goo blog サービス終了のお知らせ 

Afternoon Avenue 25 (by hide_boo)

Perfumeと乃木坂46、IZ*ONEなどのアイドルやクルマやバイク、好きなものついて、だらだら綴ります。

巣籠りの resignation

2021-01-09 18:02:39 | Weblog

大晦日に新型コロナ新規感染者数は過去最多を記録し、年明けもその数は更新され、1月7日ついに2度目の緊急事態宣言発出の事態となった。

疲弊した経済をなんとか持ち直しさせたい、という政府の意向が強かったことは理解できるが、GoToキャンペーンを仕掛ける際の「もし感染者数が再増加したら」というリスク想定が非常に弱かったのではないか。キャンペーンを予告すれば宿泊業も飲食業も事前に仕入れをし、マンパワーを確保する為にゆとりのない資金を投入してしまっていて、宣言後の営業時間短縮では回収することも資金繰りを回していくことも苦しくなってしまっただろう。

又、休業を要請された業者だけではなく、その店に食材やリネン、飲料・酒類を納入する業者も影響するのにそうした事業者に対して、明確な支援は打ち出されていないように見える。

それでも医療体制が逼迫してきている状況から、感染を押し止めるために緊急事態宣言を行わざるを得ない。

予想できたはずのジレンマに見事にはまってしまった今、新たな道筋を立てることができず、個人の消毒対策と外出制限など前回と変わらない訴えしかない。

勤め先では、時差出勤はずっと継続していたが、今回在宅勤務を再開することになった。仕事の内容上なかなかテレワーク体制が取れないために、とにかく4勤1休で出勤を減らす方向で動く。

今日、3連休の1日目であるが、必要な買い物だけを済ませ、ずっと自宅にいる。それでも感染者数が大して減らないニュースを見ていると、個人の努力だけではどうにもならないのではないか、という諦めに近い感情も禁じ得ない。人事は尽くしているが天命を待つ間に人命が失われいてる。日本は世界各国に比べれば感染者死亡者数は少ないと言われるけれど、確実に大事な家族を失ってしまうケースは発生しているのだ。命の数は単に統計学では済ませることが出来ない。

自宅でじっとしていることしかできない自分の無力さと、何をすれば状況が改善されるのか、見えない無念さに心が蝕まわれてしまいそうだ。



NiZiU all the members

2020-12-31 19:52:30 | Weblog

この年末、ミュージックステーション、そしてレコード大賞のステージで、これまで休養していたミイヒ、また紅白出場会見やリハーサルを休んでいたマヤも出演し、ついにフルメンバーでのパフォーマンスを見ることができた。

テレビで試聴する限り、MVで気になったミイヒの体調も、頬もふっくらした笑顔から復調しているように見えた。

2番組ともプレデビュー曲の「Make you happy」のパフォーマンスだったが、ミイヒのボーカルパート「忘れちゃった笑顔も大丈夫取り戻して♪」の歌詞を本人が歌っていることが胸にグッと来る。

レコード大賞では生放送にも関わらず、ダンスのフォーメーションをぐるっと外側を一周してみせるカメラワークがあり、安定したダンスと隙のない(笑)表情づくりもしっかり確認できた。9人揃っていることが嬉しくてたまらない、そんなメンバーの感情がじんわりと出ているようで、応援するファンもきっと感じ取っているだろう。しかしながら生放送やステージを重ねて、メンバーに徐々に本番での余裕が生まれているようで、パフォーマンスを楽しんている感も伝わるようになってきた。韓国オーディションから更に成長していることが凄い。特に生パフォーマンスで感じるのは、JYPARKが絶賛したリクの歌唱力。Myhでサビ部分の歌唱パートなどはいつ聞いても安定して伸びのあるボーカルを聞かせてくれる。まったく経験が無い中から、オーディション、デビューレッスンで一番才能を伸ばしたのがリクなのだ。マコとともにNiZiUの基盤になるボーカルラインだ。

紅白まではやはり縄跳びダンスが人気となったことから、Myhのパフォーマンスが続くが、ぜひ「Step and a step」のフルメンバーパフォーマンスを観たい。Myhでは8人から9人になったことで、特にサビの縄跳びダンスで左右に広がる感じがとてもスムーズになったように感じられたが、Saasではフルメンバーがどんな感じに変わるか、今から楽しみである。

new year's eve

2020-12-31 18:15:13 | Weblog

今年は新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、飲食店、イベント、小売店などいろいろな業界が影響を受け、特に中小企業への影響は大きい。
大企業でも軒並み業績見込みの下方修正が並び、労働者は非正規雇用は解雇、正社員でもテレワーク化など働き方が大きく変わり、今後コロナが収束してたとしてもこのまま定着していきそうな感がある。

自分自身は業務がテレワーク化しずらかったり、コロナ禍大変な時期だからこそ、忙しくなる状況だったので、収入がさほど下がらずに済んだが、それでもこれまでの仕事のやり方を大きく見直さざるを得なくなったのは確かだった。

今、こうして今年を振り返るような内容を記しているが、今日12月31日時点で東京都で新規感染者が1337人を記録した。まさにまだ、コロナ禍は現在進行形で続いているのだ。

これまで職場でも、手洗い・うがい・消毒の励行を繰り返しお願いしてきたが、もはや個人の自助努力だけでは回避できない環境になってきている。今は、感染してしまった場合の対処、連絡先をしっかり確認して、感染に備えることも大事になった。

ワクチンが整備できれば、コロナは収束していくのだろうか。

経済が停滞し、行き場のない金が株式投資にシフトし、実体経済と乖離したような株価を押し上げている。一時的なプチバブルだということ、必ず暴落することは過去の経験からわかっているはずだが、経済の担い手が世代交代していくことで、また繰り返してしまう?

