先日10月29日にIZ*ONEは早やデビュー2周年を迎えた。
当初結成時の活動期間は2年6か月。2021年4月までの活動となり、ラストスパートの時期に入る。
PRODUCE48の得票数操作事件で、一時は活動そのものが危うくなったが、活動再開時の韓国でのファーストフルアルバム「BLOOM*IZ」の爆発的な売れ行きや、製作体制変更後のミニアルバム「Oneiric Diary」、日本でのファーストアルバム「Twelve」も大ヒットしておりその勢いが止まらない。
既にファンの間では何度となく活動期限の延長や、解散そのものの見直しを訴える声が挙がっているが、メンバーそれぞれが様々なプロダクションから集まった人材であるだけに契約面での折衝が非常に難しいであろうことが想像できる。
ネットニュースでは、活動期間の延長や解散撤回は困難と解説する内容のものも出ているが、各事務所も現時点でこれだけ人気のあるグループを終わらせたくないのが本音だと思う。最近時ではオフィシャルで活動時期については一切決定事項はなく、12月に韓国でのカムバックが予定されているという声明があった。つまりギリギリまで解散については言及しないという姿勢をとっており、これは活動延期をOFF THE RECORD側も模索を続けているということだろう。これはあくまで個人的な見解であるが、既にPRODUCE48からの出自云々以上にIZ*ONEの魅力は韓国・日本・台湾などで周知され、そのパフォーマンスも一定の(一級の)評価を得ていることから、本人たちが活動期限延長を希望すれば、それが叶えられるポジションにあるのではないだろうか。
特にAKB48グループに籍を置く日本人メンバーはこの2年間でK-POPのレベルに追いついており、もはやPRODUCE48時代の面影もないほど成長している。特に宮脇咲良の人気は凄まじく、中国でのファンも多いと聞く。パフォーマンスの完成度を求められるわけではない日本のアイドルシーンに戻ることが、彼女たちの未来にプラスなるのか甚だ疑問である。
PRODUCE48の練習生が関連するガールズグループで、メジャーシーンで安定した活動を行っているのは、IZ*ONE、EVERGLOW、高橋朱里を擁するROCKETPUNCHくらいで、実力だけなら他の練習生を圧倒していたハン・チョオン、竹内美宥ですらいまだにメジャーデビューできないくらい、韓国の音楽業界は厳しい。大きなファンダムを抱えて「BLOOM*IZ」でガールズグループCD初動販売記録を塗り替えたIZ*ONEを残り半年で終了させるのは、韓国音楽業界全体の損失であるとも言えるだろう。
個人的にはリーダー・クォン・ウンビ、宮脇咲良の年齢と彼女たちのネクストキャリアを考えて、できればあと2年は活動を継続して素晴らしいパフォーマンスを見せてほしいところだ。
一ファンとして付け加えるなら、リアリティ番組やビハインド動画を見る限り、12人がほぼ家族同然の絆を醸成させていることに驚く。日本人メンバーの韓国語の上達振りはもちろん本人たちの努力が第一だが、同居するメンバーたちとの会話が豊かだからこその結果だろう。また、人見知りの性格だったキム・チェウォンがIZ*ONEのエナジー、チェ・イェナと宿舎が同室になったことで、性格が明るくなり、賑やかになったなんて話もある。それからこれはネット上でも拡散されているが、BLOOM"IZで歌番組にカムバックしランキング1位が取れたときのコメントで、リーダーのウンビが言葉に詰まり、うつむいてしまったときに、咲良がすばやくウンビのとなりにいたユジンにマイクを後ろから手渡し、ユジンがしっかりコメントを繋げるという素晴らしいフォローが生まれるなんてことも、メンバーの絆の強さの表れだと思う。
そんな絆をあと半年で見られなくなると考えると、本当に残念でならないのだ。