ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

あけましておめでとうございます

2024年01月01日 | 発信
    

 今年もお付き合いください。
今年魚沼三山部会では花粉の吹かない品種、リバーシリーズを出荷します。
ピンク系のメイン品種ベンドームもpollen free(花粉を吹かない)なのでかなり長期間出荷できると思います。
花粉の吹かないユリも八重咲のユリも、交配すると出てくるいわゆる奇形品種です。
その中から花型がよく強健なものを選抜増殖し、さらに選抜を繰り返して品種として商品化します。
ユリの欠点ともいえる花粉、これを克服した品種群はユリの将来像なのかもしれません。

我が家では元旦にボタンの花が咲きました。
日本一の牡丹の産地、島根県大根島産です。
花に歴史あり。


昭和45年、日本で2番目となる温湯消毒施設が当産地に完成しました。
お湯に浸けることによってネマトウダ(根コブ線虫)を駆除する施設です。
当時、当産地では芍薬、ナルコ、スズランなど宿根草の栽培が多く、それぞれネマトーダには苦戦していました。
それ以前、芍薬増産の基となったのは牡丹の継ぎ台になる日本シャクヤクの株を県内大手園芸産地である新津、小須戸方面に供給していた経過があります。
当時かなりの量の牡丹を輸出していたもののネマトーダによって植防を通らず返品が多かったと星野尹著「ほりのうち花のあゆみ」に書かれています。

日本で最初の温湯消毒施設があったのが島根県大根島でした。
そのころ九州で開催された「全国花き生産者大会」に参加した先人たちが、帰りしな大根島の温湯消毒施設を視察させてもらって感銘を受け、建設を要望したそうです。
先陣を切ってネマトーダを克服した島根県大根島。
今もなおボタンの一大産地です。
技術革新によって真冬の正月元旦に花を咲かせるボタンを販売している。
これはすごいことです。敬意を表します。

正月明け出荷用のウルイです。スケジュール調整はドンピシャでした。


この時期色のりが悪いのでLEDテープによる補光を開始しました。
「雪国から春をお届け」には若干ですが技術革新も必要です。

あ゛~元旦なのでまじめな記事書いてしまった。

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