故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

老犬ジン

2015-06-29 05:36:25 | よもやま話
   
老犬ジンは、御年15歳です。

足腰が弱くなりました。
フローリングの床上を満足に歩けません。
後ろ足で踏ん張れないため、後ろ足が流れ倒れてしまいます。
そのまま、動けません。

子供たちは、リビングルーム一面に固めのスポンジ床を
敷き詰めていました。
これだと後ろ足が滑らないため歩けます。

もらわれてきて数か月の頃、ジンは留守番が出来ませんでした。
家族の最後の一人が出かけると、哭いてしまうのでした。
いつまでも出かけられなかったことを思い出します。

まったくその頃に戻ってしまいました。
夕方寂しくなると、遠吠えをするようになりました。
お腹もすくのでしょう。

子供たちは、窓を閉め切り防音対策をしていました。
近所の人から虐待しているのではないかと誤解されました。
子供たちは、曜日を決めて早帰りをします。

孫達が毎週日曜日に我が家に預けられます。
両親が、どちらとも休みを取れないのです。
かみさんが生きていれば、喜んで対応したでしょう。
子供たちは、孫たちの面倒もみています。
遊んでやって、ご飯を食べさせて。
夕方、ママが連れに来るまで遊んでいます。
毎日曜日は、ジンもうれしそうです。

孫の一人がおやつを手に持ったままよそ見をしていると、
ジンに取られてしまいます。何度でも取られてしまうのです。
ジンの食欲は、終わりがなくなりました。
孫は賢くなり、ソファに座ってお菓子を食べるようになりました。
孫たちがご飯を食べています。
姉のほうが弟の口にスプーンで食べ物を放り込みます。
弟は器用に口を曲げてスプーンから食べ物を外します。
それでも床にこぼれたときは、ジンがすかさず食べてきれいにします。

おしっこは犬用おしめで対応しています。
おしめの端は、洗濯バサミで止められています。
うんちは対策のしようがありません。
拾って歩き、拭いとったのちに、スプレーでアルコール殺菌します。
時々踏んでしまいます。

子供たちは一つずつ対策をしました。
私の番が来ても安心です。
汚いとか可哀そうとかは通り越しています。
当然のことと平気です。

ジンは眠ることが多くなりました。

私は、これから台所を片付けます。
いつも留守にしている罪滅ぼしです。
時間があれば、庭に穴を掘って、落ち葉を埋めましょう。


裏山に 鳥のさえずり 風抜ける

2015年6月29日

コメント
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