ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~仏に代わり、排除すべし~

2013-06-25 | 散華の如く~天下出世の蝶~
仏様に花を供え、無事を祈り、いざ出立。
パッカパッカと猿に馬の名綱を引かせて、
帰蝶「天台とは、また…」不安であった。
高僧尼の身なりで恰好は付いた。
しかし、御供の者がこれでは…、
仏門から縁遠い海賊が修験山伏、
五兵衛「ンだ?」
これでは盗賊か、はたまた山賊。
しかも、
藤吉郎「おぉ花、花にございますぞ、奥方様ぁ」
私と侍女におべっか使う汚い猿。
帰蝶「…。大丈夫であろうか。密教とは特に女人禁制…私が詣でて…」
藤吉郎「奥方様だからこそ、入れる場所にございます」
ヒヒヒと笑って、私を見た。
時に鋭く光るその目が怖い。
殿はこの者の奥に潜む、欲、
野心を高く評価していたが、
私は賢過ぎる猿が怖かった。
帰蝶「なるほど…尼寺か」
この時代、聖地修験場は女人禁制。
修行の妨げ、穢れを排除していた。
しかし逆に女を庇護する寺がある。
それが尼寺である。
夫を亡くし、行き場を失くした諸大名の妻や侍女、また、
性暴力を受けた女性の身元受け入れ先に、と考えらえた。
尼寺は僧寺に付属して建てられる。つまり、
男性僧侶に守られる形で尼寺が建てられた。
寺によっては風紀風潮袈裟僧侶が乱れに乱れ、
娑婆から女を連れ込み、妾を囲う高僧もいた。
“腐った坊主が、数多おるわ”


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