ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

ふらり  南房総へ 後編

2013年04月30日 | 旅行記

二日酔いで迎える館山の朝。それでも農民の性なのか御日様より先に目覚める。

酒抜きに大浴場へ。最近はリゾートっぽいホテルは温泉付きが多い。ちょっとぬるめだがトロッとした温泉だった。

山生まれの人は 「あ~こんな海辺に生まれたかったなぁ~」 と思うのだが、海辺に生まれた人は釣りもしない人が多いとか。もったいない。

国道沿いに沢を登った山合いにある O農園。 家の前には竹垣に囲まれた施設が。

 初めて見る、千両栽培。

太い茎は今年実をつけて暮れに出荷するもの。新芽は来年のもの。10年は採花できるそうだ。

 

暮れに1日だけ開かれる千両市。需要量も供給量もそれほど変化はしないものの、出来の良しあし、天災などで価格が変わる。

注文に応じて市場分化している。

経営のベース、担保的品目を持つことは羨ましいことだ。

風を避けるように沢の田んぼを埋め立てたところのハウス。向きはやはり南北だ。

チューブとドリップでの潅水だが、品種、水はけの良しあしに応じて水圧と時間は必ず立ち会って手で管理しているそうだ。さすがに出来がそろっている。

堀之内で見たものを取り寄せて改造したという溝切り機、ブレンドキャスターも。

地下水のpHが高いので雨水を集めて潅水に使用している。

貯水槽は堀之内の畑で見たという 池を掘ってシートを張った方式。そこに日除けをして水の腐敗を防いでいる。

山喜農園のユリ展示を見に来てはいろいろなものを吸収している。さすが。

ユリ栽培のポイントは、、、土と水。  昔も今も変わらない。

沢の奥には千両の圃場が、、、この地区には4.5人の出荷者がいるそうだ。

 ユリ栽培は、生産も販売も時にリスキーだ。房州4人組の取り組みには学ぶ点が多かった。

直売、イキシア、アイリス、千両。経営安全の担保となるものをしっかり残した中に先行投資の大きなユリに取り組んでいる。

魚沼にも基幹作物であるコシヒカリがあったはず。ユリバブルに踊ってしまった感は否めない。

 

帰りに立ち寄った海ほたる。確か3回目くらいかな。

アサリのり塩ラーメン、これはいけます。

帰りに埼玉の都市部でのユリ農家を訪問。

ここも書けないような深刻な問題を抱えている。人口が増えていても過疎がある。

腰の具合を心配しつつの長距離運転。なんとか腰は持ちましたね。

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紅山桜

2013年04月28日 | 発信

 ソメイヨシノよりも色が濃くて、これくらいのピンクの方が色っぽいね。見ごろになりました。

本日でウルイ終わりました。予定よりちょっと遅れてしまった。

外の小屋も屋根がかかっていよいよ本格始動します。まだちょっと雪がありますけど。

ハウスに撒く肥料がきましたが、、、、、、いわゆる、、、菌堆です。

知り合いに頼まれてやむなく付き合ったのだが、この手の肥料のセールスはどこも同じセリフを言う。

「根張りが良くなって草丈が伸びる、病気に強くなり、連作ができる、花色が良くなる、ネズミが寄り付かないetc,,,,」

そんな万能なものなんてあるわけないのだが、、、、

ただN3.2%、P,Kバランスも良くて,MgにCLも6.5%入っている。

数字だけ見るといい感じではある。あとは信じることが必要だ。信心が、、、、

早速撒いて球根を植えなければなりません。5月からは花農家専業に戻ります。

3月に植えて物はだいぶ伸びてきた。テーブルダンス、、、太すぎないかい?

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ふらり  南房総へ

2013年04月27日 | 旅行記

 4月22日、県境付近は、何と雪だ。もう少しでチェーン規制のところを辛くも峠越え。

 南房総には 房州4人組(Bosyu Lily Club Chiba)を名乗るユリ生産グループがあって、それぞれが個選出荷、球根入手先もそれぞれなのだが、毎年仲良く山喜農園の展示に来てはうちにも寄ってくれるのに、こちらはなんと7年ぶりの南房総訪問だ。 

