育児雑誌の仕事って、なんか対象がぼやけてしにくいのですよね。
そして、反応がわかりにくくてどうなのかなぁ?と思うのです。
役にたってる?それとも、役にたってない?どころか、傷つけてる?不安をかきたててる?
私自身が一人目の子育てで、知りたいのに、結局のところわからない・・・
その上、標準ばかりに目が行って「こんなに食べない・・・」と悩んだり。
不安ばかり増えて、知りたいこともわからないまま、当たり障りのないことばかりで納得には程遠い・・・
これを読んで、よかった~という人ははたしているのか??
そんな思いをぬぐえないまま、でも、お誘いがあればできる範囲で言いたいことを言わせていただいてます。
たまごクラブとかひよこクラブとかもそんなお仕事の一つで・・・部数は多いけどね。
で、ここでも、こんな記事が載りましたとかの報告はあまりせず・・・なのですが。
今日6か月健診で見えた赤ちゃんが7時半~8時に寝ますとのこと。
しっかり10時間くらい寝てました。おっぱいの赤ちゃんで数回おきるけれど、おっぱいですぐに寝る、というところもGood
いろいろなアドバイスを試してたらうまく早寝早起きできましたとのこと。
帰るときにオムツ袋に使ってたポーチに見覚えがあり、それは?ふろく?もしやさっきのアドバイスって?と聞いたら。
9月号のひよこスラブの「朝活ベビー」の特集のアドバイスだとのこと!!
あれの担当私なのよ~と嬉しくて盛り上がりました。
役に立ってるってわかるって本当に嬉しい!!
その顔が見えないから、雑誌の仕事って苦手だったんだなぁ~とつくづく思いました。
私がいいよという情報が、伝えることができて、それが実際に役にたった・安心した、という笑顔になって見えるというのが、
私の仕事での一番のやりがいであり、大事にしていることなのです。
これって「小売店」でなく「小買店」へという発想です。
「小買店」という言葉を流行らせたい!とおっしゃるのは、
坪田知己さんという先生、親子で街デビュー@和田商店街のアドバイザーの先生なのです.
どういうことなのか・・・先生のお許しを得てここで紹介させてもらいます。
9月22日の親子で街デビューの取り組みはNHKのニュースの動画も見られます。
皆さんへの提案です。「小買店」という言葉を流行らせませんか?
「小買店」は、「小売店」の反対概念です。
これまでは、メーカーが作って、問屋に卸し、小売店はそこから仕入れて売る・・・という「売りさばき」スタイルで。「誰でもいい、買ってくれれば」という不特定多数相手の商売でした。その行き着く先が、スーパーやコンビニで、一番のメッセージは「価格が安い」でした。
...
「小買店」は何か? 特定のお客様がいて、その人たちの需要をしっかりつかんで、問屋に仕入れに行く商店です。
大量生産、大量販売の時代は、とにかく「売れ!」でした。アメリカ流の荒っぽい商売に陶酔していました。しかし、商店の生命はお客様との信頼関係です。
昨日、東京・杉並区の和田商店街で、洋品店「あまみや」に行って、この「小買店」に気付きました。
この店は60代以上のおばあちゃん相手の洋品店。80代で腰が曲がったおばあちゃんに、普通の服は着られません。その体型に合わせた服を、この店は用意しています。「この服はあの人に・・と思って仕入れるんです」と店主。服が主体ですが、化粧品とかお客様に合わせた商品を揃えています。まさにこの店は「小買店」です。
近くの「味の川上屋」も「小買店」です。もともとは乾物屋でしたが、鮮魚を扱い、今は豊富な惣菜が人気です。「こういうのは、あの人が買うだろうな・・・というのがかなり当たります」と店主はいいます。
小売店は売り手の代理人か、買い手の代理人か・・・ということです。
私は2009年に「2030年 メディアのかたち」という本を書いて、メディアビジネスの将来像を示しました。その原点は、これまでのメディアビジネスが、圧倒的に「情報を売る」という売り手主導の発想だったということです。インターネットの登場、その洗練化で、「必要な人に必要な情報を届ける」という「買い手主導」になると予言しました。
例えば、広告会社は売り手の代理人として利益を得てきました。これから一番大事なビジネスは、「買い手の代理人」です。
その典型的なモデルが、寂れつつある商店街の一角に生きていたというのは、衝撃でした。こういう商売を大事にしなければいけない。そういう点で、昨日の「親子で街デビュー@和田商店街」はすばらしい体験でした。
私がしているひだまりクリニックも小買店の発想だよなとなんとなくこれを読みながら思っていました。
二回目の商店街ツアーの日に、小買店の話が出ました。
坪田先生(ちきさん)に「ひだまりクリニックだって同じ発想でしょう」と言ってもらえたのもとても嬉しかった。
そして、次の日に来てくださった方から、自分が関わった雑誌の記事が役にたったという話をきけて考えたのは、
雑誌の仕事の何となく気の進まない気持ちはこれだったんだなぁとよくわかりました。
つまり。
対面でないから、その人のニーズがどこにあるのか、何が私にできるのか、どういえばこの人は安心するのか、
全くわからない不特定多数だったから、不安でしょうがなかったんだということです。
買い手の個性がわからない不特定多数が対象だと、おのずと「安い」「便利」「効率のよさ」がメリットになるけれど、
買い手の思い、困っていることを知ってそれを何とかしようという発想が小買店ならではのものなのですね。
そして、小買店の話の最後に、品物を買うというだけでない、お得なサービスが小買店にはいっぱい。
商店のプロの話は、本当におもしろい知恵や技や商品を活かす工夫がいっぱい出てくるのだから、利用しない手はない、と。
本来の目的だけでないところにこそ、その良さはあるという話でした。
私もそうです。
健診の診察や計測だけでないところにも魅力を持ちたいと思っています。
雑誌の仕事でも役に立ったと実際にわかって、本当に嬉しかったです。
でも、やっぱり私は「小買店」の発想にこだわりたいです。
不特定多数でなく、目の前の人に何ができるか・・・そこを考えていきたいです
今日もひだまりクラス。
頑張ります!