ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

コルバラ

2009年08月31日 | 発信

コルバラ、秋の陣が始まった。
このあと5週連続で出荷します。

「ダークな色がうけてます」 と、デザイナーの先生が言ってくれる。
たしかに最近は緑やチョコレート色など今までの花のイメージと違った色がトレンドになっている。

ダークな色だけどストロボを当てると光沢のある赤になる。
つまり、照明の下では光る色だ。

ただ、この品種は球根の質が悪かったり、生育初期にストレスがあると花がまだらになる。

マーブルコルバラで売り出そうかなどと言ったりするが、、、、

でも咲いてみると縁がフリンジなだけで、中はきれいなエンジ色に発色する。
これはこれできれいだけどね。

まだらが極端にきつくて白い部分のほうが多いものを我が家では 「ダルメシアン」 と呼んでいる。
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ブランド

2009年08月29日 | 発信

夕べは久しぶりに大湯で懇親会でした。
川の上をまたいで風呂に行くってのもなかなか風情があるもんです。
川沿いの温泉街って、これもお決まりのような景色だけどひとつのブランドですね。

東京の花屋さん4社の訪問を受けて懇談会をしました。
皆さんセリで ほりのうちのユリ を買い続けてくれている花屋さんです。

前から興味のあった、「産地表示」 のこと。
花屋としては無いほうが良いとのことで、驚いた。

たとえば、スーパーや量販店が低い等級の花を仕入れて産地表示をして売る。
こだわりを持った花屋さんが高い等級の花を仕入れて産地表示をした場合、消費者は同じ産地なのに価格に差がある事を疑問に感じてしまう。
お客さんに対して常に最高の花を供給したい場合、セリ場を見て産地を変えることのほうが店の特色をしっかりと伝えられることなのだそうだ。

つまり、仕入れた段階で店のブランドになることが大事で、お客さんにはあくまでも店のブランドを評価してもらうこと。
産地ブランドは仕入れの段階での信用のことなのだそうだ。
ん~~、眼から うろこ。


圃場も視察してもらいました。
欲しい品種もたくさん注文もらいましたが、夏のこの条件だからできる品種とできない品種がはっきりある。
そこのところはしっかり伝えられたと思う。

我々の荷造りや等級選別がよほど気になったらしく、今日は作業場まで来てくれました。

なぜ、等級分けが厳密なのか?
1本1本手にしてみれば、分けずにはいられない差があるわけですよ。
これがブランドとしての信用なんですよ。

一番興味深かった話は、
「なぜ、花屋で買った花が長持ちするか?」

お客さんとの会話の中で、花の特徴や水揚げの仕方、どうしたら長く楽しめるかなどを伝えながら売ってるからなんだと。

やっぱり商品って、人から人へ伝えていくもんなんだなぁ~と。
眼からうろこ。

又お越しください。
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釣鐘にんじん

2009年08月27日 | ぼやき

よく観るようでいてあまりない花、釣鐘にんじん。
つるにんじん同様、にんじんとは似ても似つかない花。
お盆頃には藪で咲いていたけどもう終わっちゃいましたね。


お盆頃から異常に忙しい。
それと言うのも、故障者続出だからだ。
せっかく働き者のとしちゃんが来たと言うのに家族の都合で早々と退職。
でもよくしたものでその友達の正吾君が来てくれている。
二人が手首の故障でリタイア。
でも代わりの人が入ってきたり、パートさんの子供がバイトに着たりで、なんとかこの夏はしのいだ。
今日は最後のハウスの植え込みが終わった。
これで今年の分はすべて植えたわけだ。
ようやくここまでこぎつけました。皆さんのおかげです。
お祝いに釣鐘を鳴らしてちょうだい。

花もずっと出荷が続いていて、今朝4時から働いて。終わったのが8時。
今日は16時間労働。ロング缶にたどり着いたことに幸せを感じます。
明日は出荷がないので少しは楽がしたい。
おやすみなさい。
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秋空

2009年08月25日 | 発信

今年は猛暑と言う日がなくて、梅雨明けと同時に秋の空になっている。
朝の気温は一気に13.8度を記録。
寒い。

最後の植え込みに向かって、蒸気消毒をした。

効率を考えれば、溝を切ってから消毒したほうが球根の位置にダイレクトに蒸気が届くのでよいのではないかと思った。
空冷エンジンと同じでヒダヒダは熱効率が良いはずだ。

去年は燃料が高くて、灯油を消費する蒸気消毒ではなくてキルパーで代用した。
結果はとてもよくて、殺草効果もよかったのだが、キルパー独特の金属の腐食が気になった。
ハウスの腐食を早めてはもともこもない。

