ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

恋 引き

2009年01月31日 | 家族

夜遅くまで工事の明かりがついている。
暮れのころはまだ屋根も張られていなかったので雪降り前の追い込みで、ほとんど徹夜で工事が続けられた有機センター。

堆肥 「盤」 の部分のコンクリート工事も順調に進んで、間もなく撹拌の大型機械が入るところまで進んでいるそうな。
雪原の中での景観はどっしりとした建物だ。


では、昔話。

父が就農した昭和51年、まだ 「肥引き」 をした記憶がある。
基盤整備を終えたばかりの田んぼはとても深くて、散らかすのに苦戦したものだ。
その頃は毎年大雪で、5月8日(新月八日)だてがんに雪が残る中で散らかしたのを覚えている。

「肥」 は越後では 「こ」 と発音する。
まちがようにしなとね。

農家では食品残渣や畑で取った草を家の傍でつんでおく、 「肥まご」 あるいは 「肥ニュウ」 がどこの家にもあった。
そのまた昔は、下肥を混ぜて切り返したそうだが、さすがにそこまでの記憶は無い。

春先、雪が凍みるころ、雪の中から 「肥まご」 を掘り出し、大きな木の箱を載せた木のそりで田んぼに運ぶ 「肥引き」の作業があった。
そのまま田んぼに撒くと雪消えが遅くなるので、田んぼにも雪穴を掘り、そこに堆肥を積む。
積んだ上には菜っ葉の種を撒くのだ。
雪が消えるころには「間引き菜」が食卓に並ぶ。
堆肥100%の完全有機栽培菜だ。
その後、堆肥は田んぼ全体に撒かれ、田植えとなる。

今風に言えば、「食品残渣を堆肥化した有機農法、循環型社会」 ってわけだ。

秋には4000t弱の生産能力の堆肥プラントか稼働する。
花畑は約130h 
まじめに土作りと環境問題を考えれば、足らないくらいの規模かもしれない。

1月31日。とってもこじつけだが、 「愛妻の日」 だそうだ。
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/myalbum0/photo.php?lid=806&cid=1
たまにはワイフの恋心を引けってか?
コメント (7)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はるきやま

2009年01月29日 | 観察

映画 「たそがれ清兵衛」 に出てくる幕末の頃の山形の暮らしには昔懐かしいシーンが出てくる。
焚き木を背負って山から出てきたり、囲炉裏に鍋がかかっているシーン。

子供の頃のわずかな記憶では、プロパンガスなどは無く、囲炉裏端で家族が集まって煮炊きをして丸い「ちゃぶ台」で飯を食った。

年寄りは食い終わった後、茶碗にお湯を注いでコウコウでくるりと茶碗を洗い、その湯を飲むとそのまま箱膳に仕舞う。
囲炉裏の脇には「キジリ」(キジャリ)と呼ばれる、杉っ葉やボイ(焚き木)のストック場所があった。
芋、クルミや渋柿を焼いて食うのが子供のおやつだった。
さすがに電灯はあったが、、、

井戸からは手漕ぎのポンプで長いトヨで流し台の隣の風呂桶に水を汲むのが子供の役目だった。
風呂焚きも子供の仕事だった。

春先には、 「はるきやま」と言って、山の斜面の雑木をなたで切り落として束ねて家まで背負った記憶がある。
どこの家にもボイやコロ(薪)を積み上げてカヤで屋根をかけた「ニュウ」と言うものがあった。
何年かおきに切られるので雑木も小さく、雪の重みで山が抜けることも少なかった。

幕末と父の子供の頃とはちょうど100年のタイムラグがあるのにあまり暮らしは変わっていなかったのだな。

などと昔を思いながら、クロカンです。
山まで登ってみたがきのこは出ていません。

スケーティングでかなりの登りも行けちゃうしスピードも出る。
でも下りは難しい。

畑じゅう飛び回って汗びっしょりになってしまった。
足より腕のほうがだるい。ちから加減が間違っているのかも。

初 「ふうきんとぅ」 ゲットでした。
コメント (9)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウインターコスモス

2009年01月28日 | ぼやき

ホームセンターに有ったウインターコスモス。
安易な名前のようにも思うのだが、本当にコスモスの一種だろうか?