今年、オーディション番組で注目されたNiZiUのデビュー曲「Step and a step」のサビが心に響く。♪Everything will be fine,Everything will be okey~、今はこの歌詞を呪文のように唱えて、年末年始を切り抜けていく。

どうか、皆様が変わりなく無事に暮らしていけるよう、万一、感染したとしても自分を否定せず、心をしっかりもって、療養に専念できるよう、また、医療に関わる全ての方のその努力が報われることを信じて、新しい年に祈願したい。

乃木坂46 26枚目シングル「僕が僕を好きになる」山下美月センター / 乃木坂LLC+SonyMusic

2020-12-20 16:10:59 | Weblog
エース・白石麻衣卒業後の第一弾シングル(早や26枚目)に向けての選抜メンバーが去る11月15日の「乃木坂工事中」の番組内で発表された。発表前に珍しくLINEで選抜発表のティザー動画がアップされ、その最後に「未来が作られる」というメッセージが描かれた。

ティザーの時点でおそらくフロントラインが大幅に世代交代することは予想できたのだが、選抜メンバーをいじることだけで「未来が”作られる”」というのはちょっと甘いんじゃないかと感じてしまった。乃木坂と同じSonyMusicが韓国JYPエンターテインメントと組んで開催したオーディション「NiZi Project」からNiZiUが誕生し、プレデビュー曲のMV1本で日本だけでなく世界から注目を集めて見せた。オンデマンド配信・地上波テレビ・ネット動画でオーディションの詳細が公開され、人柄と歌、ダンスのパフォーマンスを徹底して磨き上げられる様子が周知され、プレデビュー曲の完成度の高さは新人グループの水準を遥かに超えてきた。既にTWICE、IZ*ONE、BLACKPINKなどのグループによりK-POPのパフォーマンスの高さが日本のアイドルファンにも浸透してきていて、今までのAKB型のろくにボーカルやダンスレッスンを行わすにすぐに劇場などのステージに出すやり方が通じなくなってきているのではないかと思う。育成のかたちをもっとファンに公開して、明確な成長の姿を見せていくことが必要になるのではないだろうか。だからこそ、メンバー変更ぐらいでは未来は作られるなんてことはなく、運営の方法論をもとから変え、世代交代していくことが、グループを未来に導くことになる。

26枚目シングルは3期生・山下美月をセンターに据えて、左右に同じ3期生の梅澤美波と久保史緒里を配置、その外側に1期生の生田絵梨花、齋藤飛鳥となった。今、山下からすれば、3期生の同期がいて、映像研に手を出すなの共演メンバーがいて、且つ、今乃木坂での歌唱力2トップがフロントにいるという万全な体制だ。

4期生からは、清宮レイと田村真佑が初選抜。ノギザカスキッツでの活躍が目立ったメンバー。これに継続して筒井、賀喜、遠藤が選抜入りしている。ちなみに期生別にみると、1期6名、2期2名、3期6名、4期5名という布陣。相変わらずの2期生不遇はパターン化しているが、このところの山崎怜奈や鈴木絢音の活躍振りからすれば、2期生ファンには納得のいかない。しかしもはや1・2期生はひとくくりにされて、選抜が検討されている節もある。それだけ3期生、4期生が順調に成長し台頭してきているということだろう。

逆に12月19日、20日に開催されているアンダーライブでは、1~3期生のアンダーメンバーが出演するが、過去アンダーライブの座長を務めている2期生北野、渡辺がおり、1期生は樋口、和田がいて、新座長の3期生・阪口珠美の分厚いバックアップになるだろう。とにかくアンダーメンバーだけで日本武道館が成立してしまう層の厚さは、AKBもK-POPも真似できないところ。

とはいえ、もっと乃木坂のパフォーマンスが上がった姿を見たいという立場では、メンバー個々の歌唱力、ダンスの底上げする方策を運営に練ってもらいたい。そうでなければ、NiZiUや新たな形のアイドルに坂道グループの駆逐される日がやってくる。


camping

2020-12-19 22:17:48 | Weblog
最近YouTubeではキャンプに関する動画がたくさんアップされている。お笑い芸人のヒロシさん、バイキング西村さんのお二人の動画がレコメンド欄に乗ってくるのでついつい見てしまうのだが、好きなことを追及している姿勢は素晴らしいし、うらやましい感がある。

自分も30代後半まで鬼のようにバイクツーリングに出かけいた。その中で何度かソロキャンプは経験しているが、あくまでツーリングの行程で夜を明かす手段であり、キャンプそのものを楽しむということは少なかったように思える。一応調理器具は携行していたが、材料を買って料理をすることは少なく、ほとんどお湯を沸かして、カップラーメンやレトルト食品を食べ、インスタントコーヒーを飲むくらいだった。

YouTuberたちのようにじっくりキャンプそのものを楽しむことをツーリングの中に入れてもよかったなあと思っている。そもそもイワタニのガスボンベと小さなゴトクを持ち歩き、焚火なんてしていなかったから、動画を見ていると焚火自体を楽しめるようなゆったりとした楽しみ方もありだと思う。ま、どのみち面倒くさがりの自分には無理だったかもしれないけど。


私のツーリングはなるべく荷物を少なくして、積載量を減らして、警戒に走り回りたいという思いが先に立ってしまっていたので、キャンプを楽しむレベルに至らなかったのだろう。しかしながら、動画に出てくるキャンプ料理はどれも美味しそうで手軽なものは家でもやってみたくなる。でもきっと塩分高すぎるとかで、ドクターストップがかかりそう。

林 瑠奈 / 乃木坂46(4期生)

2020-12-19 18:23:32 | Weblog

彼女は、遠藤さくら、賀喜遥香などの4期生と同時期にオーディションを受けていたが、追加レッスンなどでグループ加入が遅くなり「新4期生」として今年令和2年2月から乃木坂46の一員となったメンバー。