やっぱり熱効率は良くてふくらみも早く、灯油は以前の半分ほどで済んだようだ。

外は秋空でもハウスの中は猛暑の状態なので、効きも良かったようだ。
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八重咲きのマレロ

2009年08月24日 | 観察

どんなのが咲くかな~と期待してたけど
いまいちでした。

やっぱりユリはカチッと決まりよく咲いたほうがユリらしいと思うね。

ちなみのユリの花びらってほんとは3枚なんですよ。
外側の3枚はガクでした。
そのことを知ったときはガクッとした。

でもほんとはガクから変異した花被片ってのが正しいそうな。


3時のいっぷくにちょっと家に入ってみたら8回裏だった。
絶対あきらめないすごい試合でした。
新潟県としては記録だったけど、記録よりも記憶に残る最高の9回表でした。

ありがとう日本文理。
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あさがお

2009年08月23日 | 家族

朝の娘たちの顔はまだまだ元気いっぱいだった。
夕べ泊りに来た娘たち。
ほとんど徹夜でペチャクチャペチャクチャしゃべり通していたにもかかわらずまだまだ話足りないようで、父が花切りに出る頃にはもう外で遊んでいた。

夜中中にぎやかだったので犬は吠えるしで、こちとら大変寝不足だ。

夏休みも前半は部活や家の手伝いで活発に動く子供たちも、後半になると夏の終わりを惜しむように集まってくる。

「佐藤先公 花火」なんて。
昔も今も ねたは同じだ。



花火って、真夏より夏の終わりのほうが似合うね。


夏の終わりの風物詩。
今日はヘリの防除があった。



ぶら下がって乗れないかとお願いしたが、
やっぱり断られた。

あと2週間もすれば稲刈りが始まる。
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この夏の怪

2009年08月22日 | 観察
畑の角に掘ってあった穴。深さ50センチくらい。
いったい何者が?

きっと穴掘り動物だと思うが。


カサブランカの根元にうまそうなきのこが?



雨続きのせいだろうが、、、きっと食えないな。



げっ! 芝虫(イラガの幼虫)
ユリ畑にはめったにいないのだが、、こいつに刺されるととても痛い。



橋の欄干の上に何かのフタが?



除草剤撒きの背負い式ポンプのふただと思うが、誰が落としたのだろうか?
ここにおけば目立つので置いといたのだが未だに誰も見つけない。


何かケモノのあごの骨?



しっかりした牙がある。なんだろう?



げっ! 犬小屋から足が?



まっまさか?



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おおはんごんそう

2009年08月20日 | 発信
Oh! hang on so

夏の疲れからか、男性陣みんな体調不良でリタイア。
女たちだけで露地最後の植え込み。
品種はベラドンナ。黄色のOT。

この入り口のところには温風暖房機が入るのだ。
10月に入ると朝の温度は一気に下がる。
下手をすると霜が降りる。そんな朝の低温のために補助的に暖房をする、露地としては最後の作型だ。
したがって栽培期間の短いOTだ。

新たなトラブル発生。ブラックノーズが出まくっている。

ブラックノーズとは球根栽培の時点での水没などによる芽の障害か、冷蔵時の障害で芽がとろけて腐る状態のこと。

今回の症状はどうやら冷蔵期間に耐えられなくなって芽が力尽きた症状のようだ。
OTの元祖コンカドールが7月中旬から一気に腐ったことを思い出させる。

これだけ腐ると畑が余ってしまう。

と思いきや、実は球根があまってしまうと言う新たなトラブル発生。

畑が余るのは、ただ余るだけなのでそれほど問題はないのだが、畑が足らないからと言ってすぐに用意できるわけではない。
しかも、しっかり保温できるハウスか暖房ができない限り今年中に切れない心配すらあるのだ。
これは大問題である。

原因として考えられるのは、まず計算間違い。
2番目には球根が表示よりたくさん入っていた場合。これは儲けになる。
3番目に考えられるのは、ラベルの張り間違えで小さい球根が入っていた場合である。これが最悪。