コスモスの似合うような青空。
空気が冷えて澄んでいるせいか、異常に青い。
除雪車も塗り替えたペンキがあまりはげていない。
後ろの杉の木の花粉が膨れてきて、春のようになって来た。

山から放射冷却による冷気が立ち昇る。
まるでお彼岸の頃のようないい天気だ。はっきり言って異常です。

毎年、冬の間の新鮮野菜としてハウスの角に小松菜系の菜っ葉を撒くのだが、家事で焦げ臭くなって一回だめにしている。
写真は11月のもの。
その後撒きなおしたのだが今度は土壌消毒のガスにやられて、また枯れてしまった。
3度目の正直で撒きなおしたのだが食える頃には畑が出てトウ菜が食えるかもしれない。
それほど春が早く来ている。
完全に異常です。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハルンケア内服液

2009年01月27日 | ぼやき
もれているのです。

火事で燃えてしまって暮れに新しくなった地中暖房機。
60cmの深さに温水パイプが埋まっている。

冬も凍結防止のため最低温度で運転はしているのだが、試運転のときから水が減るのだ。
当然火元の近くと思って掘ってみるのだがどこも破れていない。

結局、後ろの入り口のほうが土が浅くなっていて、敗れてました。
ハウスは何時も同じほうから耕したり残渣を掘ったりするので、だんだん土が偏ってくるのです。

2月になったら土作りを始める。
暮れにした土壌消毒がまだ匂うので、時間をかけて準備をしないとね。

タイトルは関係なかったね。
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プライムハード

2009年01月25日 | 発信
平成に入ったばかりの頃もすごく小雪の年があった。
低いハウスでも壊さずに越冬したが、そのうちに雪の多い年が来てパイプが埋まった。
平成6年からは大型ハウスを建てたが平成8年にはそれを越す雪が積もった。

この20年、時々大雪にはなるがだいたいは小雪だ。
春のように雪の消えているところもある。

平成5年は冷害で米不足が大騒ぎになったが、平成6年には旱魃になった。
自給率が問われてはいるが米不足が心配されたのは平成5年だけだった。

ラーメン用の小麦 「プライムハード」 輸入先のオーストラリアでは気候変動によって壊滅的に取れない年があるそうだ。
大陸に比べて日本は海に囲まれている分だけ気候変動は穏やかと言える。
自給率の低下がまだまだ実感できないのはそのせいだろう。

少ないとはいえ、子供が遊ぶくらいの雪は十分にある。

この年になって初めて クロスカントリー をやってみた。
お下がりにいただいたものが親でも使えるサイズになった。

家の前からずっと雪原。
どこもかしこもクロカンのコースだ。

普段見れない角度から駒ケ岳を見る。
下の村も見下ろせる。

こりゃぁくせになりそうだ。
雪が締まったらこれできのこ取りに山に登ってみようと思う。
コメント (6)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

涙腺が

2009年01月24日 | 家族

豪雪地が大寒に雪が降ってニュースになる今日この頃です。
天気図を裏切っていい天気です。朝は吹雪いてましたけど。

冬は毎週のように映画のビデオを借りてみている。
正月は「ロードオブザリング」を2回ずつ見た。
1回だとストーリーも名前も覚えられない。
最近の映画は複雑すぎて年寄りにはきつい。

おもしろかったのは 「THUNAMI」 スマトラ沖地震の後の物語。

日本映画ははづれが多い。アクション物はほとんどがっかりします。
良かったのは「どろろ」 やっぱ時の人、妻夫木クン。「涙そうそう」も良かった。

リチャードギヤ主演で「ハチ公物語」がリメイクされるそうな。
久しぶりに見てみたのだが、やっぱり泣けますね。
淡々と、ストーリー展開の穏やかな映画のほうが見ていて気持ちが入ります。
ドバドバ泣きました。

泣いたと言えば、「黒馬物語」 台詞の少ないストレートな内容だが、最後に、ダアーーーと泣けます。

笑うことも大事だがたまには涙腺を思いっきり緩めたほうが老化防止に役立つとか、、、

どうしてももう一度見たい古い映画があるのだ。
「ふるさと」 ダムに沈む岐阜県徳山村の物語。
呆けて行く加等嘉の好演とテーマ音楽が忘れられない。

THUTAYAさんには無いんだよね。

風邪気味でおとなしくしてたんだけどやっぱり雪遊びに出ないと退屈なんだね。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

