互いに力で押しやり間合いを広げた。
アエネアスは、ポリメストルの陰惨な、その目の中に恐怖のおののきのあることを読み取った。剣を引き上げ、上段に構えたポリメストル。そこから、振り下ろしてくる力のこもった奴の剣を俺は受け止められるか、瞬時、アエネアスの頭の中を不安がよぎった。
アエネアスは、一歩踏み込んで奴を誘った。奴はのってきた。ポリメストルは、満身の力で振り下ろしてきた。奴は、身の動きに素早さはないが、力は有り余っていた。アエネアスは、受けることの不可を悟るや、ポリメストルの左へ跳んでこれを避けた。体の左側を太刀風が吹きすぎる。すかさずポリメストルを見る、振り下ろされた剣は、地を打っていた。そこに前かがみのポリメストルを見た。アエネアスの首薙ぎの一振りはくるうことなく、ポリメストルの首に打ち込まれていた。ギロチン斬りの一振りであった。首はとび、鮮血は飛び散った。
アエネアスの一振りも力が入っていた、敵を倒したものの構えのバランスを崩し、不覚のしりもちをついた。
離れたところでアレテスは、この様子を目にした。
アエネアスは、ポリメストルの陰惨な、その目の中に恐怖のおののきのあることを読み取った。剣を引き上げ、上段に構えたポリメストル。そこから、振り下ろしてくる力のこもった奴の剣を俺は受け止められるか、瞬時、アエネアスの頭の中を不安がよぎった。
アエネアスは、一歩踏み込んで奴を誘った。奴はのってきた。ポリメストルは、満身の力で振り下ろしてきた。奴は、身の動きに素早さはないが、力は有り余っていた。アエネアスは、受けることの不可を悟るや、ポリメストルの左へ跳んでこれを避けた。体の左側を太刀風が吹きすぎる。すかさずポリメストルを見る、振り下ろされた剣は、地を打っていた。そこに前かがみのポリメストルを見た。アエネアスの首薙ぎの一振りはくるうことなく、ポリメストルの首に打ち込まれていた。ギロチン斬りの一振りであった。首はとび、鮮血は飛び散った。
アエネアスの一振りも力が入っていた、敵を倒したものの構えのバランスを崩し、不覚のしりもちをついた。
離れたところでアレテスは、この様子を目にした。