 40年近く前の昔々、まだ未成年の頃、オヤジにつれられて東京から横浜の種苗会社を回って、その足で久里浜から東京湾フェリーに乗った。

金谷で降りて路線バスを乗り継いで、保田、勝山、富山、富浦そして江見とユリ農家を回った。

当時の房州はエンチャントメントの球根消費地で取引が多かった。

紅の舞になってからはなぜか受けが悪く、生産者の高齢化も伴っていったん付き合いは絶えた。

房州のユリと言えば鉄砲百合が主体で他のユリは難しい品目だったのかもしれない。

原因は地下水のpHが高いこと。鉄砲百合は7くらいでもOKだがオリエンタルは5代が望ましい。

ユリ生産のポイントは土と水、 昔も今も変わらない。

昔、船で渡ったところを今はトンネルで、しかもずっと高速を乗り継いで房州に入る。

ここは南総里見八犬伝の舞台になったところ。織りなす山々は物語の雰囲気を醸し出す。

ハイウエイオアシス、道の駅 富楽里(ふらり)とみやま、観光地房州らしく高速からも下道からも入れて、農産物直売所、岩井港直営海産物直売所がにぎわっている。

日本中に次々と誕生した道の駅、農産物直売所は日本の農家経営の在り方の幅を広げた。

趣味に近いほどの小規模な農家でも作った作物がお金になる。

いわゆる定年後継者が参入するにはうってつけの販売システムで、高齢化問題を逆手に取るようだが農家減少を食い止めた形になった。

農協から見たら組合員減少を食い止めるうまい方法と言える。

何よりもここに出入りするのはとても楽しい。お客さんと農家が直接出会えるまさに農業の面白味と言う点では優れたシステムと思う。

近くに住むグループの一人N農園はこの直売所が出来た時から直売所中心の生産に切り替えた。

結構なハウス面積を持っているのに経営方針を変えたことは観光地ならではの判断だったのだろう。

もともとユリ作りのプロだったので居並ぶユリの中では彼のユリが一番ボリュームがある。

しかも値段が安いので彼のバケツだけ減りが早いようだ。

よく、直売所で買うから花屋が売れなくなると言う人がいるが、、果たしてそうだろうか。

直売所にあったから花を身近に感じて買うって人がほとんどではないだろうか。

花産業としては、売り場面積が増えたと歓迎すべきではないだろうか。

 

つづいてS農園。このハウスは砂地だ。「根を焼いちゃた」と言っていたが、砂地独特の気難しさがあるようだ。

 旧富山町と富浦町の境のトンネル。この辺は伏姫伝説のところ。

何やら心霊スポットなのだそうだ、、、、

やっぱり、、、でた!

つづいてN農園。風を避けるように山間にコンパクトにハウスを配置しているが、向きは全部南北だ。

毎年何度か台風が直撃するのにあまり被害があったと聞かないのは、地形をうまく利用しているからだ。

多品種経営ではあるが出来はそろっている。オランダ産の到着が遅れてしまい、植込みが重なったことで出荷期には各品種そろってしまいそうで、多品種経営の弱点になるとぼやいていたが、、、

ここの土は粘土質。水はけの悪いところと暗渠排水をしたところの差が大きいと悩んでいたが、水管理をこまやかにすることで出来をそろえている。

 房州と言えばアイリス。手堅い品目はしっかり押さえているようだ。

宿は館山港に面したホテル。

 館山は昔から軍港、そして自衛隊の基地と独特の発展をしてきた街。

周辺町村が全部南房総市となって、囲まれた形での館山市。

結構都会ですね。夜もにぎやかに騒いじゃいました。

 つづく

 

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花き組合定期総会

2013年04月25日 | 発信

花き組合総会ナウ。今回の花は結構豪華だったなw。

これって、芯がハート形になるバラかい?

この色めもチューリップでは見たなw。

記念講演は、久しぶりに来訪の藤本さん。この冬から春の花相場の厳しさをたっぷりと、、、、でもなんだか盛り上がった総会でした。

 

 

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たけのこ

2013年04月24日 | 発信

房州4人組(BLCC)を訪ねて南房総へ。2日間で767㎞走破、12年物のイプサム君頑張りました。

峠は雪だったのに南房総はツツジも藤も満開で、、、今更ながらのこのギャップ!

直売所で筍を買ってきたのでこれが楽しみだ。レポートはまたあとで。

 

 

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4月20日桜開花、4月21日、、、雪

2013年04月21日 | ぼやき

なにこれ珍百景に投稿しようかねぇ~

発芽した芍薬が、、、

 

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木五倍子(きぶし)

2013年04月18日 | 発信

木五倍子が咲いてます。寒い中せっかく咲くので春雨に濡れぬように下向いて咲きます。

きぶしー冬が終わったと思ったらすぐに春も終わります。

まだ一応雪原在りますけどこれがあと2.3日で消えたらすぐ初夏が始まりますw。

なんだかんだと忙しかったウルイ出荷も今日はラス前のベッドが盛り。

栽培4年目の後半にしてようやく栽培のツボをつかんだ感じがする。

1ベッド当たりの収量は始めたころの1.5倍出荷できるようになった。

後半追い上げたので目標値はクリアできそうだ。

オーラスのベッドも採れ始まったのでこれもあと3.4日で千秋楽を迎えます。

ユリ農家に復帰する日も間近。

暖かくなっているので聴く音楽もだんだんにぎやかに、、、でも古いのだけど。

Chick Corea "SPAIN" from "Select - Live Under The Sky `90" Special Live.

