寝てくれと 想いつのらし 幼子の
かみさんは、子供によく絵本を読んでやっていました。
2、3行読むと高いびきでした。
私が子守唄を歌ってやると、子供が真似をしました。
正しく真似をしているのに音痴でした。
子どもは、絶対音感とやらがしっかりしていて、私が歌うとおりに真似をしました。
かみさんは、もう歌ってやらなくて良いと言いました。
友達は向上心の塊でした。
一生懸命仕事に打ち込みました。
育児で悩んでいた奥さんは、子供2人を道連れに死んでしまいました。
可哀想なことをしました。残った友達は、何を思ったでしょう。
慰める言葉もなかったのを覚えています。
確かに、子供は宝です。
その前に、かつて子供であった両親が財産です。
子守唄には、哀しいものが多いように思います。
子育ての苦労がにじみ出ています。
両親は一生懸命、産み育ててきました。
子供は望んで生まれてきたのではないでしょう。
どちらにも言い分があります。
立派な親でなくても良いのです。
出来た子供でなくても良いのです。
大事なことは、音痴でも良い、むずかる子供を
寝かせてあげたいと思うことです。
2015年1月5日