ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

小児科学会緊急フォーラムに参加しました

2011-04-19 00:05:58 | 医療情報

多くの学会イベントが延期になりましたが、小児科学会も8月に延期になりました。

今回の震災についての緊急フォーラムが開催され、何か情報があったらと参加しました。

予想通りの超満員の会場

「この大災害に小児科医はどう立ち向かうか」

このテーマに何かできることは?自分自身もまず知りたい。何か診療に有意義な役にたつ情報は得られないか。

そんな思いでした。

いってよかったです。

だれも「大丈夫です!」と断言はしてくれないけれど、多くの方の働きに頭が下がりました。

私にできることもこれだということはないのですが。

一番心に残った話を・・・。

それはDMAT隊員の方の報告。

震災の翌日に現地入りされた先生でした。

地域に一病院のみ残った基幹病院での体験の話。

廊下がそのまま病室の野戦病院のような状態。

だれもがピリピリして怒鳴りあったり泣き出す職員もいたり・・・。

限界の現場で心の支えになったのは、子どもたちのそんな中で遊ぶ姿だったといいます。

この子たちが明るく暮らせるように頑張ろう。

そう思って力が湧いてきたそうです。

とても、共感できる話でした。

被災地にいない小児科医に何ができるかと思うかもしれないけれど、できるんです!

子どもたちが元気に笑っていられるようにする、子どもたちの健やかな育ちを守っていく、それが仕事なんです、と。

子どもが社会の元気の素だという話は、素直に納得できます。

子どもたちが見てるから、あきらめちゃだめなんだと思います。

でも、疲れてるときは休んでいいし、立ち止まってもいいし、生き延びるだけだっていい。

力が湧いてくるのを待つために息をひそめてひっそり生きるだけでもいいって思います。

そんな中でも絶望しないこと、あきらめないことが大人には大事なんですよね。

絶望的な状況を支えあいながら乗り越える姿も子どもたちはきっと見ている。

大人たちが子どもたちのために頑張ること。

つまり、よりよい社会を残すこと。

不幸の中からも立ち上がっていくこと。

それは、きっと子どもたちにも強いメッセージになる。

この震災で被災された方々に心を寄せて祈りたいです。

直接の被害を受けた子どもたちもそうでない子どもたちも笑顔でいられますように・・・

そして、その笑顔で大人たちが元気になりますように・・・

 


乳児健診を始めます

2011-04-09 22:35:47 | クリニックからのお知らせ

やっと本格的にやりたかった健診を無料券を使って始められます。

杉並区の今年度の乳児健診取扱い医療機関の登録がすみました。

6~7か月健診、9~10か月健診、一歳半健診での無料券が使えます。

それ以外の健診のニーズはあるのでしょうか?

本当はいつでも心配なときにどんなことでも相談できる場所を作りたかったので、発達を見る節目の無料制度のある時期だけでなく、というのがいいなと思うのですが。

聞かれることは多くの人が疑問に持つ一般的なことが多く、だから「産んだ後の母親学級」をやりたかったのです。

それと同時に思うことは、個別でないと相談しにくい内容もあるということ。

そこに対応する健診が無料券使ってできるようになったのは前進です。

午前中にクラスで母親学級みたいな集団指導兼おしゃべり会をして、お昼を食べて午後は健診というのもありかな?と思います。

ひだまりクラスのついでに健診も済ませられます。

日頃の疑問もすっきり解消!が目標です。

お昼寝とかあって難しいでしょうかねぇ?

すべてが手さぐりな感じです。

普通の開業がどんなに大変か想像もつかない・・・ 

今月のひだまりクラスは13日と27日です。

健診は月曜日・水曜日・木曜日の9時から16時までです。(それ以外のご希望はご相談で)

無料券の時期以外の健診もご相談ください。

本当はこれも子育て応援券を使えたらいいなと思っていたのですが、申請してもダメでした。

子育て応援券は医療には使えないとのこと。

インフルエンザ予防接種のみ例外だそうです。

健診・クラスのご予約はhidamrisalon★ybb.ne.jp(★を@に変えておくってください)までお願いします。

件名に希望の内容・日付をいれてくださいね。

電話は03-3315ー0217なのですが、常駐ではありません。

心配いっぱいの新米お母さんのお役に立てれば、笑顔のお母さんが増えれば、とっても嬉しいです。


厚労省が予防接種制度見直しにかかるパブリックコメント募集

2011-04-05 22:33:23 | 医療情報

Know★VPDのニュースに詳しく説明がありますが、厚労省の予防接種についての国民の意見募集です。

どうして?という現実の理不尽が日本の予防接種の制度にはあります。

どうして新しい世界では普通にされている予防接種が日本では採用されないの?

どうして地域によって助成の格差があるの?

どうして定期接種と任意接種があって補償も違うの?

どうして副反応についての発表のデータがいろいろあるの?日本の正式なものはないの?

どうして生ポリオワクチンはとてもまれとはいえ、ワクチンのための麻痺があるとわかっていてずっと認められているの?

どうして免疫の低いと言われる年齢の親に子どもと一緒に接種を勧めないの?

どうして国民に対して、納得できるメリットとデメリットについての説明をきちんとしないの?

健診でお母さんに予防接種について聞かれることは多く、説明すると不満が聞こえてきます。

私自身も不満があるのですが。

こういった生の声、子どもを育てている母親の声を政策を担当している場所に届けませんか?

上記のVPDのニュースで、声を届ける方法がわかりますので、ご不満がある方はぜひ!

一人の意見なんて届けてもね、なんていわずに、疑問に思っていること、改善して欲しい点など、届けてください。

専門家はすでに何年も言い続けていることも、選挙権を持つ市民の声からであるとより耳を傾けてくれる可能性があります。

お母さんの力は強いんですよ!

学校で少人数クラスを実現してという声に、先生は「ぜひ教育委員会に直接いってください。すでに私たちは何年も言っているんです。」という返事をされました。

誰かがいってくれる、でなく、まず動いてみませんか?

こう書くからには私もチャレンジしてみます。