今日のねんねクラスは、体調不良のためのキャンセルが多かったです。
ちょうど、ビタミンDのサプリメントのお話を販売されている森下仁丹の担当者の方に
お願いしたクラスでした。
ここ数年、学会に参加して興味を持っていた子どものビタミンD不足問題。
それを解消するためのサプリメントがあるのを知ってはいたのですが、
サプリメントを赤ちゃんにというのは抵抗があるのかなぁなどという思いもあって、
お勧めするまでには至っていませんでした。
ビタミンDは、食べ物から接種できる他に、皮膚に紫外線があたり、合成される物質で、
消化管でのカルシウム吸収や骨を強くすることで、子どもの成長に大切なビタミンです。
不足すると、ビタミンD欠乏性くる病という骨の病気になります。
女性にとってもとても大事なビタミン、妊娠を意識したら接種しましょうといわれています。
女性のビタミンD不足は生まれてくる子のビタミンD不足にもつながりやすいからです。
紫外線の害が強く言われすぎて、紫外線対策に目がいきがちですが、
適当に紫外線にあたりビタミンDを増やすことも大事なのです。
日本は、日照はある程度強い国で、つくばであれば、
7月なら3分、12月であれば20分ほど、外で陽にあたれば
赤ちゃんの一日接種量の5.0㎍合成されるといわれてます。
この量を食事で摂るためには、鮭の切り身で30g程度、干しシイタケで20個になるそう。
魚や卵黄に豊富に含まれているのですが、離乳食ではなかなか追いつかなさそうな量ですね。
離乳食がなかなかうまく進まない場合も気になります。
偶然にも、今日の朝日新聞にも、
「ビタミンD欠乏症の子 増加仲」という見出しの記事がありました。
記事によると、ビタミンD欠乏症と診断される子どもの割合が1~15歳の子どもの場合、
2009年は10万人に3.88人だったのが
2014年には10万人に12.30人になり、5年で3倍以上に増加したとのこと。
母乳で育つ赤ちゃんも、ミルクでは添加されているので、リスクが高いといわれてます。
記事とサプリメントのリーフレットを院内に掲示しておきます。
予防的な観点からも、一つの選択肢としてよいかなとおもいました。