実を言えばこの新4期生については、日本テレビ系で放映されている「ノギザカスキッツ」の番組とSHOWROOMでしか見ていない。アイドルなのにコント番組でのパフォーマンスが初見となった。

加入したばかりで、もちろん「ノギザカスキッツ」内での出番は少なかったのだが、清宮レイのローランドオマージュのレイランドのコントで、ホスト店でオレンジジュースタワー(笑)を仕切る役名のないウェイトレスという役を演じ、これが最終回の番組キャラクター人気投票で上位に入るという離れ業を見せたのだ。それだけ視聴者にインパクトを与えたということだろう。

また、同じ新4期生の弓木奈於と組んだあるある探検隊ネタも完成度の高いコピーを披露するなど、その才能の片鱗を見せているのだ。

先日、配信で開催された4期生ライブのユニットコーナーで、なんとソロで中元日芽香の「自分のこと」をカバーしていた。歌い方自体はまだ乱暴な感じではあったが、しっかり低音から声が出ていて、伸びる感じがあり、練習次第でもっと成長できると思われ、今から楽しみである。

その彼女が、日刊スポーツWEBで2期生の寺田蘭世からコラムコーナーを引き継ぎ、12月1日に初記事が掲載された。内容的には挨拶代わりだが、土下座で顔を見せない画像、自虐的な自己紹介と個性的なスタートだが、会話しているような弾んだ文体は読みやすく、今後その文才が発揮されるだろうと踏んでいる。個人のSHOWROOM配信でのトークも、まずその乃木坂オタク振りにびっくりするが、テンポがありずっと聞いてられる。年齢からすればボキャブラリーも豊富で読書家なのかもしれない。

一風変わったキャラクターで今まで乃木坂にいなかったタイプ。元NMBで総選挙での結婚宣言で物議をかもした須藤凜々花に雰囲気が似ていて、それなりにアンチファンも増える可能性を持つが、その独特なキャラクターを大事にして成長してほしい。

林 瑠奈は面白くなる。



ショーン・タンの世界展 / そごう美術館(そごう横浜)

2020-12-11 17:45:36 | Weblog
ショーン・タン。

正直、奇妙な世界を描く絵本作家、という認識しかなく、その作品も扉絵などをネットや新聞広告などでしか見たことがなかったし、その著作を読んだこともなかったレベルでこの展覧会を見に行った。

展覧会で流されていたビハインド動画では、写真のアルバムから言葉が無くても、写真や絵を並べることで、見る側がストーリーを想像することに着目し、セリフやト書きの少ない作品を想像していく。

その絵は非常に精緻で、見たことがあるようで無いような奇妙なのに懐かしさを覚える独特の世界観を作り出している。

彼の描くクリーチャーは一種独特である。人の感情を察することができる、両生類とも爬虫類ともつかない頭の大きなサンショウウオのような生物、タコとヤドカリが合体して、工場の大型のボイラーのような機械の殻をかぶった巨大生物、楓のは葉っぱのような体で、コーヒーカップに寄宿する奇妙で小さな「留学生」等々。

又、物語の舞台となる世界も、巨大な鳥のようなモニュメントが立ち、蒸気船が空を飛ぶサイバーパンクなデザインの都市、巨大なウサギが徘徊し、潜水服のような姿の巨人たちが人を攫いにきたり、それぞれ違う作品の設定でありながら、その世界観は統一されていて、ひとつの映画作品のようだ。

鉛筆やアクリル絵の具、油絵などの原画も展示されていたが、その中で葉っぱのような体の留学生「エリック」が住まいとする食器棚のいろいろな食器や銃器に小さな花が飾られている(植えられている?)「エリックガーデン」という作品があった。

エリック自身は描かれておらず、エリックが自分の楽しみと寄宿していた家主への感謝の気持ちをこめたその庭は、エリックの真っ黒な薄っぺらくて小さな外見からは想像できない、豊かな心の在り方がその戸棚の庭の植物たちに具現化されていて、とても大きなメッセージが隠されているように感じたのだ。まだ「エリック」という作品を読んでもいなかったのに、その1枚の絵に大きな感動を覚えて思わず涙腺が緩んでしまった。

地域の図書館にショーン・タンの絵本が所蔵されていることがわかり、どんどん貸し出し予約を入れている。エリックを読めた時、同じ感動を味わえることができるだろうか、今から楽しみだ。

Step and a step / NiziU (JYP Entertainment × Sony Music)

2020-12-01 21:28:48 | Weblog
このPVは、極上の3分41秒である。

11月24日にJYP名義で公開されたNiZiUのデビュー曲「Step and a step」は30日現在でなんと再生回数2600万回を超えた。

思ったよりミディアムなテンポであるが、メッセージ性の強い歌詞を載せるうえで、しっかりしたトラックになっているし、メロディーもAメロはK-POPに寄せながら、♪Step and a step 私の歩幅で~という小サビと、♪Everything will be fine~と伸ばしてくる大サビはJ-POPというよりはもっとグローバルに通じるメロディーラインになっていると感じた。

特に各メンバーのボーカル、ラップのクオリティが前作のプレデビュー曲「Makeyouhappy」からさらに上がっており、サブ・リードボーカルパートもしっかり歌われ且つ、各自の声色が出てきているから、飽きることがない。そしてフレーズチェンジしていく部分でニナの安定したボーカルが締めるので、聞いていて気持ちがいい。特にニナのボーカルからリマのラップパートにつながるところは身震いするくらい。

ラップでいえば、なんとリマのパートに続けてマユカのラップが炸裂する。後半の早回しのような16分音符リズムの部分のノリも発音もバッチリで、マユカがいることでリマがボーカルにも注力できるというか、余裕が持てるだろうと感じられた。