 

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棚田巡り

2013年04月17日 | 観察

 14日、日曜日、高田に行く途中の回り道ドライブ。

昔から、山回りのドライブが好きであちこちを回ってはいるが、頸城地方はあまり来たことが無い。

河がどちらに向かって流れているのか方向音痴になりやすい地形で、なんとなくラビリンスだ。

国道253号線を松代まで、そこから山に向かって国道403号線を選んだ。

峰づたいに小さな集落が点在しその両脇から谷に向かって棚田が続く。

冬はどうしているのかと心配にはなるが、どっこい雪の量は魚沼よりも少ないらしく山桜が咲くほど雪解けは進んでいた。

峠を越すと上越市大島区。旧大島村、日本のチロルと銘打った山村に出る。景色は全く今までと変わらない両側棚田の風景。

でも、見え隠れする棚田には草が生い茂って荒れている、そのうえゴミの投棄場所に、、、、

もう一つ峠を越えると旧安塚町だ。沢の奥にはゲレンデの評判がすこぶる良いキューピットバレイと言う大きなスキー場があるがはたして交通の便はいかがなものだろうか。

雪だるま高原と銘打っているが雪は少ないようだ。見える景色は全く同じで山肌には荒れた棚田の跡、、、、

国道405号線に変わってまた峠を越すと旧牧村、ここはあのプロゴルファー金井清一のふるさとだ。

彼はこの地から東京のラジオ店に就職しサラリーマンゴルファーからプロになって青木功やジャンボ尾崎のライバルで公式戦男と呼ばれるまでの活躍をした。

今だ新潟県からは彼を超えるゴルファーが出ないのは残念だ。

少し山が穏やかな傾斜なのか利用している棚田があって少しほっとする。

人類が誕生して何万年もの間、エネルギーはマキと炭だけだった。

人類はエネルギーを求めて山へ山へと移り住み、山奥ほど豊かだった。

山は富の象徴で、山を多く持つほど旦那様だった。

稲作が始まって人は山を切り開き、わずかな水を利用して棚田を作った。

たった100年足らず前からエネルギーは化石燃料に変わった。

職を求めて人は里へ通勤するようになる。

牧村からは上越市街が見える。平野はすぐそこなのだ。

 頸城群の合併はとても理にかなっている。

松代町、松之山村は渋海川水系だ。川は十日町を経て旧小国町、旧越路町を経て長岡に下る。

通勤圏も十日町の方が近いので十日町市になった。

そのほかの町村は水系も通勤の利便性も良い上越市に編入されて、旧町村名をそのまま区名に変えて名を残している。

しかも中心になる市は大きくて財政面でのリーダーシップが取れている。

残った人にいろいろな思いはあろうものの、大枠ではあまり大きな違和感なく合併できたのではないだろうか。

 

平成の大合併時、一番先に合併協議会を立ち上げたのは北魚沼郡だった。

その後多くの町村が消え大きな市が誕生したが、後発の合併市は段階を踏んだり周辺との調整を経て合併している。

お隣の川口町は悩んだ挙句、長岡市に飛び地編入している。

急いで合併した割にぶら下がっていた合併特例債も思うように利用できないばかりかこれと言った前向きなビジョンも掲げられないまま人口も産業もへこみっぱなしだ。

急ぎすぎた感は否めない。

6月には市議会選挙があるが定数削減したのに立候補者が定数に足らないともっぱらの評判だ。

 

高田公園の桜は満開で見事と言うほかないがそれ以上に大変な人出とこのわずかな期間のために整えられた体制に目が行く。

中心部にはなるべく車が入らないようにして周辺のショッピングモールからシャトルバスを出す。

多くの人が帰りに買い物をするだろうから相互メリットはあるだろう。

うまい方法って世の中にはたくさんあるような気がする。

 

 

 

 

 

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ひゃくまんにん の観桜会

2013年04月14日 | 観察

ホノルルは23度。高田は25度?

ハワイより暖かくなると言うので行ってきました20年ぶりくらいかの高田公園の満開桜。

百万人も行くと言うのでそのうちに入らねば人並みではない。それにしても人人人、、、

久しぶりに屋台飯を堪能した。

 道中はちょっとドライブ。十日町から253。松代からは403。安塚からは405と山回り、棚田巡りをしていろいろ思うこともありました。

その様子はいつか書きたい。今日は寝ます。

 

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山が開く(あく)

2013年04月14日 | 観察

朝の散歩です。真冬には上の部分しか出ていなかった木も上から順にウサギに皮を食われた状態で姿を現してくる。

もう根元まだわずかな雪になった。

正面の杉林の中は毎年熊の糞のあるところ、そこから上の雑木林がナメコの出ている藪だ。

おっ 何かを発見。

今年最初のカタクリ発見。

山の口が開いてもうすぐ山菜のシーズンがやってくる。

畑も除雪したところから出始めているのでもうすぐうれしいうれしい畑仕事の季節がやってくる。

 

 

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