ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

忍者文字?

2011-01-05 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
松尾「アホか。そん中から次を探すんが、どんだけ面倒か…ふぅ(溜息)」
義経「そういう面倒な恋愛してないんでね、俺は分からん」貰えと言われて貰った嫁らだ。
賀茂女「あっ!!そういう事言って!やっぱり女の子の気持ち全然分かってないっ!」
義経「ま、どうでもいい。女だって男の気持ち分かっとらんだろが。それよか、賀茂女、聞きたいことがある。この皆伝書だけど…」と懐から[鳥見免許皆伝書]を取り出した。
松尾「…(しっかり持って来てやがったか…)」
賀茂女「あぁ、郷(ゴウ)ちゃんの皆伝書…それが何?」
義経「ゴ・ウ?郷(さと)んだろ?」
賀茂女「それ、郷(ゴウ)ちゃんの免許…」
義経「あん?何言ってんだか」まったく、この娘は…音と訓読み間違いしやがって。
松尾「…」
賀茂女「え?だって、表紙に書いてあるし…ユキオン マスター(主人)…ゴウ…って」
義経「ユキオンとクニオンのマスターが郷(さと)だろ」
賀茂女「それはない。有り得ないわ。だって、主従(マスター・ガイド)関係は一対一だもん。一対複数は認められてない…嫉妬しちゃうし…」と火鷹をチラッと見た。
義経「何のこっちゃ?」クルリンパと皆伝書を開いてみた。が…「さっぱり読めねぇ…」
賀茂女「“ま つ だ い らの ご う”」と一文字ずつ指差して説明したが

「…ま、この文字解読出来る人少ないけど…。これ、古代の神代文字を変形させて…って聞いてる、人の話?」
義経「まつだいら??」あれれれのれぇ?とレレレのおじさんみたいに首を傾げた。
松尾「…この文字は忍者文字とも言われ、忍びの奴らが情報伝達に使ってる文字で…」
義経「で?松尾さんは読めるんだぁ。これ盗んで伊賀鳥忍マスターでも目指してんの?」
松尾「なんじゃそらぁ。俺はそれに挟まっていた“家系図”が欲しいだけだ」
義経「俺は?って、そう言ってもなぁ、あれ俺っ家(源氏)の系図じゃねぇぞ」
松尾「知っているさ。河越家んだろ。渡してくれないか、世に出ちゃまずいんでね」
義経「まずいって思ってるのはそっちだけだ。俺はちっともまずくない。それに、今持ってねぇよ。義隆の懐に仕舞って置いた(寝かしつけた時に)…」義隆も気付いてないと思うけど。
松尾「義隆か…」と眉間にしわ寄せて恐い顔したら、
賀茂女「あ…の…」と匠の後ろからコソッと松尾の様子を伺っていた。
松尾「どうした?」俺が恐いおじさんに見えるか?と変にゆがんだ笑みを見せた。
賀茂女「…じぃ…」と松尾を見て「一緒にお弁当食べる時から気になってたんだけど…」