そして、大サビは数人がコーラスとアンサンブルをとっていると思うのだが、とにかくスケールの大きなメロディーで、この曲を一気にグローバライズしている。

MVではびっくりしたのが、アヤカのビジュアル。ワンコーラスめのアップになるカットは、TWICEのツウィ並みの破壊力で、もはやふわふわビューティのレベルではない。ナチュラルメイクでここまで映えるとは、驚きである。

そして今、体調不良で休養しているミイヒをMVのストーリーに組み込んだこと。あまり説明的ではなくシチュエーションと表情だけなのだが、ミイヒをマヤが無人島からメンバーのもとに連れていく、ただそれだけのくだりなのだが、ファンはNiziプロジェクトでミイヒとマヤのキャラクターを理解しているからこそ、二人の表情からその思いを想像できる。小憎らしいばかりの演出だ。

またこのMVはCGも使われてはいるが、セットの規模がすごい。8人が斜め一列で踊る最後の大サビ部分の巨大なカーネーション系の花がバックに揺れているセットはかなり大きなスタジオを使用しているように見え、これっぽっちも安っぽさが無い点は日本とは大違いだ。

繰り返すが、このPVは極上です。

mirage of IZ*ONE

2020-11-22 23:25:29 | Weblog
前回IZ*ONEの存続を願う記事をアップさせていただいたが、プデュシリーズ投票数操作事件の記事のなかで、第3シリーズのPRODUCE48での被害を受けた練習生として、イ・ガウン、ハン・チョオンの名前が判決とともに裁判部から公表された。
ガウンが5位、チョオンが6位が実際の順位だったという。

今、2年以上前のことを公表されて、誰が幸せになるのだろう。ただ大衆の好奇心を少しの間だけ満たすくらいのことだ。韓国の思いやりの薄い公正さを是とする雰囲気に何か、やりようのない憤りを感じてしまう。

被害練習生とは二人だけのことではない。いわば偽りのデビューとなってしまった12位のイ・チェヨン、11位にキム・ミンジュも被害者である。裁判部の公表は、この二人のIZ*ONEとして懸命に積み重ねてきた努力を打ち消そうとしている。チェヨンの感性に溢れ、鍛えられたダンススキル、ミンジュの素晴らしいビジュアル、演技、MCとしてのタレント力、どれも今のIZ*ONEを支える強力な武器になっている。

そして、IZ*ONEにはPRODUCE48の合宿から培われた家族同然の絆があると信じている。

デビュー準備そしてデビューしてからの2年間、韓国人メンバーはまだ韓国語に不慣れな日本人メンバーを温かく受け入れ、ジェスチャー、片言の韓国語でもきっと豊かなコミュニケーションがとられたに違いない。リアリティ番組やビハインド動画では単に仲の良い様子だけではなく、ふざけた中にもぶつかり合ったりもしているのだろうな、と推測される場面もある。そうした積み重ねは、日本人メンバーの韓国語力を2年足らずで飛躍的に伸ばし、つい先日の動画では矢吹奈子が日本語を一瞬忘れるくらい、韓国語脳が出来上がっていることが伝えられている。そこまで韓国語が伸びるのは本人たちの勤勉な努力もあるだろうが、普段の会話が濃密でありお互いに理解しあおうという気持がなければ成しえないのではないだろうか。

そんな醸成された素晴らしい絆をあと半年の活動期間、もし可能であれば期限を延長して育てていってほしいし、その絆の中での彼女たちのパフォーマンスと幸福を見つめていたいと願うのだ。

そうした現行のIZ*ONEを継続していってほしいという気持ちは変わらないが、イ・ガウンもハン・チョオンもプデュの中で注目した練習生であることは確かである。ガウンは、コンセプト評価で自分が担当していたセンターポジションをチーム全体の評価を上げるために、あえてアン・ユジンに譲ることを選択する俯瞰した考え方ができる大人であり、常にメンバーを大切にしようとする人間性は素晴らしかった。もちろんボーカル・ダンスのパフォーマンスも一級だった。

チョオンは、当初こそ自分の実力を信じて、気の強さが目立つ感じだったが、ブンバイヤ第2チームでやる気のない日本人メンバーをサポートし、逆にチームワークの大事さを学び、ミッションが進むごとに元々高い歌唱力に加えてラップの才能も開花させ、且つ、番組での表情がどんどん優しくなり、人間的に成長したことを感じさせてくれた素晴らしい練習生だった。

今となったてはタラレバの話になってしまうが、二人がもしIZ*ONEとして活動していたら、ということを考えてみた。

イ・ガウンは最年長としてグループのリーダーもしくはサブリーダーとして、引っ張っていく存在になったことは確かだろう。ただし、IZ*ONEの曲調は、AIRPLANEやUP、SPACESHIPのような可愛いコンセプトよりは、ラヴィアン・ローズやHighlightのような大人っぽい曲が増えていたかもしれないし、世代差で分割したユニット曲も多くなったかも。もちろんメンバーが変われば、グループのコンセプトも変わっていくから、今のIZ*ONEとはだいぶ雰囲気が違ってくるかもしれない。

チョオンはとにかく歌唱力の面では、PRODUCE48のトップランクであることは間違いなく、ウンビ以外のメンバーとの実力差がかなり開いていた印象がある。チョオンを最大限生かそうとすると、他のメンバーとの実力差、曲のパート分けをどうするか、非常に難しいプロデュースを強いられたのではないだろうか。実を言えば、現メンバーでもイ・チェヨンのダンスパフォーマンスは完全にIZ*ONEの中で飛びぬけており、一人のダンサーとして業界で立派に通用するクオリティをがある。それでもグループとしてのバランスを崩さないのは、本人の控えめで他のメンバーを大事にする性格と、そのキレキレのダンスをスパイスとして曲の細部で発揮する見せ方を理解して実践できているからだろう。逆に今では宮脇咲良をはじめ、すべてのメンバーがチェヨンのダンスに影響され、その実力を大幅に伸ばしたという好影響が生じた。チョオンの歌唱力もチョ・ユリやチェ・イェナ等のボーカルに多大な影響を与える可能性もあっただろう。

