ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

3月はお話会が多かったのだけど・・・結局一番いいたいことは・・・

2015-03-26 22:47:17 | 子育てあれこれ

3月は講演会が多かったです。

練馬区の貫井図書館では「産後クライシスを乗り越えるために」というテーマの話。

16日には知ろう小児医療の「復職講座」

ひだまりクラスでも同じ資料を使って18日と20日の「復職講座」

小児医療の基礎講座から始まって、応援になったらいいなといろんなことを言いましたが。

結局、一番言いたかったのは・・・

子育てで一番大事なことは、子どもが自分を自分が大事だと思えることだと思います。

自己肯定感などと言われるものですね。

人を信頼できる人に、周りと繋がれる人に。

信頼しあえる人に、ということ。

人との絆を作れるということです。

自分は大事にされている、自分が大事な存在である、そして、人を信頼することができる。

赤ちゃんが泣くのは、何とかしてくれる人を信頼してるからですね。

母親を信頼してるから泣くんですよね。

赤ちゃんには絆を作る能力がある、仕込まれている能力です。

21日に聴いた講演会での「赤ちゃんには親の育てる力を引き出す力がある」ということとも通じます。

 

その上で、夫婦で子育てをしていく話・夫婦の関係性の話では、

日常で、信頼しあう基本単位(=夫婦)を見ることは、

子どもにとって人間関係をまさに見て学んでいるのだということだろうと思います。

だから、よい夫婦関係を作ることは、子どもに良いものを見せてあげることができ、心の安定に大事なんですね。

人は信頼しあえるということを、日々の生活で教えてあげられるということなんでしょう。

すごくすごく難しいですし、時間のかかることもあるでしょうし、

また、現実には無理だと悟ってあきらめる夫婦もありますが。

誰だって、幸せになろうとして結婚するのだし、幸せになろうとして子どもを産むのです。

関係をより良いものにするための双方の前向きな努力は、きっと子どもにいい影響がありますね。

 

母親との絆作りをして、その上で、復職についての話では、

大好きな母親が自分の人生を生き生きと自分らしく生きる姿を見せるのはとてもいい影響があるということです。

仕事をする自分も、母親の自分も、どちらも大事にしたいということは自分らしくあるために

大切なことだと納得できるなら、母親が工夫して努力して人に頼って頼られて、

仕事をする姿を子どもに見せるのはよい影響があると思います。

いろんな悪条件もあるでしょうし、理不尽なこともあるかもしれません。

子どもの病気には切なかったり、つらいこともあるかもしれません。

でも、自分の力を信じて、子どもの力を信じて、周りを頼って、頼ることを素直にできる力をつけて。

できることを頑張ればいいんです。

工夫して、手抜きをして、無理せずに。

復職・・・チャレンジです。

そして、なんとかなってますよね。みんな。

「人生はチャレンジ&アドベンチャー」(だったよな)と今日エリーも言ってたよね。

私も、この春一つ大きなチャレンジをします。

順調でないのですが、なんとかしていこう、なんとかなるだろうと思っています。

グリーフサポートのこともチャレンジですが。

それ以外のずっと夢に見ていたチャレンジです。

家族も、友人たちも応援してくれている。

その幸せを感謝して、チャレンジを続けます。

ドキドキしながら楽しみながら。

 

 

 

 

 


グリーフケアの会を立ち上げました

2015-03-17 21:56:12 | クリニックからのお知らせ

この数か月、ひだまりクリニックで、新しい試みをしたいと準備をしてきました。

グリーフケアという言葉をご存じでしょうか?

喪失に伴う反応のすべてをグリーフというのです。

喪失ってなんでしょうか?

肉親との死別、パートナーとの別離、流産など・・・とてもつらいグリーフですね。

転勤・転校・転職などの環境の変化もグリーフがあるといわれてます。

出産は、新しい命がこの世に生まれること、だれにとってもうれしいことであるのは間違いない。

でも、大きな変化は、グリーフを伴うものだと思います。

出産後、失ったもの。

母となった女性は、きっとあると思います。

喜びが強くて、そんなことは気にならないという人もいるでしょうけれど、

元気な子を産んでいるのに・・・と、自分の感情をいけないものとしてませんか?

ないものとしてませんか?そのことが自分を苦しめてませんか?

グリーフで生じる感情は、いろいろな感情です。

そして、その感情を自分が否定してしまうと、グリーフはグリーフのまま、自分を苦しめることになる前にすすめなくなります。

感情に良し悪しはない。

どんな感情も悪くない。

ネガティブな感情をいけないこと、悪いことと思うその感情は悪いかもしれない。

悪いというよりも、苦しめることにつながるかもしれない。

だからこそ、自分では受け入れがたい感情も、辛い気持ちも、モヤモヤする気持ちも、

否定されることなく、出せるのが大事で、そういう場所が必要な人がいるのです。

妊娠出産子育てでの、自分では見つめたくない、受け入れがたい感情を

見つめる、安心して表現する、そうすることをしたい人に、安全な場所を作りたいと思いました。

 

