
今日が、お勤めの最後の日です。
今日も草取りをしようと張り切っています。
プロジェクトの引継ぎはすべて終わりました。
終わったプロジェクトの完成図書は、一部製作中の図書を除いて完成しました。
次のプロジェクトの見積仕様書は、すべて業者に送りました。
あとは、若い人に任せることにしましょう。
草取りをする時は、爪を切りません。
爪と指の間に、泥が詰まります。
爪を短くすると、指の先が裂けてくるからです。
私の草取りの作法は、手で「根こそぎ」にとるやり方です。
砂利道でも、道具を使って砂利の中から根を掘り出します。
手間がかかります。
草刈機でやると2週間後には、元通りの草むらになってしまいます。
根こそぎでやると1か月はもちます。
この違いをどうとらえるかは、生き方の問題です。
草刈機でやると、もっと簡単で便利なものはないかと考え、果ては除草剤の散布となります。
除草剤は、草が生えてきませんから便利とも言えます。
しかし、緑の草むらが刈られて緑を保っているのと、
枯れて茶色になっている地面とを比べると、
農耕民族の流れをくむ私としては、どうしても緑が欲しいのです。
「遠回りこそ、最良の近道」、「不安を力に」と
肝臓外科医の高山忠利さんは、NHKの番組「プロフェッショナル」で言われていました。
二つ道があるとしたら、大変で面倒くさい方を選択する。第一優先は、患者の命とも。
毎回の手術は怖くて不安がいっぱいと言われていました。
不安だからこそ慎重になり、小さな血管も結束し手術中の流血を最小限に抑えるのです。
それが、患者の生存率を高めるからです。
カメラは、手術の大事な部分を映し出していました。
この方は、孤高の人ではないのです。惜しみなくKnow-howをさらけ出します。
こだわりのかんし(道具)を紹介されていました。
でも、高山さんの真似は誰にもできにくいのです。
長時間に及ぶ手術に耐えられないのです。気力と体力の勝負です。
不安に打ち勝つ根性と使命感です。
プロジェクトに入る前は、いつも逃げ出したいくらい不安です。
最良のものを創れるだろうかと、毎回自分との葛藤から始まります。
今日のテーマは、「謙虚」です。
一度はできたことが、いつまでも頭にこびりついています。
いわゆる成功体験です。組織を預かっている人が、
その妄想にとりつかれると怖いことになるのです。道を誤るのです。
多くの名立たる企業が倒産したり、縮小したりするのはトップマネージメントの
神話のような成功体験に基づく規模拡大路線に問題があるからなのです。
高山さんは、毎日ランニングを欠かされません。
健康と体力の維持に勤めておられるのです。
気力と体力のどちらからと言うと、ランニングを続けられるのは、
気力が勝っていると言われました。
私は思います。毎日大変なことをしていると、自分は謙虚になれるのだと。
自分は、頭で考えるほど世間で言われているほど豪くはないのだと知ることです。
ランニングも草取りも思うようにはならないのです。自分は無力に近いのです。
それを知ることです。謙虚にならざるをえないのです。
毎日ブログを書いています。絵手紙を描いています。
自分が感じた感動を満足に伝えられたことは一度もありません。
だから続けられるとも言えます。
私は、しばらくすると次の会社で働くことになります。
私の力を求めてくれる所に就職します。
現在の地位と給料はいただけないでしょう。
自ら退職願いを出さなければならなかったのです。
また挑戦することになりました。
不安です。転職ごとに楽な道はないものかと探します。
結局、大変な道を選ぶことになります。
誰にもできない大変なことだから、求められるのです。
そこは、競争率は低いといえるでしょう。
だって、誰もやりたがらないのですから。
来週から面接です。うまくやれるかこの歳になっても不安です。
私は、謙虚になれることで、
パワハラ、セクハラ、モラハラ、虐待が無くなると信じています。
謙虚になれれば、自然と相手を尊重できるからです。
よく見れば ハエが手をする 足をする
2015年10月3日