その手段は公正ではなかったが、グループとしてのIZ*ONEは現メンバーが12人という多人数でバランスをとれる選出になっていると考える。

今、イ・ガウンは事務所が変わり、主に女優としての活動を開始していて、今回の判決文の公表に対しては特にコメントしていない。彼女のことだ、今のIZ*ONEを大事に思う気持ちと自身の活動にコメントするメリットはないと判断できているのだろう。

ハン・チョオンは昨年、事務所との契約が、練習生契約からアーティスト契約になったとのニュースが流れたが、その後の動きはわかっていない。その実力の高さから、どうプロデュースしたら大衆に訴えることができるか、売り出し方、デビューのさせ方に最善といえるブレーンが見つかっていないのかもしれない。とにかく彼女のデビューを早く見てみたい。

繰り返しになるが、今回の被害練習生の公表は誰も幸福にはしていない。何が練習生にとっての幸福なのか、ともに考えていく必要があるだろう。





IZ*ONE to be continued

2020-11-15 21:44:27 | Weblog

先日10月29日にIZ*ONEは早やデビュー2周年を迎えた。
当初結成時の活動期間は2年6か月。2021年4月までの活動となり、ラストスパートの時期に入る。

PRODUCE48の得票数操作事件で、一時は活動そのものが危うくなったが、活動再開時の韓国でのファーストフルアルバム「BLOOM*IZ」の爆発的な売れ行きや、製作体制変更後のミニアルバム「Oneiric Diary」、日本でのファーストアルバム「Twelve」も大ヒットしておりその勢いが止まらない。

既にファンの間では何度となく活動期限の延長や、解散そのものの見直しを訴える声が挙がっているが、メンバーそれぞれが様々なプロダクションから集まった人材であるだけに契約面での折衝が非常に難しいであろうことが想像できる。

ネットニュースでは、活動期間の延長や解散撤回は困難と解説する内容のものも出ているが、各事務所も現時点でこれだけ人気のあるグループを終わらせたくないのが本音だと思う。最近時ではオフィシャルで活動時期については一切決定事項はなく、12月に韓国でのカムバックが予定されているという声明があった。つまりギリギリまで解散については言及しないという姿勢をとっており、これは活動延期をOFF THE RECORD側も模索を続けているということだろう。これはあくまで個人的な見解であるが、既にPRODUCE48からの出自云々以上にIZ*ONEの魅力は韓国・日本・台湾などで周知され、そのパフォーマンスも一定の(一級の)評価を得ていることから、本人たちが活動期限延長を希望すれば、それが叶えられるポジションにあるのではないだろうか。

特にAKB48グループに籍を置く日本人メンバーはこの2年間でK-POPのレベルに追いついており、もはやPRODUCE48時代の面影もないほど成長している。特に宮脇咲良の人気は凄まじく、中国でのファンも多いと聞く。パフォーマンスの完成度を求められるわけではない日本のアイドルシーンに戻ることが、彼女たちの未来にプラスなるのか甚だ疑問である。

PRODUCE48の練習生が関連するガールズグループで、メジャーシーンで安定した活動を行っているのは、IZ*ONE、EVERGLOW、高橋朱里を擁するROCKETPUNCHくらいで、実力だけなら他の練習生を圧倒していたハン・チョオン、竹内美宥ですらいまだにメジャーデビューできないくらい、韓国の音楽業界は厳しい。大きなファンダムを抱えて「BLOOM*IZ」でガールズグループCD初動販売記録を塗り替えたIZ*ONEを残り半年で終了させるのは、韓国音楽業界全体の損失であるとも言えるだろう。


個人的にはリーダー・クォン・ウンビ、宮脇咲良の年齢と彼女たちのネクストキャリアを考えて、できればあと2年は活動を継続して素晴らしいパフォーマンスを見せてほしいところだ。

一ファンとして付け加えるなら、リアリティ番組やビハインド動画を見る限り、12人がほぼ家族同然の絆を醸成させていることに驚く。日本人メンバーの韓国語の上達振りはもちろん本人たちの努力が第一だが、同居するメンバーたちとの会話が豊かだからこその結果だろう。また、人見知りの性格だったキム・チェウォンがIZ*ONEのエナジー、チェ・イェナと宿舎が同室になったことで、性格が明るくなり、賑やかになったなんて話もある。それからこれはネット上でも拡散されているが、BLOOM"IZで歌番組にカムバックしランキング1位が取れたときのコメントで、リーダーのウンビが言葉に詰まり、うつむいてしまったときに、咲良がすばやくウンビのとなりにいたユジンにマイクを後ろから手渡し、ユジンがしっかりコメントを繋げるという素晴らしいフォローが生まれるなんてことも、メンバーの絆の強さの表れだと思う。
そんな絆をあと半年で見られなくなると考えると、本当に残念でならないのだ。

Next Transportation

2020-11-03 23:13:04 | Weblog

 今、我が家の移動手段といえば、車と自転車、徒歩、とその他の公共交通機関とまあ当たり前のものになる。

 しかし、定年、老後となればこの中で車については、運転技術の維持=免許返還、車のランニングコストが年金生活で続けていけるのか、という問題が発生する。

幸いにも自宅は最寄駅から徒歩5~6分という場所にあり、小さいながらもスーパー、コンビニ、銀行、郵便局、図書館がすべて徒歩圏にあるという、まず老後も心配ないインフラがそろっている。もちろんそのすべてが永続する保証はないけれど。