どうやら、20cm125球入りとありながら実際は18cm150入りだったようだ。
粒が良かったので植え終わるまで気が付かなかったのだ。


今年の国産球根はロスが多く、畑にはあちこち空きが出来てしまっている。
保温型ハウスのすみを利用して植えることとするが、下手をすると今年の採花にはならないかもしれない。
しかも球根が小さかったのだから輪数が少なくて規格に会わないかもしれない。

切る頃には、Hang ON(とどけ!)と叫びながら急がせるかもしれない。

黄色い花には期待しましょ。


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ビンゴ

2009年08月18日 | 発信
市場さんやプロモート用に配信するビデオクリップができました。
http://blog.goo.ne.jp/horinouchi-lily/e/ed59927eac8fb89c58ea73961d1a10e9
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盆だてがーんに

2009年08月17日 | ぼやき

盆だてが~んに、花の大量出荷に明け暮れてました。

15日朝。ようやく梅雨明けと思いきや急に秋の空。
こんな曇って、うろこ雲って言うのだっけ?
朝は18度まで気温が下がって、肌寒い感じがする。

夏の切花産地において、お盆は最大の需要期で、この数日間はクリスマス前のケーキ屋さん、大晦日の蕎麦屋さんと同じ意味を持つ。
このお盆前にしっかり供給できるかどうかは産地の価値を決めるし、責任ともいえる。
今年は8日、10日、12日のセリ日に数万ケースと、途方も無い量の共選出荷ができた。(組合全体で)
各市場とも決して足らない量ではなかったと思う。

我が家でも普段はオリエンタルユリばかりなのだがこの需要期に備えてはデジールを作った。
温度管理のできない夏場は開花調整が効かない。
積算温度によっては前進したり遅れたりする。
そこで、出庫を2回に分けて植える。
どちらかがお盆需要期にぶつかってくれるという計算だ。

雨の日が多く、夜温の低い日が続いた今年は生育が遅れ気味で、前の作が10日のセリ日に集中出荷となった。
つまり後の作はお盆の真っ盛りに出荷となってしまった。
ただ、間に合わなかったから売れないということではなくて、売り切って空になった店にはやっぱり花が必要で、お盆中もお盆明けもそこそこに売れるのである。
しかし休みの市場が多くなるのが悩みの種だ。

いずれにしても責任産地と言われている産地としてはうまくいったお盆だった。
価格もまずまずったし。

宝くじ基金からの寄付をもらって盆踊りのやぐらが新しく立派なものになった。
今までのやぐらは昭和54年に村から都会に行った人たちのグループ「舟出会」から寄付してもらったものだった。

年に一回だけしか使わないもので、毎年釘を打ったり筋交を付けたりだましだまし使ってきたのだが、すばらしいものになった。
ほかにも集会所のエアコンや備品など沢山のものをいただいた。
今までずっと外れくじを買い続けてきたかいがあったというものだ(笑)


一時期、盆踊りにあまり人が集まらず、もう止めてしまおうかと言う頃があったが、数年前から青年団が知恵を絞って「お楽しみ抽選会」をやるようになった。

何かが当たるという事はこれほど効果があるものなのか、驚くほどの人が集まるようになった。
特に子供の数がすごい。
やっぱり、くじ様様なのだ。

人が集まればおのずと踊りの輪も大きくなる。


盆踊り 「よいよさ」
歌の意味はほとんどがラブソングだと習った。
新潟の白山様。栃尾の秋葉様。
有名な神社を回って願をかけたと歌われている。

昔の男女の出会いも場は神社の祭りを回ることだったのかもしれない。
村々の祭りを回っては娘を見初め、縁をつないで行ったのかも知れない。
あるいはそのまま意気投合したりして。周りは暗いし。

いぜんとして意味不明な歌詞は、
「盆だでが~んに、ナスの皮の雑炊ぇだよ~」ってところ。
「盆だけど忙しくて料理などしてられない」って意味だろうか?

今も昔も半年で一年分を稼がなくてはならない魚沼の農業事情をあらわしているフレーズなのかもしれない。

昔より踊る時間は短い、みんなお疲れなのだ。

御多分にもれずわが村でも、なかなか嫁をもらわない男となかなか嫁に行かない娘がいる。
しかもその友達まで連れてきて焼肉をしているのだが、あっちとこっちと分かれたまま。
独身は集まればいいのにと余計なおせっかいを言うのだが、まったくその気はないようだ。
昔のように祭りくらいしか出会いのチャンスがない頃のほうが人は貪欲で確立はよかったのかもしれない。ブツブツ、、、
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