償却資産

2009年01月23日 | ぼやき
遼君がマスターズから招待を受けた。

セベなんかすごく若いうちから優勝に絡んでいたのだから、恐れを知らない若さでひと暴れして欲しいものだ。
父の同級生(1957年生まれ)はメジャーチャンピオンが多い。
セベバレステロス、サンディーライル、ニックファルド、ニックプライス、ベルンハルトランガー、マークオメーラ。
そして42歳で亡くなったペインスチュワート。
なんとメジャータイトルは23個。ダントツの1位。
次は一人で18個のジャックにクラウス、14個のタイガーウッズを除けば、1958年生まれの6個になるのだ。
なんとチャンピオンの多い生まれ年だろう。

日本で1957年生まれの羽川豊が23歳で日本のメジャー2勝と大活躍し、同じようにマスターズから招待を受けた。
そして15位。「世界のレフィティー」と賞賛された。
遼君はそれ以上に行きそうな勢いがあるね。

関係ない話だったが、減価償却の方法が今年から変わって、戸惑っている。
ハウスの屋根を張り替えたので償却資産に上げるのだが、その後の火事で、また張り替えているのでどうしたらいいのだろう。
一度除却するのか、修理費で上げるのか?
まったく 「ちくしょう」 だよな。

1957年生まれのゴルファーはみんなもうシニアだ。
でも個性的な選手が多かったな。

償却が終わっても稼ぎ続ける、残存価のみの機械がやたら多いのだが、今度は残存価1円になる。
まだまだ価値はあるのだがなぁ。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラムライン

2009年01月21日 | 観察
映画 「ドラムライン」 見たことあるかな?

今朝の オバマアメリカ新大統領 の就任式はすごかった。
新しい大統領とともに新しいアメリカが始まることを国中が期待し、祝っているかのようだ。

パレードにブラスバンドの行進が映っていたが、南部の大学のブラスバンドのレベルはすごいらしい。

アメリカには何度か遊びに行かせてもらっているが、行って見るとアメリカ人のイメージはテレビで受ける印象とは少し違う。
治安の良いところにしか行かないのでそう思うのかもしれないが、陽気で礼儀正しく、くったくが無い。
誰とすれ違っても気さくに挨拶する。

町には会社、学校、公共施設、いたるところに星条旗がはためいている。
国の歴史が浅いせいかもしれないが、愛国心はとても強い印象を受ける。

すべてがうらやましいわけではないが、アメリカの教育、スポーツ選手の姿勢、政治家の姿勢などは見習うべき点が多い。

まず、スピーチがうまい。
大統領候補、その婦人、副大統領候補、その夫人。
みんなすごい演説をしながら選挙戦を戦う。
国民に訴える。 そして国民が選ぶ。
政策が仮に間違った結果になったとしても、任期を全うさせる。
選んだ国民にもその責任を負わせるのだ。
おのずから大統領(国)の求心力は高まるわけだ。

日本の総理大臣も間接的には国民による選挙で選ばれたわけだが、一部の人たちに選ばれたイメージが強い。
そして、選ばれたとたんに与党も野党も国民もこき下ろしを始める。
学校ではいじめをやめようなどと言いながら、、、

はたして自分は、自分のいる社会、目上の人、社会の構成上で上の立場の人を信用し、敬っているだろうかとテレビを見ながら自問自答したりするわけです。

アメリカ人は歴史上功績のある人をとても重んじる国だ。
就任式の日はキング牧師の生誕の日。祝日だ。
歴史をうまく利用することにも長けている。

ちなみに、なぜ終戦の日がお盆なのか?
先祖を迎える節目の日に必ず戦争を思い出すように設定されているわけだ。
過ちを再び起こさぬようにとの配慮だと思う。
あまり報道はされないが、東京裁判の起訴の日は4月29日。
昭和天皇の誕生日だった。
死刑執行の日は、12月23日、平成天皇の誕生日だ。
日本人が祝日として祝うであろう日に、必ず戦争を思い出すようになっている。
ずっと前にニュース漫画で読んだ記実なので定かな記憶ではないが他にもこのような事例は沢山あるらしい。



