■平成20年6月7日(土)
■メンバー:ようさん、弓さん、中隆くん
■ルート:西沢渓谷駐車場6:07~鶏冠谷出会7:05~二俣~鶏冠尾根上2150m~鶏冠尾根1986m14:25~西沢渓谷駐車場17:00
そろそろ水に浸かる季節がやってきた。
今シーズンの「沢始め」はどうしようか。
信州の沢はまだ上部に残雪があり、水も冷たそうということで、奥秩父・東沢 鶏冠谷左俣となった。
5月の双六山スキーのメンバーが再び集まった。
山梨支部の中隆くんは、めったにない地元での山行ということで、声をかけたら「入れ食い」でOKのお返事が来た。
さて、奥秩父・東沢周辺の沢は、東京に住んでいた学生の頃よく通ったエリアだ。
いわば「青春の山々」に実に26年ぶりの再訪となった。
西沢渓谷は雁坂トンネルへの巨大なループ橋ができており、昔の静かな雰囲気とは大分変わっていた。
鶏冠谷は距離もそこそこ長く、直登できる小滝も多い。
また滝登攀のロープワークもあり、シーズン始めとしては良い訓練となった。
最初の核心である「逆くの字滝」。
ここで先行パーティーに追いついた。
念のため水流の右側をロープを出して登った。
ナメもあった。
第2の核心の滝。先行パーティーはロープを出していたが、我々は右側のクラックをフリーで登った。ヌルヌルしていて意外と悪かった。
鶏冠尾根1986mピークから鶏冠尾根を振り返る。
実はこの尾根の通過が今回の最大の核心部だった。
26年前にも一度この尾根を下っているが、おぼろげながらも悪かった印象が残っていた。
岩稜部はヤセ尾根。
樹林帯は赤テープが随所に付いているが、ルートファインディングが必要。
また、5mほどだが懸垂下降が必要な箇所もあった。
左の高いピークが鶏冠山(2115m)だが、ルート上の案内看板は「第3岩峰」と表示されており、我々はこれがピークと知らずに巻いてしまった。
1986mピークから鶏冠谷出合まで、急斜面を一気に急降下するが、一部崩壊している箇所もあり、初心者がいればロープが必要。全く侮れない道である。
まあ、バリエーションルートだと思えば良いのだけれど、鶏冠山は「山梨100名山」だそうだ。一般登山者が知らずに登ってしまうのはかなり危険だろう。