今月号の小児科学会雑誌のinjury alertを読んでから、これはお伝えしないとと思ってたのに、なかなかできてませんでした。
今日、お尻をたたかれ、やるべきことをしてなかったと反省
それを話題にします。
母子手帳の後ろの方に穴が開いたページがありませんか?
この穴を通るものはのどに到達し窒息の原因になりえます。
おもちゃではスーパーボールの報告例が出されています。
食べ物では、こんにゃくゼリーが有名ですけれど、いろいろなものが原因になります。
injury Alertでも、ベビーフードの大豆が気管に入ってしまった例がありました。
今月号の報告は2例。
丸のままの巨峰で窒息した報告でした。
食べる?と聞いたらうなづいたので、剥いてお皿においたら自分で食べて直後に窒息してしまった1歳半の子ども。
もう一人は2歳半、やはり丸のままの巨峰での窒息でした。
一人は、窒息事故の6分後に救急隊が到着し、心肺蘇生を受けたのだけれど、残念なことに、亡くなってしまいました。
お父さんは背部を強打したけれど、出なかったとのことです。
もう一人は、家で助けられなかったので抱きかかえて外に出たところ偶然通りかかった人に処置を受け(ハイムリッヒ法)異物除去ができ、奇跡的に助かったということでした。
二人とも、大事に育てられてきたに違いなく、どれ程ご家族は悲しみ苦しまれたか・・・
そういう事故がなくなるように、このinjury Alertはあります。
ときどき、ひだまりクラスでも、こういう事故もあるこういうことも危ないと、思いもかけない事故の報告を学会誌を手にしているのですが、ブログでも、報告していきます。
年齢別の死亡総数の中で食物の誤嚥による死亡数は、
0歳が0.6%
1歳が1.1%
2歳が2.2%
3歳が1.0%
4歳1.7%
5~9歳が0.3%
ということで、5歳未満が危険が高いということが小児科学会のコメントにありました。
奥歯がはえそろっていないので、すりつぶすことが上手でないこと、食べながら笑ったり泣いたりふざけたりしてしまうこと、
なども原因となります。
ブドウ・ミニトマトなど、ある程度のかたさがあり、表明はスムーズで滑りやすい丸い食物は1/4にカットしてから、食べるようにするという必要がある、というコメントもあります。
上手に食べることに関して、まだまだ発展途上の子どもの食事はそばを離れないことも大事です。
注意しましょう。
食事は食事、食べられることに感謝してふざけないこと、落ち着いて食べること、ということも伝えていきたいものですね。
そして、赤ちゃんの窒息のときにする背部叩打法も知っておくと安心です。
ひだまりでは、お人形を使ってお伝えしてます。
わからない人は声をかけてください。すぐにできます。そして、どのような強さでするといいのか実際にやってみてください。