そうなんだ。

外国語で知ったこと。

世界遺産   英語

2015-08-31 13:00:00 | 旅行
「World Heritage Site」(ワールド ヘリテージ サイト)・・・世界遺産

“そうだ平泉に行こう!”

と思ったのは、高橋克彦著 『炎(ほむろ)立つ』(全5巻)を読み
平安後期~鎌倉前期の奥州事情を知ったからです。

奥州藤原初代清衡の父親・経清 ~ 4代泰衡まで
京から派遣された源頼義 ~ 源頼朝・義経まで

この2家の代々に渡る確執を絡めて、平泉文化を築き上げた
奥州藤原氏の栄華から滅びを題材にした歴史小説です。

読み応えのある作品で、かつてNHK大河ドラマになりました。

現地案内と小説で異なる点は、源義経の最後です。
公式見解は、たび重なる源頼朝の要請に耐えかねた藤原4代泰衡の
急襲により、この地・高館で自害したことになっています。
小説では、藤原一族中で義経に背格好の似た若者が、納得の上
義経の身代わりとなって自害し、義経を逃がします。

“その後の義経がジンギスカンかもしれない説” もあるくらいですから
本当のところは分かりませんが、ロマンがあります。

どちらにしても、奥州藤原氏は源頼朝に滅ぼされました。

江戸時代には、この地にあの有名人が足跡を残しています。

松尾芭蕉

徳川5代将軍・綱吉の時代に奥州を訪れ、平泉で読んだ有名な句が

『夏草や 兵(つわもの)どもが 夢のあと』

義経堂のある高館から眼下に広がる風景を眺めながら読んだそうです。
私も同じ場所に立ち、(現在の風景も川と野原だけ)

私 「芭蕉先生、わかるわかる。 言ってることわかります」

この句を心に響かせながら、遠い昔に思いをはせました。

さて、観光ですが
何日かけても見きれない京都と違い、半日で見終わります。
私と娘は駅前でレンタサイクルを借り、ぐるっと回りました。
効率良く見学できたと満足しています。

天気は曇り。
レンタサイクル店で、念の為のカッパを貸してくれましたが
持ち歩くのも面倒だと迷っていると

レ 「カッパは前かごに入れっぱなしで大丈夫ですから」

私 「そんなことして、取られないかしら・・・」

レ 「取る人いませんし、無くなったら無くなったでいいですよ」

・・・おおらかです。

おおらかと言えば、この世界遺産は “○○跡” が多く
柱の跡であろう穴・ただの広い草むら(?)の風景も含まれます。
見学する人の想像力が試される世界遺産でもあります。

静かで・田舎で・のどかな平泉。
カッパも無くなりませんでした。

本文中の“風景”をクリックで写真がご覧頂けます。


つづく・・・


コメント (4)
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