ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~義の使い方~

2014-08-08 | 散華の如く~天下出世の蝶~
殿に褒められた時の、
小鬼たちのあの顔…、
逆に、信忠が哀れに思えた。
同じ世代で、
同じ行為で、
異なる扱い。
実子であるが故に、
辛い思いをさせた。
本当は、
“引き取りたい”
あの小鬼たちを、
養子にしたかったらしいが、
私は、頑固に反対に回った。
“それだけは、なりません”
養子が実子を差し置き、
どんどん、力を付ける。
小鬼たちが、怖かった。
「もし、あの子たちを養子にするなら…」
家督を継ぐのは嫡男信忠であると、
そう家臣衆に宣言して頂かないと。
“家督?すでに決まっておろうが”
殿の心で定めたことがすんなり、
家臣衆に浸透するか…と言えば、
そうとは限らない。
あっちに付くのが有利か?
こっちに付くのが得策か?
塩川「…そう言えば、古新…そろそろ摂津でしょうか?」
帰蝶「逆賊の姫君を自分の妻と出来るか、楽しみである」
塩川「果たして義を尽くすとは、夫と妻…どちらの義なのでしょうか」
帰蝶「そうじゃな。古新、どこまで妻に義を尽くすか…見ものじゃな」


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