梅雨明け宣言はしないまでも、、、、32度でした。
この時期の三山部会は多品種出荷で苦悩の日々が続きます。
季咲きのカサブランカが主ではあるものの、バカルディー、セレナマドンナ、ユニバース、プレミアムブロンド、オークラ、ブルレスカ、リアン、ミレッシモ、さらにエマニー、アステリアン、メリーバ、、etc,,,
出荷目合わせと言うよりは品種検討会のようだ。
新しい品種が切れ始まるとこのように持ち寄って切り前と等級を検討します。
ちなみのうちはピンクのメイン品種マレロが始まった。
こちらはバカルディーの2作目。球根サイズは18/20ながら、なんと2~3輪だ。
国産球根主体で生産することのリスクはこの辺にあるのです。
作ってみないと判らない。冷蔵してみないと芽の動きの特徴が判らない。
作れる時期が判らない、、、、など、わからないことに挑戦しているうちに次の年は品種が変わる。
国産球養成をすると必ず小さいサイズの球根や2芽球が出来てしまう。
それでもリスクの少ない春のうちに作って品種を覚える。
今がその時期なので変なまとまらない出荷が続いています。
国産養成球のもう一つのリスクがヴァイラス。
こんなマダラを見るとコルバラを思い出す。
なのでこの品種はそんなに将来が長くないのです。
こちらは我が家の居候の2作目。
こんなにそろってできるといいんだけどねぇ。
夕べから夜も暑いが今までは夜温が低かった。なのでトマトの色付きがイマイチ。
キュウリは豊作です。食いきれません。
どうやら毎年のパターンで、洪水っぽくならないうちは梅雨明けしないらしい。
どこもかしこもぬかるむほどの梅雨末期です。
先日紹介したプレミアムブロンドの巨大な蕾。携帯は10.5cmなので巨大輪だ。
ザンベジ。巨大だし花びらの光沢が失われずに花持ちも良い。
ブルレスカ。切らずに咲かせるとここまで発色する。
オークラ。こんなに巨大でなくてもいいのではないだろうか。
バカルディー。これもでかい。
なんといっても花弁の光沢が良い!
おっと、ダブルの奇形だ。これを固定したら受けるかもしれない、、、、受けないか。
今日はドカッと100ケース出荷したイエローウィン。これも花弁に光沢がある。
むかし、花屋さんから大きな花は壁際にしか飾れない、小輪になると部屋の中央に花が出せる。
だから小輪がいいのだ、と言われたが、だんだんその路線からは外れているようだ。
だいたい蕾が小さいと単価安いし、、、言ってることと違うじゃねぇか?
女たちは束の重さで腕が太くなったとぼやいているぞ。
もう出荷の終っているレクサス。これはバイラスでダメだったやつだが7輪がすべて開花。
花持ちは抜群、発色も良くすぐれた品種だと言える。
ただ、夏は丈が伸びない、大球は葉焼け、こちらでは春秋専用品種だと言える。
ちなみに最後のハウスで11月にまた出荷予定。
今出荷中のプレミアムブロンド。茎も硬く、ステムもしっかりしている。
夏は横を向くとか、今でも微妙に扱いづらい首の角度。名前も長い。
巨大な蕾は魅力満点。でも、これも春秋用。夏は何を作ろうか。
オークラです。名前は日本向きだ。
マレロ色のOTとのふれ込みで入ってきたが、極端に輪付きが悪い。
しかも球根貯蔵性で大きな不安が発生した。同系色のハイバリーの方がその不安は少ない。でも、発色するだろうか?
