絵のタイトルは、「気品」です。
似顔絵を描く時、一番の笑顔をこさえてくれます。
残る、いやこれからの最高の笑顔です。
今日のタイトルは、「残り物」です。
残り物に福あり(人が先に取って残っている物に思わぬ利得がある:広辞苑より)という
格言があります。
不安を伴い、先取りしようと争います。
台風の前に備えることとは少し違います。
人より大きくなれ、賢くなれと親たちに望まれました。
知恵と体力がついてからでも十分間に合った。
年齢を重ねると、残り物を片づけようとします。
潔く捨てればよいのですが、それができない。
何かの役に立つのではないかと取っておきます。
冷蔵庫の中のタッパの多さに気づかされます。
蒸し卵、サラダに使った野菜、煮汁などなどタッパが7つもありました。
牛乳に残り物を入れ、鶏がらスープで味付けし、ごった煮のスープを作りました。
サラダの中のブルーベリーが紫色を作りました。
結局、妻は飲まずに私一人が片づけました。
年寄りたちが、娘たちに無用なものを捨てなさいと言われる。
捨てられないから残っています。
私は積極的に引き取ります。
再利用したり、捨てられない人に替わってゴミ捨て場に運びます。
年寄りたちは、あることができなくなる。
その部分を解決すれば、何の支障もありません。
例えば、冬の間固くなった畑です。
私が3時間も耕運機を走らせればふかふかになり、年寄りは秋まで花を植えたり野菜を育てたりできます。
残っている体力を余りある知恵が働かせます。
あと何年、とうに平均寿命を越しているのに考えます。
若い時に、あと何年と気づいていれば人生は豊かになったはずです。
私はさらに20年を生きようと、果樹を植えました。
耕作放棄地の草を刈り、刈るだけでは面白くないと、世話のかからぬ芋類(地下で収穫)を植えます。
生え広がっても困らぬ薬草(ハーブ類)を植えます。
なんでも植えれば、収穫欲が働かせます。
残り物どおしが再婚しました。
分かち合う輝きがありますが、働く機会が増え面倒でもあります。
何に対して残ったものか分かりません。
何時が満てるときか、何を差して満足なのか分かりません。
そもそも、生きるだけで不要物を作り出し、汚れもの(後悔、残り物)を出し続けます。
考えるだけで、恐れるだけで馬鹿々々しくなります。
台風に備えるだけで十分ではないでしょうか。
あとは、なるようにしかならない。
残り物に福もなければ、災難もない。
あるがままです。
想いのままです。
楽しく生きていてよいんです。
2024年8月29日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます