ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

2012年7月よりのひだまりの予防接種スケジュールと価格(B型肝炎新価格)

2012-06-28 20:30:08 | クリニックからのお知らせ

ひだまりクリニックは予防医療を主にしたい気持ちで立ち上げた小児科クリニックです。

ひだまりクリニックが現在している医療はすべて予約が必要です。

電話:03-3315-0217

メール:hidamarisalon@ybb.ne.jp

件名に「○○○○申し込み」と書いてください。

お子さんのお名前と月例(誕生日)連絡先をお書き下さい。

予防接種と健診の場合は何をどの週くらいで受けたいかのご希望も。

以下、業務内容です。

予防接種

定期接種に関しては東京都と三鷹市が相互乗り入れしていて無料です。

任意接種に関しては杉並区の助成の契約はすべて契約しています。

(ヒブ・肺炎球菌・水痘・おたふくかぜ・高齢者のインフルエンザや肺炎球菌など)

インフルエンザワクチンは子育て応援券使用可能です。

そして!ひだまりクリニックは積極的に同時接種を推進していきたいと考えています。

基本的にVPDの会のおすすめスケジュール日本小児科学会のおすすめスケジュールで進めます。

不活化ポリオが発表されれば、すぐにこのスケジュール表は書き換えられるでしょう。

今のところは生ポリオです。

一番多いのは3か月でロタ+ヒブ+肺炎球菌+DPT+B型肝炎の五種類です。

2か月ではロタ+ヒブ+肺炎球菌+B型肝炎の4種類

4か月でBCGを保健センターの乳児健診でセットになっているので受けます。

杉並区はBCGは集団接種です。

同時接種の目的は、まずは、お母さんと赤ちゃんとの負担を減らすため。

また、任意接種が入っていても万が一の保証は定期接種でなされます。

そこが逆に安心ともいえます。

そして、さらにクリニックも大変助かります。

同時接種にしないと予防接種は受け付けませんという小児科クリニックもあります。

納得の上というのが信条なので、やはり心配という方には単独でしますが、

その場合はロタワクチンは受けられません。

ロタワクチンを優先するより、ヒブや肺炎球菌を優先にします。

最近性髄膜炎は死亡率5%後遺症率20%の病気ですから。

ロタワクチン接種後は4週間他のワクチンを受けられない、

そして、4週間あけての二回目は24週0日までに受けなくてはならないため。

健診・・・…・6か月健診・9か月健診・1歳半健診(健診の無料券使えます)

本当は一番しんどい時期の0~2か月くらいの個別の健診をしたいのです。

ぺリネイタルビジットという事業を個別でやっている自治体もあるくらいです。

予防接種の説明やスケジュールを作ってあげたいのです。

助産師さん看護師さんの新生児全戸訪問がされていてきめ細やかな対応になっていますけれど。

私自身が一番やりたくて一番役に立てると思うので、

子育て応援券でいつでもOKな健診をしたいのですが、

「医療には使えない」 という納得できないお返事です。子育て支援課からの残念な答え。

なんで?なんで?

子どもそれぞれで、いろんな時期にいろんな悩みがありますからね。

発達を見るのに、いいポイントが健診(無料の)ポイントなんですが、

その時期以外に悩むこともあるのに・・・

おっぱいやら離乳食やら夜泣きやら病気やら仕事復帰やら・・・

助産師さんや心理士さんのの育児相談には使えて

どうして小児科医の育児相談に使えないの?

納得できる答が欲しいなぁ~説明は結局「応援券に医療はつかえないから」だけ

国家資格のサービスからも外れてるしね~~かなしい・・・

あの子育て応援券の冊子からひだまりクリニックを見つけてきてくださった方は今だに一人!

産後の母親学級

「ひだまりクラス」を第二第四水曜日にしています。

お母さんが集まっていろんな話題でおしゃべりします。

私もアドバイスになることをところどころで入れます。

何か月からでも参加可能です。

希望があれば妊婦さんのひだまりクラスもしたいのですが。

次回のひだまりクラスについては一週間くらい前にツイッターで告知します。

(hidamarisalonから)

さて、ツイッターで土曜にB型肝炎の講演会を聞いた後につぶやいていらっしゃるお医者さま方とつながりまして。

頑張ってきちんと伝えて、納得して受けてもらいたい、安くして頑張る!という方に出会いました。

私もペア割3000円をしていますけれど、さらに、同時接種は3000円に7月からします。

ぎりぎりで同時接種で4000円の方には申し訳ないです

ロタワクチンは12000円

水痘ワクチン6000円(杉並区の方は無料)

おたふくかぜワクチン4000円(杉並区の方は無料)

B型肝炎は一人で単独接種の方のみ4000円

同日中に二人以上いれば一人3000円、同時接種でも3000円にします。

B型肝炎に関しては、どうして必要なのかということを書きたいと思います。

昨日のひだまりクラスでも、今日の予防接種の赤ちゃんにも健診のお子さんにも、

お話ししました。

しっかり伝えるということは簡単なようで難しい。

B型肝炎に関してはしっかり伝えるのに記事を書くのに時間をかけます。

私の言葉はとっ散らかる傾向が大きいと昨日も指摘されました。

車座委員人生の大先輩に

自己紹介15分持ち時間に45分しゃべってたそうで

自覚は20分ほどだったんですけど・・・

文章がとっ散らかるのは母にもよく指摘されてた・・・

う~ん、ブログに知ろう小児医療のメルマガ、大丈夫かな?

頑張ってみますが

 

 


もう一度お知らせ!7/5(木)「希望するすべての子どもたちにワクチンを!パレード」

2012-06-26 01:11:04 | イベント情報

先日お知らせしたときにはHPが出来ていなかったのですが、

土曜日にB型肝炎の講演会を聴きにいったときにHPができたと教えていただきました。

希望するすべての子どもたちにワクチンを!パレード

ワクチンデモ2012ちらし

日本は本当に悲しいことに世界の状況から大きく取り残されています。

この遅れのためにいのちを亡くした子ども、後遺症が残った子どもたち・・・

子どものいのちを脅かすこともあるワクチンなのに、それを知っている大人が動かないのはよくないと土曜にも思いました。

土曜日には、B型肝炎といえばこの方!乾先生の講演会だったのです。

先日ブログに書いたB型肝炎のまとめも乾先生の講演会のまとめ。

本当に子どもを思う心に溢れて熱いお話しでした。

私はこれからもおっかけのようになりそうです。

質疑の時間が終わらないこと!

そのまとめも近々しますね。

最近書きたいことが多い、まとまった時間がない、で中途半端にツイッターに書いてます。

ワクチンパレードのHPで乾先生が書かれたサポートメッセージには

世界初の癌予防ワクチン(子宮頸がんのワクチンではなくて)

B型肝炎ウイルス(HBV)による肝硬変・肝癌で苦しんでおられる方たちのほとんどは赤ちゃんの時の感染です。

子宮頚癌同様に感染してから無症状で何十年も経ってから発症します。

HBワクチンによってB型肝炎からの感染を防ぐことができます。

B型肝炎で苦しんでおられる方は自分の健康状態よりも他人に感染させてしまうのではないかと日々不安を抱えて生活されています。

HBVは血液だけではなく、涙、唾液、汗からも感染します。

感染していない人も感染している人も普通に生活するために全員の子どもたちにHBワクチンの接種をしましょう。

とあります。

日本ではなぜキャリアが減っていないの?母子感染防止事業があるのに?

なぜ急性B型肝炎が増え続けているの?

なぜ肝癌も増え続けているの?

今日もロタ+DPT+ヒブ+肺炎球菌に3か月で接種に来られたお母さんにこの話をしたら、

「受けます!」と即決。

「知りたいお母さんはいっぱいいます。もっともっときちんと伝えてほしい」と言われてしまいました。

ひだまりクラスで「B型肝炎予防接種はなぜ必要か?」という特別クラスをしようかな?

ツイッターにも書きましたが、27日水曜日のひだまりクラスではB型肝炎の話をします。

乾先生の熱い講演会のまとめ、気合を入れて近々しますね。

長くなりそうです・・・けど。

 


「親が私にくれた力~今あなたは幸せを感じていますか?~」交流会に行ってきました。

2012-06-25 15:12:26 | イベント情報

「知ろう!小児医療 守ろう!子どもたち」の会の初めての交流勉強会に行ってきました。

はぁ~とっても!よかった!

楽しくて刺激的でした。そして、私もやりたい!と思いました。

鈴木信行さん(のぶさん)はとっても声に力が溢れ、すごくパワフルな方でした。

話は「先生なんてよばせない」から始まりました。

これは私の大学時代の大事な恩師、哲学教授のひろっさんと全く同じで・・・

「先生先生って言ってると、言ってる方も言われてる方も勘違いする。

ひろっさんっていうように。山本先生はあかん!」て言ってたのを思い出しました。

のぶさんは先天性疾患二分脊椎の患者で、身体が小さかったり、足が不自由だったり。

でも、「私は自分を不幸せなんて一度も思ったことない!」と。

その上で、胎児が病気・障害とわかったら、世界中78カ国で48%が中絶するというデータを示してくれた。

多くの人が子どもはほしいが、障害のある子どもなら中絶すると判断するとのこと。

「本人が不幸になる」「障害児だと家族が苦労する」と。

中には産まれてくる子の兄弟の後々の苦労を先回りする人もいるだろう。

親が生きている間はいいけれど、そのあとは?などと考えて。

でも、のぶさんは自分は不幸でないし、この考え方に違和感を持つ、と。

この子は不幸だ、かわいそうだ、と思って育てられたら、その子は不幸に育つだろうけれど、と。

質疑の時間で出た「どんな家庭だったのですか?」という質問に、

普通のことを普通にさせる家との答え。

何をやってもいいけれど、やるといったことをやってなかったら叱られた。家の手伝いも普通にした。

二分脊椎の子たちも参加するキャンプで、お母さんたちがカレーを作って子どもが遊んで待ってると、

だめだめ~!いつもお母さんがやってるんだから、今日はみんなでつくろう!とやらせるとのこと。

できたカレーはまずくっても、盛り付けが下手でも、それでもやってみる、というのだ。

当たり前のことを当たり前にやるのですね。

出来ない場合はできる方法を考え、補う方法を考え、代わりのことをするんでしょうね。

さらに・・・

今日のキーワードは「軸」と。

しごと ・家族・遊び・医療・教育・お金・時間・・・などに関わるそれぞれの軸。

1)「人」を成長させるのは「人」

2)「人」と「人」をつなげていく

3)「人」の成長を促すのが私の「夢」

そして、そのような空間が街中にあればいいな、そんな場を作ろう!ということでみのりカフェができました。 

彼の医療の「軸」についての話がつづきました。

患者としての成長「患者の意識改革」が大事で、

医者にまかせっきりから脱却、患者主体の医療を目指すという話。

そして、COMLの紹介がありました。

このCOMLは私も会員でいつも素晴らしいなぁ~と思っています。

かなり昔、ブログにも書いたことがあります。

新・医者にかかる10箇条という小冊子も出ていて、手元にあります。

ひだまりクリニックに来られる方でCOMLに興味ある方は、会報もまとめてありますよ。

10箇条は

1、伝えたいことはメモして準備

2、対話の始まりは挨拶から

3、よりよい関係作りはあなたにも責任が

・・・・・・・

と続きます。

この10箇条の提案はどれも納得のもので、やはり、対等な関係ということの上にあるものだと感じます。

次に紹介くださったのがマイケアプランネットワーク

介護で、ケアマネージャに丸投げしてつくってもらうケアプランではなくて、自分で作るケアプランを、ということです。

自分の幸せ感は自分のもの。

逆によかれと思ってしてもらっても、自分はうれしくもありがたくもない、そういうことが起きないためのものです。

私は、この中に自分の将来、こうなったときはこうしてほしいという意思決定も含めてほしいなぁと思います。

最近、認知症の親族が胃ろうを作ったので、切実にそう思います。

私はこうしてほしいと家族にいっておくことができるけれど、親しい家族でも、どうしたい?と聞きにくいですものね。

お嫁さんなんて、本当に聞きにくそう。

さらに、提案してくださったのが健康手帳の提案。

「母子手帳の一生版」とのことでした。

なるほど、これはいい考えです。

自分がどの時点で症状がどうで、どの病気になり、どこでどんな検査を受け、どんな治療をして、治療は変わって・・・と

時系列に記録だけするもの。

長い人生。

病気だって一つでない。同じ病気だって主治医も変わり治療も変わる。

長く飲む薬もどのように初めてどう増量して、どのように変えて・・・とありますね。

私もここ数年、こんなに私って病気なの?というくらい診察券がどんどん増えますからね。

40歳代後半になったら加速度的にいろいろ体の不具合がでてきてます。

お医者なんてめったに行かなかったのに・・・

100円のノートで充分とのこと。

よし!私も書こうと思う。

すでに、もやもやになってる部分もあるけれど・・・今からでも、まだまだ人生続く・・・だろうから。

今後は・・・

患者道場  医療のことをつづっていくのぶさんのブログ

ペイシェントサロン(参加者募集中)

医療・福祉を語る会(参加者募集中)

NPO患者スピーカーバンク(会員募集中)

私も、この医療・福祉を語る会に興味津々です!

月に二回ほどみのりカフェでされていてテーマはその時々あるそうです。絶対参加する!

そして、自分の場所、ひだまりクリニックでもやりたいです。

たとえば、お産について・・・おっぱいについて・・・

子どもの病気について・・・

自分の傷つきを語ることで、癒されていくことってありますよね?という質問に、のぶさんも同意してくれました。

そんな場を作る目標・・・のぶさんの会に参加しながら、その力をつけていきたいです。

こういう場で必要なのは安心感と答えを導く人ではないですね。

自らが語りながら自分で整理して次に進めるのではないかと思います。

のぶさん、素敵なお話しをいっぱいありがとうございました~!


予防接種の予定の立て方~杉並区の場合

2012-06-19 21:46:02 | 医療情報

二か月でワクチンデビュー!

というのが、合言葉になってきました。

自治体によって、BCGが個別接種か集団接種かでも同時接種の組み方はちがってきます。

杉並区では4か月健診と合わせてで集団接種ですので、BCGとほかのワクチンの同時接種ができません。

同時接種は何と組み合わせても自由です。いくつでもOK。

  杉並区では、同時接種最新のクリニックでは、乳児期の6種類のワクチンの同時接種も珍しくありません。

生ワクチンの後は4週間、不活化ワクチンの後は1週間あけます。(同じ曜日でOK)

開始月例がそれぞれ決まっています。ヒブ・肺炎球菌などは2か月。BCG・DPTは3か月…という風に

これらの決まりごとをすべてクリアーにしてやっていくには、決まりを頭に入れて、

組みやすいところから組んでいくといいと気づきました。

もちろん、前回書いた予防接種スケジューラーを使えば、まちがったところは指摘してくれるので一緒に確かめながら。

①BCGの日を決める。(3回目)月に二日しかないので、ここから決めると組みやすいのです。(3回目)

②BCGの4週間以上あけて前に2回目のロタ・ヒブ・肺炎球菌とDPT1回目を入れる。(三か月・2回目)

③②の4週間以上あけて前に1回目のロタ・ヒブ・肺炎球菌を入れる。(二か月のデビュー・1回目)

④BCGの後4週間以上あけて2回目のDPTを入れる。(4回目)

⑤さらに3~8週間あけて3回目のDPTを入れる。(5回目)

B型肝炎をしたいなら、③②のところで、同時接種に加えるか④⑤のところで入れるか。

④⑤でいれるなら、間隔は4週間あけてください。

BCGが自由に日を選べないために、BCGから決定していくのが作りやすいです。

そのときに、私も何回かついうっかりしてしまうのですが、間隔ばかり気をとられ、

DPTを3か月に満たない日に組み込んでしまうことがあるのです

注意しましょう~

予防接種スケジューラーに入れれば、ここはダメと言われますが。

そして、BCGの予定ですが、こちらで確認できます。

もちろん、わかりにくい~~という方のためには直接ご相談にのります。

ひだまりクラスにきていただいてもいいですし、クリニックで計画を立てるでもいいです。

最初の接種をする日に一緒にその後の計画を一緒にたてることもできますよ~

やはり、ロタワクチンもしておこうと思いなおした、などという場合はちょっと組み立てるのに苦労する場合もあるし、

場合によってはもう無理です、ってことにもなります。

ロタワクチンは(今接種できるロタリックスは)生後6週から二回。二回の間は4週間あける。二回目は24週0日までに終了する。

などの条件があります。初回接種最終日は生後140日・接種終了日は生後168日となっています。

明日はひだまりタイムが堀之内東児童館11時からあります。

雨・・・やまないと赤ちゃん連れには厳しいでしょうね~台風は、どうなるでしょうね~

 

 

 

 

 

 


レジリエンスの講座①・・・ファシリテーターって何か?

2012-06-19 06:36:35 | 家庭内の暴力について

レジリエンスのファシリテーター連続講座に先週末行ってきました。

DVのことをしっかり考えていきたい学んでいきたいと思っています。

以前から産科病院の健診でときどきいたのですが、

最近そういう目できちんと見ると本当に多いなぁとおもうからです。

保健センターでの健診にもちらほら・・・

そして、その人は気付いていないことも多いのです。

だから、混乱していたり苦しかったり自信がなかったり自分を責めたり・・・

そういう人に「あなたはDVを受けているかも」と言うことはできないでいます。

どうしたら、よりよいアドバイスができるか、どうすればその人の人生をよりよくしていくのか・・・

そんなことは人生の一瞬しか出会えない私には・・・と尻込みしてしまいます。

自信を持って気づきのきっかけになる言葉をかけてあげられたらと思います。

DVの自覚をもっている人が、短期間にこうも変わるの?ということが健診でありました。

6か月の健診で、そのお母さんはとても暗い顔をしていました。

「夫から二人目の産後に暴力を受け、実家に避難していて家に帰れないままです」と、

「とても一緒にやっていけないが、私の気持ちを優先して、子ども達から父親を奪ってしまっていいのか?悩んでいます」と。

「別れた方がいいでしょう」とは言えないですよね。

それは彼女の人生の決断であり、彼女自信が決めることですから。

彼女の話を聴いた後で、「お母さんが幸せでいることは、子どもにとってはすごく大事なことなんですよ。」

と言いました。

これは、本当に私が確信していることで追いつめる言葉にはならないと思ったので。

身体的暴力のことしか彼女は言ってなくて、(その出来事が一番暴力とわかりやすいのですが)

でも、精神的な暴力もかなり受けていたのではないかと話を聞いていて思いました。

話はどんどんでてきました。

自分らしい決断ができるといいね、頑張れ!って思いで見送りました。

その後、9か月健診で、晴れ晴れとした顔で見えて

「先生のアドバイスで決断できました。別れました。両親も見守ってくれています」と報告してくれました。

よかったな~と思いましたが「私が別れた方がいいって印象出してた?」と質問したら、

「いえいえ、自分で決めました。大丈夫です。でも、私が生き生きできないのはよくないって本当に思えたんです」

と答えてくれました。

顔つきが数か月でこれほど変わるのかと、私は惚れ惚れして見とれてしまいました。

そして、本当によかったと、強い印象が残っています。

彼女はその後・・・今どうしてるのか・・・わかりません。

でも、自分で決めた自信で新しい人生を歩いてるのではないかと思います。

そうであってほしい。

ファシリテーターと講師の違いが、今回の講座ではまずありました。

講師は「教える人」「良し悪しを決める人」「答えを持っている人」

ファシリテーターは「自分の内側を見つめる作業を見守る人」「安全を配慮する人」

と最初にありました。

答を出すのは本人であり、そしてファシリテーターは支援や情報を対等な立場で手渡す。

対等でない支援は傷つきにつながる、同情でなく共感を。

そんな話がまずありました。

私が健診で気をつけていることと、まさに合致しています。

健診でも、本当にそう。

母乳育児をしたい人に、その時にできるいろいろな方法を伝えながら(対等に情報を示す)、

一緒に考えて、見守る。

こうしなさい、これが正しい、そういう態度をとりたくないといつも思っています。

情報は伝える、それは上からの押し付けでなく、客観的な医学的な本当のこと。

そして、納得して本人に選んでもらう。

予防接種もこれにつきます。

今、私がツイッターでお産のことで一生懸命言いたいのはそういうことなのです。

140字で上手にまとめられなくて主張したいことが反感をかっているように思えるのですが。

お産の危険があるのに、自然出産だなんて!という意見に、もちろんそうだと思います。

母子の命が第一なのは、あたりまえ。

でも、この講座を受けてしっかり感じたのは、医療の場にある人のアドバイスが、

対等でなく(プロとしての情報や指導はもちろんあるでしょうが)、

なんでこの人はこんなにこだわるんだ?というような気持ちのどこかに上から目線がないでしょうか?

こんなことにこだわるなんて変わっている人だと決めつけていないでしょうか?

医療の中の家父長制、「医者がいうのだからまちがいはない、言うことをきいたらいい」(「お父さんのいうことは絶対」みたいな)

そんな気持ちがどこかにないでしょうか?

そういう上下関係力関係は傷つきをもたらします。

今回の講座のファシリテーターの説明は最初のごく一部。

消化不良を起こさないように、ここで、きちんとまとめて書いていこうと思います。

講座の内容はどんどんシェアしてくださいということですので。

本当に参加してよかったです。

知識を自分の生きていく力にしていきたいです。

力と言っても暴力の力でなく。人に対する力でなく自分の力に。