スピーチのほかにもアメリカが力を入れている教育が、「アイコンタクト」だ。
相手と話すとき、人前で話すときの「目線」。
松井稼頭央がアメリカに渡った時の記者会見で示した態度はまさにそのことを情報として受けていたのだと思う。
マスコミに対してしっかりした目線で話していたことが高く評価されていた。

タイガーウッズが多くの大学から誘いを受け、スタンフォード大学を選んだ。
そして、断った大学すべてに自筆でお礼とお詫びの手紙を書いたと言う。
大文字、小文字、句読点の打ち方、すべてひとつも間違いが無かったと言う話は有名だ。
一流の大学の一流のスポーツ選手には「文武両道」がきちんと求められるわけだ。

オバマ大統領就任。何で自分がこんなに反省しなくちゃいけないのだろう?

映画 「ドラムライン」 大変お勧めです。
ストーリーのコンセプトは「ウオーターボーイズ」や「スウィングガールズ」なんかと似てるが、完成度がすごい。
レンタル屋さんでどうぞ。

蛇足だが、映ってるドラムは 「パール」「ヤマハ」 日本製です。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふきのとう

2009年01月19日 | 観察
明日は大寒と言うのに朝から激しい 雨 嵐。
まるで春の嵐のようだ。
温暖化もいよいよ深刻なものに思えてくる。
この雨量が全部雪だったらかなりの積雪になるのだが、これでは春の雪不足、夏の水不足が心配になる。

今日はふきのとう栽培の研修に参加した。
冬の換金作物として興味があるのだ。


最初は旧川西のイチゴハウス。温泉の排湯を熱源にしているとのこと。
うらやましい限りだが、よそに栽培敵地が沢山あって、すでに供給が十分な作物に取り組むのには疑問がある。

今こちらで栽培が盛んな「たらの芽」「うるい」は山菜だ。
野菜や果樹は栽培敵地にかなうはずが無い。
山菜なら 「田舎」「雪国」「魚沼」 付加価値をつけるキャッチが沢山ある。
条件の悪いところでは 「地域」「観光」 まで共に売っていくことが有利な方法なのでは?

ふきのとうの研修は津南町。
残念ながら栽培している現物は見れなかったが、研究している新しいふきのとうの商品開発アイデアを聞けた。
なかなか面白いと思った。ぜひ成功して欲しい。
だが、こちらのイメージとは少し違った。

ここは「雪美人」の本場。標高450m
さすがに雪になってました。

写真のふきのとうは、春に撮影したもの。きれいでしょ!
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祝 完走

2009年01月18日 | 家族

「今年はパウダースノーを堪能しよう」ってんで、もう野沢に来ました。
今年から第3日曜は中学生までリフトが無料。野沢さん、太っ腹です。


あんちゃんたちは野沢に慣れたせいか、連携がいまひとつですが何と頂上にたどり着きました。
魚沼とはまったく違うさらさらの粉雪が約2m。

なんだか去年までとは気合の入れ方が違いました。

一年で追いつけないスピードに進化していたのです。

ヒカラビ君は、仲間たちがボードに転向していく中「パラレルに体を使うスキーのほうがテニスなどほかのスポーツにもいいぞ!」のアドバイスを守ってひたすらスキーの腕を磨いてきました。

今日は常に先頭を飛ばして行きます。
1級上のあんちゃんたちも去年よりははるかに飛ばします。
どこにでも突っ込んでいきます。
止まらない。待っていない。

おかげで親たちはモモもひざもヒクヒクしながら必死で追いかけます。





でも調子に乗るとこうなります。

さて、何本か滑った後 「今年もやるぞ!みんな付き合え」

スカイラインコースから長坂までの5.6Km
長い長いノンストップダウンヒルに挑戦。

スカイラインコースはこんなところ、ひたすら長いのです。


今回は親子ともノンストップ完走でした。


それから4時まですべりまくって、最後にもう一度スカイラインコースで下山。
もう膝とモモががくがくで、父はびりっけつでした。

最後もヒカラビ君はノンストップだったそうで、下山後も長坂で滑ってました。
早くも負けてしまいましたね。

こうなりゃ、年齢への挑戦。 60歳まで続けましょうか。

もうやめようと言ったのにまた来てしまった5家族の野沢通い。
今回は「麻釜の湯」に入りました。
13箇所のうち半分くらいしかまだ入っていない。
外湯めぐりも完走を目指してみようかな。
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする