Afternoon Avenue 25 (by hide_boo)

Perfumeと乃木坂46、IZ*ONEなどのアイドルやクルマやバイク、好きなものついて、だらだら綴ります。

続・最後から二番目の恋_review / フジテレビ

2014-07-05 19:58:36 | Weblog

第1作、スペシャル、そして本作とこの数日深夜までかかって、若干飛ばしながらも全話見終わり、途中からは好きなシーンを行ったり来たり、もはや「あまちゃん」と同じようなシーンザッピング(そんな言葉はないな)モードに入ってしまった。

 

色々な出来事があって、一応の収拾がついた後に、毎回長倉家のリビングや近くのバーや居酒屋で千明と和平が酒を交わしながら会話するシーンが何よりグっと来る。おそらく傍目には、いつまでもふざけあっているのか、罵り合っているのか、よくわからない笑えるやり取りの中に、お互いを思いやる素直な言葉がふっと漏れては、云った本人は照れ隠しでまた冗談を上乗せしてしまうのだが、和平はしっかり千明の気持ちを受け止め、千明も和平の優しさを感じている、そんな関係が視ている側にもじんわりと伝わってくる。

 

何より本当に気を許せなければ、千明と和平のように、朝食の席からバンバン攻撃しあえる仲にはならないだろうし、二人に関わる登場人物たちはその口げんかを羨ましく感じている。大橋母娘のいう大家族とは少し違うが、長倉家のリビング=カフェナガクラには長倉兄妹とえりな、親戚になった大橋母、千明、典子の夫・広行らが集まり、ワイワイガヤガヤやっているシーンは面倒くさそうだけどやっぱり楽しそうでこれも羨ましい。考えてみれば、最初はうっとしいだけの隣人だった長倉家が千明本人も認めるほど、大事になものになって、千明の生活もガラっと変えてしまった。又、長倉家も真平の病気の再発という重苦しい空気が、千明によって吹き飛ばされて、真平はとうとう本作で結婚に至るまでに人生が「動いた」。

 

このドラマはひとつひとつのエピソードでは大事件が起こるわけではないけれど、1作目から通して見ると、千明が鎌倉に引っ越して、和平との出会いが、2作目の終りにはもうかけがえのない存在に変わっていて、独身人生であきらめていた家族同様の関係を築けているという変化に人生はまだまだファンキーだという決め台詞がしっくりくる。

 

本来、主演級の俳優である坂口賢二と内田有紀が超凄腕の医者だったり、外資系投資会社の役員だったりするのが信じられないほど、長倉家の真平と万里子の役にシンクロしていて、又、その演技を楽しんでいるように思えるくらいの余裕を感じ、このドラマだからこそのキャラクターを作り上げている。特に2作目では真平の結婚が大きなヤマになっていたし、またポストイットの彼に対する万里子の淡い思いも対象的に描かれて、より長倉家のキャラクターとしてストーリー全体に深みを与えたように思う。

 

エンドロールでのテロップが、それまでの「またいつか・・・」から「お達者で」に変わったことから、これ以上の続編やスペシャルの製作は期待できないかもしれないが、真平や万里子のその後のスピンオフなんてのはちょっと見てみたい気がしている。

 

 


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