そうなんだ。

外国語で知ったこと。

奨学金  英語

2019-02-09 16:18:01 | 英会話教室
私が通う英会話教室の若い英国人講師についてです。
彼がイギリスの大学を卒業して、そこで数学を専攻していたと初めて知りました。
ここから、イギリスの大学についての話題になったのですが
日本との違いに驚かされました。

まず、イギリスの大学は全て国立だけれど学費が高いということ。
ほとんどの学生が、自分自身でローンを組んで学費を支払うということ。 親は負担しないそうです。

日本では、貰える学費も、返さなければならない学費も、奨学金と呼びますが
英語では、それぞれ別の呼び方をします。

「scolarship」(スカラーシップ)・・・返済を要しない奨学金

「student loan」(ステューデント ローン)・・・返済を要する奨学金

英国人講師も大部分の学生と同じように、「student loan」を借りて、大学に通ったそうです。
偉いですねぇ~。
この時点では、日本におけるローンの感覚だったので、「大変だな~」と気の毒に感じました。


以下、「 」内はそのままの原語で、『 』内は和訳になります。

どのくらいローンが残っているのかを尋ねると、スマホで円に換算して

講師 「4 million-yen」・・・400万円

生徒全員  「えーっ!?」

だって、そんなに借金を抱えたまま、日本で暮らして、安い賃金で英会話講師なんてしていて大丈夫なの?
イギリスできちんとした仕事につかないと、借金を返済できないんじゃない?
ところが
若い英国人講師は全く悪びれた様子も見せずに

講師 『返す額はほんの少しずつだし、完済できる人なんてほとんどいないから』

生徒全員  「えーっ!?」

完済しなくていいんですか?  
よく意味がわかりません。
日本では学生ローンの支払いに関しては、保証人も巻き込んで大変なことになっていますよ。

帰宅後、“イギリスの大学学費事情” で、検索しました。

イギリスでは、学生ローンに関しては、
卒業後の年収が、現在の日本円に換算して 2,982,000円を超えた時点から支払い義務が発生します。
しかも
超えた分の9%を支払えばいいので、例えば年収が300万円ならば
(3,000,000 - 2,982,000 ) × 9% = 1,620 円 ???

まぁ、追い追い年収は上がって行くのでしょうけれど・・・。

その上、驚くことに
30年経ったら、ローンの返済義務がなくなるんですって!

なるほどね。
英国人講師が、「ほとんどの人は完済できない」と言った意味がわかります。
一部の高収入の人だけが、完済できる仕組みです。

卒業後に多く稼いだ者が負担する。というのは
親の収入に関わらず、学費を無償化にするよりは、ある意味公平なのかもしれません。

国によって、随分とやり方に違いがあるのですね。

親が負担するのは一般的ではない。
という点が、一番羨ましかったです。




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