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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

怖れ

2015-10-16 09:35:15 | プロジェクトエンジニアー
   加賀友禅と染師の絵です。


自分では、どうしようもないことがあります。
運命であったり、境遇であったりします。

一昨日の「これからの人」もそうでしょう。
大勢の人の運命を担ぐ仕事に就くわけです。
不安もあり、怖れを感じることもあるでしょう。

私は、そんなことを感じる時には、素晴らしいものに触れたくなります。
芸術であったり、美味しいものであったりします。
冒頭の絵は、加賀友禅の絵柄です。
染める人は、怖がりながら一筆ごと魂を込められたことでしょう。
先輩に教えられたようにやってきたことでしょう。
冷たい川で染め上げたものを晒すしかないのです。

どうしようもなく美しいものに触れると、あきらめのように気が納まることがあります。
芸術そのものが発散する力だと思います。妙に納得するのです。
気が納まると、恐怖は和らいでいきます。

怖れが何に対してなのか、漠然としています。
会社勤めを一時中断していることもその理由でしょう。
これからのことへの不安もそうでしょう。
不安を感じる自分への恐怖もあるでしょう。

肝臓外科医師の高山さんは、不安を力に変えると言われていました。
不安を感じるから、より慎重になり最善を尽くそうとされるのでしょう。
自分の力を信じることも大事です。
自分の未熟を知ることが、もっと大事なことだと言われているのかもしれません。

怖れを感じることは、普通のことなのです。

今やれることを、やるしかないのです。
先人から教えられたように生きていくのです。
優れた芸術から力をいただくのです。
自分の中の弱さを知ることです。
それから先のことは、また考えることにしましょう。

山の海 白波に向け 舵を切れ

2015年10月16日

コメント
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