビフィズス菌センター主催の第12回腸内細菌学会が「拡がる腸内細菌の世界-病原細菌とは? 常在細菌とは?」というテーマを掲げ、東京大学弥生講堂で6月12日から2日間にわたり開催されました。
私は、日本ビフィズス菌センタ-の設立当初から参加していますが、腸内細菌学会も第12回を数えるにいたって、当初のビフィズス菌の探索中心の報告から、今回のテーマに見るとおり医学的な報告に関心が移ってきたように思います。
今回は一般講演16題、受賞講演3題、特別講演2題、シンポジウム10題の講演があり、特別講演はいずれも海外の後援者迎え、英語のみで講演と質疑が行われ、まさに国際学会のようでした。その分、私のように英語のヒアリングが苦手な聴講者には理解しがたく残念でした。次回からは海外の講演者には同時通訳を準備するなどの配慮が欲しいと思いました。
シンポジュウムのテーマと演題を次に紹介します。
シンポジウムⅠ「腸内フローラの破綻と病原性発現-臨床の立場から-」
1、腸内常在菌の病原性
2、全身性炎症反応症候群(SIRS)に対するシンバイオティクス療法の効果
3、Clostridium difficile感染と腸内フローラ
4、Hericobacter hepaticusと肝、胆道系疾患
5、propionibacterium acnesとサルコイドーシス:内因性感染症の新たな疾患発生機構
シンポジウムⅡ「腸内病原菌の新たな実像」
1、腸内フローラと腸内病原菌
2、腸内フローラと炎症性腸疾患
3、病原大腸菌と非病原性大腸菌のゲノム解析
4、Helicobacter pylori感染によるAID発現を介した遺伝子変異生成からの胃発癌機構
5、ウェルシュ菌の遺伝子発現調節機構からみた病原性
以上の通り今回の学会は医学的なテーマが多く、ここ数年の学問の進捗状況を示すとともに、腸内細菌学会の向かう方向が示唆されているように思います。
その中で私が注目した点は、乳酸菌、ビフィズス菌などのプロバイオティックス菌には病原性がないこと、およびシンバイオティックスとして腸内感染の治療に効果を発揮していること、死菌よりも生菌が有効であるという報告が多かったことでした。
特に、腸管出血性大腸菌O157に対してビフィズス菌(Bifidobacteriumu longum)投与によって、その発病を抑制できるという研究報告に注目しました。ビフィドバクテリウム ロンガム菌は、弊社のプロバイオティクスサプリメント「ケフィアプラス」の構成菌であるからです。
私は、日本ビフィズス菌センタ-の設立当初から参加していますが、腸内細菌学会も第12回を数えるにいたって、当初のビフィズス菌の探索中心の報告から、今回のテーマに見るとおり医学的な報告に関心が移ってきたように思います。
今回は一般講演16題、受賞講演3題、特別講演2題、シンポジウム10題の講演があり、特別講演はいずれも海外の後援者迎え、英語のみで講演と質疑が行われ、まさに国際学会のようでした。その分、私のように英語のヒアリングが苦手な聴講者には理解しがたく残念でした。次回からは海外の講演者には同時通訳を準備するなどの配慮が欲しいと思いました。
シンポジュウムのテーマと演題を次に紹介します。
シンポジウムⅠ「腸内フローラの破綻と病原性発現-臨床の立場から-」
1、腸内常在菌の病原性
2、全身性炎症反応症候群(SIRS)に対するシンバイオティクス療法の効果
3、Clostridium difficile感染と腸内フローラ
4、Hericobacter hepaticusと肝、胆道系疾患
5、propionibacterium acnesとサルコイドーシス:内因性感染症の新たな疾患発生機構
シンポジウムⅡ「腸内病原菌の新たな実像」
1、腸内フローラと腸内病原菌
2、腸内フローラと炎症性腸疾患
3、病原大腸菌と非病原性大腸菌のゲノム解析
4、Helicobacter pylori感染によるAID発現を介した遺伝子変異生成からの胃発癌機構
5、ウェルシュ菌の遺伝子発現調節機構からみた病原性
以上の通り今回の学会は医学的なテーマが多く、ここ数年の学問の進捗状況を示すとともに、腸内細菌学会の向かう方向が示唆されているように思います。
その中で私が注目した点は、乳酸菌、ビフィズス菌などのプロバイオティックス菌には病原性がないこと、およびシンバイオティックスとして腸内感染の治療に効果を発揮していること、死菌よりも生菌が有効であるという報告が多かったことでした。
特に、腸管出血性大腸菌O157に対してビフィズス菌(Bifidobacteriumu longum)投与によって、その発病を抑制できるという研究報告に注目しました。ビフィドバクテリウム ロンガム菌は、弊社のプロバイオティクスサプリメント「ケフィアプラス」の構成菌であるからです。
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