夏風邪の季節ですね。
アデノウイルスによるプール熱やはやり目・ヘルパンギーナ・手足口病などが代表です。
ヘルパンギーナやプール熱に比べて手足口病は割と熱も低くて下がりやすく、のどの痛みもひどくはないことが多いのですが、
今年は例年の手足口病とはちょっと違った様子で流行しているそうです。
西日本にまずは流行があるようなのですが、最近は広がっているみたいで、小児科医のMLで話題になっています。
その例年との違いとは・・・
熱が比較的高い、そして、成人にも感染する例が多い。(成人では熱が発疹より先行し、入院例も出たとか)
口内炎はさほどひどくないけれど、口の周りにも発疹が出る。
例年と発疹の出る場所が少し違う。おなかや背中にも出やすい。(ふつうの手足口病は手のひら足の裏に多く腕や脚やお尻に出ることもある)
ということです。
幸い、何年か前にアジアで流行した脳炎を起こしやすいようなタイプではないようですが、例年とは大きく違う病態なので話題になっています。
手足口病に効く薬はないので、いかに状態よく過ごし、病気の時期をやり過ごすかということですね。
熱が高くてぐったりするなら解熱剤を使うこともありますが、元気なら必要ないです。
口内炎で食べにくくなり飲んだり食べたりできなくなることに注意というのがホームケアの一番のポイントです。
口当たりのいい、痛みが少ない、消化のよいものを上げて、おしっこがちゃんと出ているか気を付けてあげましょう。
成人が感染しやすいとのことなので、感染予防も大事ですね。
唾液や鼻水・便などから感染しますので、とにかく手洗い!です。
便から感染・手洗いをというとポリオウイルスを思い出しますが、同じ種類の(大きく分けて仲間というか)ウイルスです。
手足口病の原因になるウイルスも複数あるので、ひと夏に二回なったりすることもあります
熱はだいたい長くても3日くらいでさがってくるでしょう。
4日以上になるならかかりつけ医を受診した方がいいでしょう。
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