年末にグリーフケアの話を立て続けに聞く機会があり、日頃思ってたことをしたいと思いました。

院内学級昭和大学病院にあるさいかち学級の先生である副島先生の話を最初に聞きました。

それから、世田谷一家殺人事件の被害者の家族である入江杏さんの話も聞きました。

翌日には、ご縁があって、グリーフサポート世田谷のサポコハウスにいました。

安全な場所で、自分のグリーフを見つめる経験をしました。

受け入れられる経験がどれほど癒されるのかという経験をしました。

「どんな感情も悪くない」

「安全な場所で我慢をせずに自分の感情を出す。そのことが前に進む力になる」

そういうことを学び、納得しました。

 

私自身、グリーフがあります。

実は、誰にでもあると思います。

うまくつきあえないで、そのグリーフが自分を苦しめることがあります。

その感情を見つめる時期でない人もいるでしょうし、逃げている人もいるでしょう。

私も長年そうでした。

見つめたい人が安心して見つめて表現して、お互いに話を聞きあう場所を作りたいと思いました。

人は傷つく体験をしても、回復するものであるとも信じています。

ゆっくりでもいいし、なかなか向き合えなくてもいい。

自分の中にある回復力・復元力、自分で立ちあがっていける力をレジリエンスといいます。

自分自身も回復途上であることはわかっていますが、回復しながらでも、やりたいと思いました。

そう思ったときがやるときなんだと覚悟を決めました。

何人もの方々の協力を得て、来年度、いろいろなグリーフのためのクラスをします。

杉並区の地域福祉活動費の助成も申請してます。

今、考えているグリーフケアのグループは3種類です。

1 流産死産新生児死亡のグリーフ

2 出産そのもののグリーフ

3 人間関係のグリーフ(妊娠~子育て期に多く起こりやすいDVについて学びます)

1と2のクラスを年に3回、経験の豊富なファシリテーターを招いてクラスをします。

ピアサポートグループとして、お話をしたり聞いたり、否定したりされたりすることなく、

お話を聞きたいだけの人も参加可能です。

3に関しては、NPOレジリエンスのファシリテータ―講座を修了して準備をしてます。

こころのケア講座というNPOレジリエンス が提供している基本講座を12連続講座でします。

月に一回、12のテーマについて学びます。

ひだまりクラスとは別の枠組みでします。

4月はこころのケア講座を一回します。

4月17日の10時から12時までです。

 

ひだまりクラスは、とても楽しそうにみなさん参加されます。

そして、それが私はうれしいです。

でも、たぶん、そこにいけない人がいる、

そこで出せない感情に苦しんでいる人もいるかもしれません。

また、子育て中だけでなくどなたにでも参加していただけます。

匿名での参加も可能にします。

お申込みはメールで、

hidamarisalon ☆ybb.ne.jp ☆→@

まで、件名に「こころのケア講座申込み」と書いてください。

お子様つれでも可能です。

 

そして、ここがひだまりクラスとは違う点です。

この講座は、匿名での参加ができます。

予約のない方の参加もできます。

 

必要な方にこの情報が届きますように。

回復の力になりますように。

そう祈りながら、クラスを運営していこうと思います。

 

 

 

 

 


3月25日に予約を入れていらっしゃる方へ・・・

2015-03-15 22:46:21 | クリニックからのお知らせ

事務連絡です。

連絡をとりたいのですが、方法がなくて、ブログを使ってしまいます。

25日の予定を入れてらっしゃる方にご連絡をしたいのですが・・・

予約の変更をお願いしたいのです。

お心当たりの方はご連絡ください。

hidamarisalon ☆ybb.ne.jp ☆→@

または、03-3315-0217

よろしくお願いいたします。


来月のひだまりクラスの予定です

2015-03-14 00:54:22 | 次回のクラスは・・・

4月のひだまりクラスの予定です。

8日は小さい子のクラスです。

4か月くらいまでのお子さんが対象です。

妊娠中の方も大歓迎です。

と、何回も書いてますが、まだ妊娠中の方は見えません・・・

二人目妊娠の方でも・・・

赤ちゃんをイメージするのもいいでしょうし、先輩母のアドバイスもしてあげてください。

15日がちょっと大きめのお子さんのスペシャルイベントです。

岡田先生、何回も来てくださっている小児歯科の先生です。

「虫歯ってみがけばとまるんだよ」というご本を書かれています。

普通のクラスが22日と27日にあります。

3月まで、しばらく月に3回でしたが、4月以降また月に4回でやっていきたいと思ってます。

お申込みは電話かメールで・・・

03-3315-0217

hidmarisalon☆ybb.ne.jp☆→@

8日と15日はスペシャルイベントということで1000円です。

小さい子のクラスも助産師さんという専門職に来ていただき、おっぱいの相談もできるので、

4月からスペシャルイベントとさせていただきます。

22日と27日は500円です。

子育て応援券使用可能です。

 

 


4月からの杉並区予防接種の変更点、もう一つ

2015-03-06 01:26:00 | 医療情報

4月からBCGの個別接種が始まります。

BCGの集団接種もできますので、都合によって選ぶことができます。

ひだまりクリニックも個別接種できるように準備を進めています。

今までできなかったBCGとほかのワクチンの同時接種もできますので、

スケジュールの効率化が可能になります。

5~8か月の接種ですので、たとえば4種混合の3回目と同時接種したり、

B型肝炎の3回目と同時接種したり、

6ヶ月健診や場合によっては9か月健診と一緒にするのも可能です。

(標準接種時期は5~8か月未満ですが、一歳まで定期接種は可能です)

接種票は綴りのものでなく、郵送された青い紙の票を使います。