近隣の高齢者のお宅の様子を見ても、車を乗り続けている方もいれば、降りて自転車で買い物に行かれている方も多い。

今は配達(コロナ禍でスーパーの配達は止まっているけど)も発達しているし、車不要の生活も選択肢として十分検討すべきところだ。

自宅周辺から一駅先のターミナル駅も比較的平坦で、十分自転車で行ける。

車が必要になるのは、悪天候時にどうしても外出せざるを得ないケース。たとえば救急車までいかないが、どうしても急病で通院の必要がある場合とかが考えられる。

車が必要なら、カーシェアリングやレンタカーという手もあるが、コロナ禍で消毒の徹底や、すぐに車が調達できるかどうか、迅速性で課題を残す。

期間限定になるかもしれないが、できる限り車のコストを抑えながら、自家用車またはカーリースなどで手元にすぐに使える状況を残しておいてもいいのか、という考え方も生まれる。

まあ、自分が車好きだから、乗らなくなるような状況を考えたくないというのもあるが、ちょっと先の将来では「降りる」ことを決断する状況がやってくるだろうが、いまは乗り続ける方向でいろいろ考えてみたい。



手持ちPCスピーカーの再評価とJBL 104-Y3

2020-10-31 22:55:32 | Weblog
このブログで過去にレビューしている手持ちのPCスピーカー、ONKYO GX-D90(Y)とフォステクスPM0.1について、もう一度それぞれの長短をはっきりさせて、使い方を見直そうと思い、このブログの下書きを書き始めたのだが、新たにJBL104-Y3というモデルを知り、先日ヨドバシで試聴できたことから、その感想を含め、上げることにした。多分、まとまらずに支離滅裂になってしまうと思うが、、、。

まず、GXとPMの比較。

購入時の入手価格でいえば、GXが1万2000円前後、PMが7000円台で価格帯が全く違う。旧型とはいえ、2ウェイユニットを搭載し、出力も大きいGXの方がスペックは高いにきまっており、直接比較して優劣を決めることに意味はない。重要なのはこの2台をどのように使ったら有効なのか、ということなのだ。

まずフォステクスのPM0.1であるが、当初のレビューではベタ褒めしている。試聴用にJUJUの「奇跡を望むなら・・・」という曲を使った。この曲はJUJUのボーカルをフィーチャーして、ピアノとアコースティックギターで抑えたアレンジにして後半の大サビで楽器編成を増やして盛り上げるという流れなのだが、JUJUのボーカルがしっかり中央で音像が結ばれて、非常に細やかなニュアンスを伝えて見せたのだ。

フルレンジユニット一発とは思えない表現力は凄かった。しかし、Perfumeなどのダンスナンバーになると、低域はそれなりに鳴らすのだが、JUJUのときに感じたボーカルや高音域のヌケが乏しくなり、爽快な感じが出ないのだ。35KHzまでの高音域スペックは持っているが、やはりその辺はフルレンジの限界があるかもしれない。

逆に考えると、高音域を強調するような音作りはしていないので、聞き流すBGMスピーカーとしては十分な性能があると思う。また、中音域はしっかり再生するのでテレビスピーカー用途にも向いている。

一方、ONKYOのGX-D90(Y)はトゥイーターがある分、PM0.1よりも高音域の伸びはよく、より繊細な音を聞かせる。だが、こちらもさほどワイドレンジには拘っておらず、フラットな音質はモニタースピーカー的であり、どちらかといえばクラシックをバランスよく鳴らす。但し、音像の低位や低音域の迫力を感じるには多少、ボリュームを上げる必要がある。

以上、長短を分析した結果、PCスピーカーにはGXを復帰させ、PMはパイオニアのCDチェンジャー再生用として再配置することにした。

さて、今回2つのスピーカーを聞き込んでいる内に、昔、デンオンのポイントコンポのアンプで鳴らしていたJBLのCONTROL 1を思い出した。片方のユニットが壊れて破棄してしまったのだが、このスピーカーはカラっとした乾いた感じでさわやかな音質をもっていて、村瀬由衣の「眠る記憶」という曲のイントロのドラムスをすごくさわやかに再生することで気に入っていた。

JBLのPCスピーカーといえば、USB直差しのPEBBLESがヒットしているが、この上のクラスに104-Y3(Bluetooth対応の104-BT-Y3というモデルもある)という2ウェイユニットのアンプ内蔵スピーカーがあることを今回知り、さっそく町田のヨドバシに試聴しにいってみた。試聴モデルはBluetooth対応仕様だったが、ステレオミニプラグからRCA入力のコードがついていたので、これをスマホに挿して。前述の「眠る記憶」を再生してみた。なんとこれがCONTROL1とほぼ同じ湿らないさわやかなドラムスを聞かせるではないか。11センチのフルレンジっぽいユニットの中央同軸でトゥイーターがマウントされていて、音像定位も良い。難をいえば、端子の抵抗が大きいのか、アンプの出力スペックが高い割に、ボリュームをかなり上げないとヨドバシ店内では聞きづらかった点。でも音質は非常に気に入ってしまった。

サイズはGXとほぼ同じくらいで今の環境ならディスプレイの両サイドに置けるし、非常に欲しくなってしまった。ヨドバシ価格では24,560円。価格コムではBluetooth非対応が16,800円。うーん、欲しい。。。

白石 麻衣 卒業に寄せて / 乃木坂46(乃木坂LLC)

2020-10-31 21:48:59 | Weblog

乃木坂46結成当初からの1期生メンバーで、アイドルグループからのファッション誌専属モデルの先駆けとなった。今更略歴を説明する必要もないだろう、乃木坂46で最大のネームバリューとファンダムを持つメンバーだ。

