そうなんだ。

外国語で知ったこと。

羹に懲りてなますを吹く   英語

2015-08-21 13:00:00 | 英会話教室
英会話教室のイケメン米国人教師の昔話です。

イケメン教師は小さい頃、犬が大好きでした。 
犬を見かけると、なでたり抱いたりしたそうです。
小学校高学年の頃、招かれた友人宅の2階で遊んでいたとき
その家の飼い犬が階段をあがって来ました。

実はこの犬、以前にどこぞの少年たちから酷い目に会わされたことが
あったらしく、男の子が嫌いだったそうです。
その日の招待客は、彼を除いて女の子ばかりだったので
家族の人たちも、うっかりしていたようです。

駆け上がってくる犬に、

「He~y(ヘ~イ)!」

手を伸ばして撫でようとしたところ、いきなり太腿を噛みつかれました。

「Oh! No!  Nooo!!! 《振り払うジェスチャー付き》」

“あざ” にはなったものの、皮膚を食い破られるほどではなかったのですが、
精神的なショックを受けたそうです。

それ以来、顔見知り(?) 以外の犬には警戒心を抱くようになったそうで
これが本当の

米 「Once bitten, twice shy.」(ワンス ビトン トワイス シャイ)

ホワイトボードに書いて “どうだ” の顔をしました。(ドヤ顔)

どうやら、この 「Once bitten, twice shy.」 は、 英語圏では
有名な “ことわざ” らしいのですが、 私達生徒は誰も知りません。
ですから、 上手い事を言ったのか分からなかったので
感心したり、笑ったりの反応もありません。 無反応状態。
第一、英文の意味がよくわからない。

「bite(バイト) - bit(ビット) - bitten(ビトン)」
・・・かむ・かじる の動詞の活用です。

次の 「shy」(シャイ) を “恥ずかしがり屋” と訳したので
さっぱりわからなくなりました。 ここは、“用心する” の訳。

「shy」(シャイ)・・・用心する・恥ずかしがりの

「Once bitten, twice shy.」・・・一度かまれて、二度用心

“一度痛い目に遭うと、次は用心深くなる” と言う意味だそうで
日本語に相対する “ことわざ” として挙げられるのは

羹(あつもの)に懲(こ)りてなますを吹く
  熱い吸い物で口を火傷した人が、それに懲りて冷たいなますを 
  ふうふう吹きながら食べることからでた ことば

・・・前の経験した失敗に懲りて必要以上の用心をすること

なるほど。
では、米国人教師のジョークは、日本語のことわざに置き換えると

「俺はそれまで食いしん坊で、出された食べ物はいっきに食べてたけど
 友人宅で食べたスープが熱くて口を火傷したんだ。
 それ以来、よそではピクルスさえも、すぐには口に入れないよ。
 これが本当の “あつものに懲りてなますを吹く” さ」

生徒 「あらあら、ホント、そのままね(笑)」

こうなる “はず” だったのでしょう。
イケメン先生、ごめんなさいね。




 -お知らせー
来週は夏休を頂きます。
31日の月曜日にお会いしましょう。

コメント
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