故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

今を生きる

2015-10-11 06:16:42 | プロジェクトエンジニアー
もう秋なのに、鮮やかな色彩の朝顔です。

    
悠久の時間を思うと、これまでの人生はほんの束の間のことのようです。
しかし、今この瞬間はとても長く感じます。

過去も未来もとても短いのです。
只々、今が長い。

どうして、そのように感じるのでしょう。
文学的に、宗教学的にとらえることで、答えを見つけ出せないでいます。

プロジェクトに例えて挑戦してみます。
人生をプロジェクトに例えると少しは見えてくるかなと頑張ります。

何もないところから、人生(プロジェクト)は、突然始まりました。
コンセプトは、「ひたすら生きる」でした。
夢を見た幼少の頃、ああでもないこうでもないと、人生の計画を作ろうとしました。
大いに迷いました。基本構想の時間でしょう。

学校で学び、実際に絵を描き始めたのが社会人になりたての頃。
基本計画と言っても良いでしょう。

40歳になるかならないかの頃、自分はこうしたいと自分の足で歩き始めました。
思いを具体的に表現した頃です。
これが詳細設計の頃。

ということは、今は自らが引いた人生(プロジェクト)の工程を走っていることになります。
工事中ということです。
ここまでは、説明にそんなにブレは無いように思います。
例えも分かりやすい。

プロジェクトでは、全工程の3割の期間(つまり今まで)で、
プロジェクト(人生)の大事な事項の7割を消化していなければなりません。
考えることや、やることがぎゅーっと短期間に詰まっています。
大事なことは、いっぱい考え実行してきました。
だけど時間は本当に短かった。

こんなことでしょうか。
過去について、どうして短く感じるのか、プロジェクトに置き換えて考察しました。
納得がいく例解のように思います。
今まさに、自分が引いた工程の中を走っています。
そんな気がします。
誰にも書けない、自らが書いたプロジェクトの工程です。

未来とは、これからの工程のことです。
工事中というのは、計画に従ってひたすら走ることです。
時にはアクシデント(病気などでしょうか)があります。
それも織り込み済みです。あるであろうと考えていました。

短いと感じるのは、竣工(死)までただ走るだけだと考えているからなのでしょうか。
いやいや、時間だけは長いのです。だって全工程の7割だから。
しかしプロジェクト(人生)にとって、意味のある大事な事項は3割なのです。
3割の大事な事項を、長い期間をかけて楽しんでいるとも言えます。
工事に耐えられるだけの体力があってのことです。

では、今が長く感じるのは何故でしょう。
工事期間中は、朝礼から始まり現場を這いずり回ります。
一日が、うまく回るだろうかと心配しながらです。
これを長く感じることの解とはとても言えません。

では何なんでしょう。今を長く感じる理由を考えています。
こんな風に考えてみました。
つまり、今は過去から未来までをつなぐ時間なのです。
過去にも、「今」はありました。未来にも、「今」はあります。
今はずっと動いているのです。

過去の瞬間を切り取って思い出しますと、
困難に打ち勝てるかと、とても長く辛い時間を過ごして来たように思います。

この歳になっての今なのです。
だから、長く感じるのです。

説明が長くなりました。
自分でも納得がいく考え方のような気がします。

今のこの瞬間を長く感じるのは、自分はまともなのだと感じるのです。
今の積み重ねが過去であり、未来も今の連続だと思います。

長い時間をかけて、得た解です。
それだけのことでした。

すすき原 風に応えて 前を見て

2015年10月11日


コメント
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