10月28日に配信された卒業コンサートをもってグループから卒業となったが、彼女が乃木坂46に与えた影響について、個人的記しておきたくなってこの記事を起こしている。


ライブパフォーマンスという点では、乃木坂の中では音程やリズム感は比較的安定しているが、生田絵梨花や伊藤純奈、久保史緒里のようなパワフルなメインボーカルとはいかず、サビ前までAメロ、Bメロを引っ張て行くサブボーカルのポジションが正直なところ。ダンスについてはシンクロニシティで魅せたように表現力・演技力というところでグループ内1,2を争うところだと思う。ガールズルール以降のセンターポジションや、数々のライブの経験が積みあがっての力だろう。卒業後も音楽活動を志向しているので、是非ライブでダンスパフォーマンスを今後も見せてほしい。

結成当初からビジュアルメンバーとして注目され、2013年の後半にはファッション誌「Ray」の専属モデルとなった。もちろん乃木坂46のメンバーとしては初めてであり、業界全体でもアイドルグループのメンバーがファッションモデルに進出するというのは珍しかった頃だ。当然、本業モデルからの抵抗もあったはずだが、徐々に各誌の表紙を飾るようになり、東京ガールズコレクションなどのファッションイベントでもランウェイの常連なるなど、まさに切り込み隊長といえるような奮闘を見せる。このファッション界での活躍が白石麻衣と乃木坂46の女性ファンを増やし、写真集「パスポート」の大ヒットにつながっている。

俳優としては、乃木坂恒例の16人のプリンシパルで初舞台を踏み、その後は映像作品への出演が多い。もしかしたら、本人の中に生の舞台への苦手意識があるもかもれいないし、乃木坂の選抜メンバーとして、且つモデルとして、稽古でスケジュールを拘束される舞台をこなすチャンスがなかっただけかもしれない。卒業後は朗読劇からでも舞台経験を積んで、ミュージカルにも挑戦してほしい。それだけのポテンシャルは十分持っている。

白石麻衣の凄いところは、そのビジュアルからは想像できないバラエティ能力の高さにある。モノマネ、一発ギャグ、ゲテモノネタなどもこなしてしまうし、とにかく無茶振りに対する対応力・瞬発力に優れている。冠番組である「乃木坂って。どこ?」「乃木坂工事中」でバナナマンに鍛えられた成果をしっかりものにしていて、おそらく今”お笑い対応”で注目されている日向坂46の中に紛れても、しっかり主役を攫ってしまうだろう。

最近はYouTubeにも進出し、あっという間に登録者数100万人オーバーを記録し、バッティング、料理、ゲーム、衣装チェンジしながらのガールズルールを踊ってみたなど、様々な魅力を発信している。特に一般のライトファンからすれば、彼女の開けっ広げさというか、親しみやすさが深く知られたのではないだろうか。コアファンは知っている冠番組バラエティでの白石の面白さを動画配信で徐々に披露している。

彼女のリアクションやギャグセンスは一流のコメディエンヌにもなれそうだし、これだけの多様性をもちつつ、乃木坂メンバーとしてのタレントイメージを壊すことなく活動の幅を広げてきたことは、ちょっと他に類をみないと思う。少し方向性は違うかもしれないが、指原莉乃クラスのタレント活動が期待できそうだ。

そして最後に彼女の人柄とメンバーシップ。乃木坂46の1期生は、そのオーディションで単に可愛いだけではなく、どこかしら影というか問題を抱えているようなメンバーが集められた節があり、初期の乃木坂の顔であった生駒里奈や白石自身もいじめや不登校を経験している。彼女は本来は基本人見知りな性格であり、リーダーシップという点では、初代キャプテンだった桜井玲香やセンターで頑張った生駒里奈に頼りながら、活動を通して同期や後輩メンバー、また乃木坂46というグループに対して少しづつ心を開いていったという面があったと思われる。冠番組のある回では、まだ経験の浅い2期生メンバーをビシビシ鍛えるなんて発言したシーンもあったが、どちらかといえば活動や個人仕事に取り組む姿勢を見せることで、メンバーに影響を与えている。


最も影響を受けているのは、3期生の梅澤美波だろう。乃木坂に加入する前から白石の大ファンであったことを公言していて、すでにファッション誌モデルにも進出し、乃木坂の活動でもシンクロニシティで生駒が卒号した後の白石を支える裏センターに抜擢されたり、齋藤飛鳥、山下美月と共演した映画・ドラマでの「映像研に手を出すな」での金森役を振り切って演じ女優としても注目されるなど、白石の軌跡をなぞるような活躍振りなのだ。ライブではMCを任される機会も多いと聞くし、白石以上にMC力も蓄積しているかもしれない。

白石麻衣は、卒業後も乃木坂現役メンバーに影響を与え続けていくだろう。今後の彼女の活動で、音楽面でどんな形のパフォーマンスをつくっていくのか、YouTubeをチェックしながら楽しみにしたい。

MA-1050 (不織布マスク)/ SHARP

2020-10-29 21:50:08 | Weblog

4月下旬に購入者登録して以来、なんと半年弱経過してようやく抽選販売に当選し、先日ついに現物を拝むことができた。

今更の感はあるが、日本製で高スペックであることを期待して購入することに決めた。

マスクそのものは、一般的な不織布マスクに比べて、やや厚めで耳にかけるゴムが非常に柔らかいものが採用されている。この時期となっては50枚で2,980円の価格は高い部類になってしまったが、このマスクはシャープが液晶や半導体を製作する高クラスのクリーンルームで製造されている。そのことが大きな付加価値になっているといえるだろう。

