そうなんだ。

外国語で知ったこと。

然(さ)る者   古語

2014-12-05 13:00:00 | 語学
・・・敵もさる者、引っ掻くもの

この “さる” は漢字にすると “然る” で、
古語辞典にも載っている、古来からの日本語です。

「然る者」(さるもの)・・・なかなかの者・抜け目のない者

同音の “猿” をあてはめ、猿の得意技の “ひっかく”
を加え、語呂合わせの慣用句として親しまれてきました。
・・・と、言いましても。
わたくし、うかつなことに後半部分の “引っ掻くもの” の
存在を知りませんでした。

今回の “さる者” は “引っ掻くもの” ではなく
“打つもの” です。 

インフルエンザ予防接種の時期も後半となっています。
昨年のリサーチで、予防接種の料金が2100円と
ダントツに安かった近所の内科に今年も行ってきました。

ところが・・・。
今年は診察券を持つ患者・持たない患者で料金設定に
差をつけたではありませんか!

“私、病気しないので”

“ドクターX・外科医大門未知子”の真似ですが
私はここ数年、どちらの内科にもお世話になっていません。
昨年この医院で予防接種を受けた時には、接種のみの私に
診察券は作ってくれませんでした。

診察券を持つ患者・・・2160円
診察券を持たない患者・・・3780円

保険のきかぬ自由診療とは頼もしくもあり
恐ろしくもあるということが、わかりました。

接種前に受付の方から、変更後の料金案内があります。
混雑していれば、待ち時間を理由に帰ることもできたでしょう。
しかしこの時間帯の患者は、なぜか私一人だけでした。
待ち時間なしで、良しとしましょう。

とりあえず
嫌味とも弁解ともとれる一言を受付の人に言いました。

私 「こちらはインフルエンザ料金が安くて、その時だけ
   来る人が多いからの設定?  でも私病気しないんですよ」

3780円を了承して、打ってもらいました。

敵もさるもの・・・

風邪でも引いて診察券を作り、会員(?)になるべきなのか
病気にならないことに感謝して多く支払うべきなのか。

いやいや・・・、
来年はあらためて料金調査をやり直すことにします。

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海鼠(なまこ)   英語・中国語

2014-12-03 13:00:00 | 英会話教室
前回の英会話の授業で知った英単語を御紹介します。

先生はアメリカ人男性32歳。
この日の出席者は、私とお姉様2人。
好きな食べ物・嫌いな食べ物についての質問に答えています。

先 「What is your least favorite foods ?」 好きじゃない食べ物

姉 「なまこかしら? あら、なまこって何ていうの?」

お姉様の日本語による独り言を、一人だけ聞き取れない先生。

先 「What?」

答えられず、電子辞書を調べ始めたお姉様。 つなぎとして

私 「It lives in the sea.」 海に住んでいる

先 「animal?」 動物?

はて? ナマコは動物なのでしょうか? 魚じゃないですよねぇ。
答えられず、先生と目を合わせたまま思案する私。
その間に、お姉様の調べが着いたようです。

姉 「sea cucumber.(シー キューカンバー)」

先 「Oh, sea cucumber.」 あぁ、なまこ

「sea」(シー)・・・海
「cucumber」(キューカンバー)・・・きゅうり
「sea cucumber」(シーキューカンバー)・・・ナマコ

ナマコを直訳すると “海のきゅうり” です。 

えー? あれ胡瓜に見えますか?
しいて言えば、表面のボツボツかしら。
それとも、アメリカの胡瓜はナマコに似ているんでしょうか?
もしくは、アメリカのナマコが胡瓜に似ているの?

日本での漢字は “海鼠”。  直訳(?)すると“海のネズミ”です。 

ネズミが丸まっている時の背中に似ていると言えば、似ているかも
しれないけれど・・・。
うぇ、気持ち悪い。

因みに中国語では 「海参」(ハイシャン)と言うそうです。
ナマコは漢方薬として古くから用いられていて、その強壮作用から
“海の人参(にんじん)” という意味でつけられた名前だそうです。

中国語のみ、見た目ではなく効用でつけられた名前です。
私的には 「海参」 に賛成票を投じたいと思います。


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妙   漢字

2014-12-01 13:00:00 | 語学
我が家の若いもん(男)は、幼少の頃より読書の習慣
《漫画を含む》 がありません。
それゆえ、気の効いた言い回しや表現のストックは
無いに等しいだろう と侮(あなど)っていました。

ところが先日、私が今まで上手く表現出来なかったことを
的確に言い表したので、彼への評価を少しだけ見直すことにします。

若いなりに、年月が早く過ぎることに驚いていました。
大相撲の関取り衆の中には、すでに自分より年下の相撲取り
がいるということ。
お兄さんたちだと思っていた正月大学対抗箱根駅伝の選手が
すでに全員自分より年下だということ。

私 「そうだよ~。 そのうち総理大臣だって年下になっちゃうよ」

笑ってからかいました。 念の為、私は安倍首相よりまだまだ若いです。
このあと、“言い得て妙” の表現が飛び出しました。

若 「自分はずっと変わらない気がしているのに
   世間にどんどん年下が増えていくんだよな~」

そうなのよ!
その通りなのよ!

「自分が年を取ったというよりも、自分より若い人が増えている」
私が言うと“負け惜しみ”に聞こえるかもしれませんが、まさしくそんな感じ。

“言い得て妙” とは “変な事を言っている” ではありません。

「言い得て妙」・・・巧みに言い表しているさま

「妙」(みょう)を国語辞典で引くと、まず第一の意味が

・・・心に深く感じるほどすぐれていること。
   「演技の妙」「自然の妙」「言い得て妙だ」

そして2番目に私達が普段使っている意味が来ます。

・・・不思議なこと。奇妙なこと。
   「妙な事件」「夜中に妙な音がする」「妙に憎めない人」

こうやって並べてみると、“心に深く感じるほど優れていること” と
“不思議なこと” には共通点があるのかもしれません。

『妙』 の漢字を分解すると 『少女』です。

“すぐれている” と “不思議”
う~ん・・・、 元少女が振りかえって考えてみます。

私が言うと“負け惜しみ”に聞こえるかもしれませんが
こちらには共通点があるような、ないような・・・。
妙な話でございます。


コメント (6)
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