去年鳴り物入りで導入したザンベジ。農林水産大臣賞受賞の思い出品種。
確かにOTとしては作業性が抜群に良い。
一昨年オランダで撮影したザンベジ。勧められはしたが花びらの巻きが気に入らなかった。
ところが切り花にして咲かせてみると勢いが落ちるのか、巻が抑えられてきれいな花型で咲く。
花びらの光沢、肉厚感、花持ちも良い。
ミレッシモ。発色が気になって試験をしてもらったところ、25度くらいの常温だとよく発色するが、30度にもなる高温だと縁までただ白いだけ。
この品種が出た時は衝撃的だっただ当初から発色に不安があった。
そのあとすぐにジ・エッジが出た。これは不安なく発色する品種でしかも、輪付きも良かった。
ただ花を比べると花の持つ雰囲気、上品さ、優雅さでは圧倒的にミレッシモの方が好みだ。
発色の問題だけを解決してやれば高級品種として扱われるはずだ。
なので、水揚げ材で前処理をして、試験データと注意書きを箱に入れて出荷することにした。
品種の更新は毎年、毎年、、、すごい勢いで品種が変わる。
花の良い品種はいくらでも入ってくる。まさに新星いろいろ。
使いこなせる品種を作るしかない。
カサブランカのように25年も作り続けてなお今も、そして今後も現役なんて品種は永久に表れないだろう。
ユリの頂点を目指す我が家のユリ栽培。そのユリの頂点に君臨しているやつがいる。
バカなカエルでぇー が登っているのはバカルディー、国産球使用だと横っ張りのつぼみで迫力がある。
こちらはザンベジ。これも良い蕾になった。
ミレッシモ、2作目は22センチから26センチまでの大球。なのに4.5輪。
蕾はふっくらして肉厚に見える。思ったより首も伸びなかったのでこれはいける。
こちらはオークラ。巨大な蕾になるのでまだ切るなと言われた。
9月切り用に植えるオークラの大球。なんだか変な球。芽が出ていない。
ひょっとして芯が無いのかもしれない。球根も男も芯が無きゃぁネ。
山喜さんの展示が終わる。ほとんど片づけられていたが晩生で背の伸びる白があった。
これは頂点を目指せる品種になるかもしれない。
咲かないはずのダブリンが咲いている。これも固定したて種に育てられれば面白いものになりそう。
たまにはユリのネタでした。
川口に吉田拓郎がやって来る。こりゃぁ何が何でも行かねばならぬ。
無理やりチケットを手に入れてみたら????埼玉の川口か。
ってことで高速を飛ばして来てみれば、、、、早く着きすぎた。
生で吉田拓郎を聴くのは約30年ぶりだ。
会場を見渡してみれば9割以上が50代60代、あるいはそれ以上の中高年だ。
中には息子を連れてきている人も多い。きっと息子に拓郎と名付けてしまった親たちだろうか。
我々の世代はまさに拓郎世代。思春期にたっぷりと拓郎の歌に染まった人たちは大きく影響を受けている。
そして病気を乗り越えて今でも歌い続けている拓郎は永遠にアイドルであり神様なのだ。
オープニングからいきなり 「人生を語らず」 「今日までそして明日から」 「落陽」 とアンコールのような構成でスタート。
会場は全員スタンディングで泣きながら歌う中高年たち。
中盤にはまるで演歌歌手のように字幕付きの田舎風景を写しながら『夏休み』
懐かしいところでは『襟裳岬』『シンシア』そしてレアな『わしらのフォーク村』
歌わせられるわけですよ。一緒に。
特に「落陽」 73年のLIVE に収録されている曲。なんと40年以上必ず歌われている。
今はこういった 重い歌 がからっきし無い時代になったように思う。
拓郎のLIVEDVDは2002年のスタジオLIVEのもの、2006年の瀬尾バンドとのもの、2006年の嬬恋。
そして2012年のもの、テレビやYou tubeで全部見たが、嬬恋を境に拓郎は少し変わった。
声は少し錆びたが力みを抑えて、むしろ言葉がきれいに伝わる歌い方になったように思う。
阿久悠や安井かずみの詩がうまく生きている。60過ぎてからの方が歌がうまい。
68歳が歌う「落陽」、破天荒なばくち打ちの爺さんと遊んだ旅人の歌を破天荒な爺さんの年になった拓郎が歌う。
何百回も聞いた歌に新たな重さを感じる「落陽」でした。
むかし日本人で初の全国ツアーをやった拓郎。一昨年も今回も首都圏でしか歌っていない。
ひょしたらこれで、、、と言う思いに掻き立てられて来て見たのだが、休み無しで2時間半歌い続けた拓郎にその思いは吹っ飛んだ。
両隣のおばちゃんたち(どう見ても60代)も 少し錆びた黄色い声で「たくろぉ~」と叫びっぱなし。
中高年の元気はまだまだ続く。
放送があるそうなので誰か契約している人は録画して見せてください。
吉田拓郎 落陽 2014
ここ数年雨にたたられ続けた月岡公園のユリまつり。
今年は晴れてすごい人出だったそうだ。残念ながらいけなかった。焼きそば食いたかった。
若い若いと指摘されているレクサスの切り前だが、月曜日の出荷のさいにもげた蕾が金曜に咲きだした。
月曜出荷、水曜セリ、金曜開花。若くないってことだ。
良く発色するし、ハウスで作るには良い品種だ、、、、でも、、、、大球葉焼け、、、、夏は丈伸びない、、、、
バカルディー、一昨日のつぼみが、
ひょろっと伸びてバカルディーらしい縦長のつぼみになって発色しだした。
蕾の発色の良い品種の方が好まれるようだ。
と言う訳で三山部会では三日にあげず出荷物目合わせ。
うちのレクサス。
こちらはカサブランカ。
他の品種も全部一度は開花試験をします。とにかく咲かせてみないと切り前も開花スピードも判らないのです。