早速届いたマスクを箱からひとつ手に取ってみる。箱書きではしっかり、花粉や微粒子(PM2.5だと思う)を99%カットの表示があったが、本体は厚みがあり、しっかりフィルターも入っているんだろうと想像させる安心感。耳にかけるゴムも圧が少なく、私なら耳が痛くなりそうにないが、ネットのレビューでは耳が痛くなるという意見もあるので、個人差があると思われる。

実際装着してみると、マスクの左右両サイドのラインがしっかり頬にフィットして隙間がほぼ無い。これは今まで使ってきた使い捨てタイプでは最上級のレベルであり、フィットしながらも鼻や口が収まる中央部にはしっかり空間ができていて、窮屈な感じも無いのだ。

あと少しの価格引き下げと、抽選販売から一般販売に早く切り替えてほしい。

UNFINISHED / 宮里 久美(VICTOR VDR-1389)

2020-10-22 22:28:18 | Weblog
 今回ご紹介したいアルバムは、80年代後半に制作されたOVA「メガゾーン23シリーズ」で主要キャラ声優兼主題歌歌手としてデビューした宮里久美のサードアルバムで1987年7月発売、はや23年前、、、、。

 正直情報量としては某ウィキ以上のものは持っていないけれど、聞き込んだ感想を参考にしていただければと思う。

 CDのクレジットを見ると、作詞は来生えつこ、セカンドアルバムのプロデュースをした松井五郎、麻生圭子、田口優、三浦徳子、そして沙都美のペンネームで宮里久美本人が名を連ねている。

 作曲は、大橋純子の旦那でシティーポップの雄・佐藤 健、宇崎竜童、山川恵津子、井上ヨシマサ、SHOJI。編曲は川村栄二と中森明菜のヒット曲の多くを手掛けた椎名和夫。

 ここまでの面子を揃えたレコード会社側の姿勢に意気込みが感じられ、また録音参加したミュージシャンもドラムに青山 純、ベースに伊藤広規、渡辺直樹、ギターにアレンジも担当した椎名和夫や松原正樹、パーカッションに斎藤ノブとキーボードに富樫春生などこれまた錚々たる面々にて、全曲、トラック(演奏面)について私がケチをつけられるようなものではなく、上質なポップスとして成立している。

1曲目は「SUMMER LOVERS」。ミディアムバラードで正直、中森明菜に歌わせても良いような、ムードのある佳作。もちろん宮里久美のふわっとした甘いトーンの声色にあっていて、破綻なくまとまっている。

2曲目は「あ・い・つ」、宇崎竜童の曲で8ビートのロックぽいアレンジで前作「ALLERGY」の横浜Coolの世界観を引き継ぐ。

3曲目が麻生圭子/山川恵津子コンビの「WalterBlue」。サビやアレンジのキャッチーさから今風に言えばこのアルバムのリード曲であり、このアルバムがヒットしていればおそらくシングルカットされたであろう作品。個人的にはこのアルバムの中で一番好きな曲だ。

4曲目の「GREEN」は嫉妬をテーマにこの曲の中ではロックなアレンジで、このアルバムの中ではハードな印象の曲。作曲はのちにAKBグループの曲を多く手掛ける井上ヨシマサ。

続く「RAINY BOY」はミディアムバラードで、山川恵津子のPOPなメロディーに沙都美のペンネームで宮里久美本人が詞を書いている。タイトルの通り、雨の日に彼と別れ離れてしまった後悔を私小説風に切り取っている。

6曲目「腕の中のジェラシー」は中森明菜のミ・アモーレ、ユーミンの真夏の世の夢、のようなラテンアレンジ。緩急をつけて、スローな「パーセンテージ」が続き、佐藤 健の上質なポップスに三浦徳子の詞が乗る、ヒットメーカーの佳作。サビ入りの「DayDream♪」のフレーズが印象的。

8曲目はまたロックアレンジに戻し、アップテンポな「INTO THE NIGHT」。これも佐藤 健の曲で詞は来生えつこ(!)。ここまでは中森明菜のような大人っぽいポップス路線で引っ張ってきたのだが、次の「自分自身」はガラっと変わり、可愛らしいアイドルな曲が差し込まれる。実はこのアルバムの中で一番の違和感がこの曲なのだ。曲そのものはポップだし、悪くはないのだが、ここまでの8曲の流れに対して、この曲だけが妙に明るすぎ、若すぎるのだ。

ラストの「イマージュ」は井上ヨシマサの曲でラブバラードになっていて、最初の曲である「SUMMER LOVERS」とシンメトリーになっているような詞の世界になっている。

宮里久美のボーカルは、音程やリズム感などはデビュー当初から非常に安定していて歌唱力に不安はない。しかし、持って生まれた声色がよく言えば、つつみこまれるようなやさしい声であり、シャウトするような強い歌い方が似合わない。

ロック色の強い曲でパンチのあるボーカルが求められる場合は、かなり工夫が必要になるかな、という感があった。

この「UNFINISHED」ではこの宮里久美のボーカルを「生かす」、上質なポップスを歌わせれば、これだけできるのだ、という点をプロデューサーは狙っていたんじゃないかと思われる。豪華な作家陣を集めているのだが、前作「ALLERGY」に比べるとアルバムとしてのコンセプト・統一感が薄く、いろいろなジャンルに挑戦させるという意味もあったのだろうが、トータルとしての魅力が不足してしまっている。「WATER COLOR」以外にキャッチーなシングルカットできそうな曲が少ないのも影響しているかもしれない。全体の仕上がりという意味ではもっと良くできたのじゃないかと残念に思う。

ともあれ、このアルバムをもって、宮里久美は歌手活動を停止してしまう。前述の通り、独特な声質をもっていたし歌唱力はもっと磨きがかかると期待していた逸材だった。単にアニメアイドル歌手で終わる人ではないのだ。

その声で、カバーでもいいから、アルバムを出してほしいボーカリストである。