ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

小さいこどもの窒息を起こす食べ物のこと(小児科学会雑誌iujyry alertより)

2014-06-26 23:30:18 | 医療情報

今月号の小児科学会雑誌のinjury alertを読んでから、これはお伝えしないとと思ってたのに、なかなかできてませんでした。

今日、お尻をたたかれ、やるべきことをしてなかったと反省

それを話題にします。

母子手帳の後ろの方に穴が開いたページがありませんか?

この穴を通るものはのどに到達し窒息の原因になりえます。

おもちゃではスーパーボールの報告例が出されています。

食べ物では、こんにゃくゼリーが有名ですけれど、いろいろなものが原因になります。

injury Alertでも、ベビーフードの大豆が気管に入ってしまった例がありました。

今月号の報告は2例。

丸のままの巨峰で窒息した報告でした。

食べる?と聞いたらうなづいたので、剥いてお皿においたら自分で食べて直後に窒息してしまった1歳半の子ども。

もう一人は2歳半、やはり丸のままの巨峰での窒息でした。

一人は、窒息事故の6分後に救急隊が到着し、心肺蘇生を受けたのだけれど、残念なことに、亡くなってしまいました。

お父さんは背部を強打したけれど、出なかったとのことです。

もう一人は、家で助けられなかったので抱きかかえて外に出たところ偶然通りかかった人に処置を受け(ハイムリッヒ法)異物除去ができ、奇跡的に助かったということでした。

二人とも、大事に育てられてきたに違いなく、どれ程ご家族は悲しみ苦しまれたか・・・

そういう事故がなくなるように、このinjury Alertはあります。

ときどき、ひだまりクラスでも、こういう事故もあるこういうことも危ないと、思いもかけない事故の報告を学会誌を手にしているのですが、ブログでも、報告していきます。

年齢別の死亡総数の中で食物の誤嚥による死亡数は、

0歳が0.6%

1歳が1.1%

2歳が2.2%

3歳が1.0%

4歳1.7%

5~9歳が0.3%

ということで、5歳未満が危険が高いということが小児科学会のコメントにありました。

奥歯がはえそろっていないので、すりつぶすことが上手でないこと、食べながら笑ったり泣いたりふざけたりしてしまうこと、

なども原因となります。

ブドウ・ミニトマトなど、ある程度のかたさがあり、表明はスムーズで滑りやすい丸い食物は1/4にカットしてから、食べるようにするという必要がある、というコメントもあります。

上手に食べることに関して、まだまだ発展途上の子どもの食事はそばを離れないことも大事です。

注意しましょう。

食事は食事、食べられることに感謝してふざけないこと、落ち着いて食べること、ということも伝えていきたいものですね。

そして、赤ちゃんの窒息のときにする背部叩打法も知っておくと安心です。

ひだまりでは、お人形を使ってお伝えしてます。

わからない人は声をかけてください。すぐにできます。そして、どのような強さでするといいのか実際にやってみてください。

 

 

 

 

 

 


7月1日から、杉並区の風疹抗体価検査と予防接種の助成が始まります

2014-06-26 23:17:04 | クリニックからのお知らせ

3月まであった風疹予防接種の助成がなくなってしまって困ったことだと思っていましたが、

7月1日から再び始まりました。

杉並区のお知らせをよく読んで、ご希望の方は予約をなさってください。

特に今回は男性が検査を受けやすく、結果を知った上で納得して予防接種を受けることができます。

しかも助成があります。

結婚されてない女性も(もちろんされてても)妊娠される前に検査をお受けになることをお勧めします。

男性も将来の子どもと奥さんのためにも、検査を受けることを検討してください。

ご希望が多ければ、日曜日などの検査も考えます。

この制度で、抗体価の低い方、妊娠中の検査で低かった人は助成を受けられます。

また、結婚前でも、将来妊娠を考えている方は、ぜひ検査を受け、低い場合は是非!予防接種を受けてください。

昨年のような風疹の大流行は、未接種者(感受性者)が成人男性に多い今の日本では、またいつ再び起こるかはわかりません。

本当は、成人男性にこそ、接種を勧めていくべきなのですが・・・

問題があるとすれば、抗体価を16以上は安心とばかりに助成の対象外としてますが、それで本当に良いかは…疑問視する声もあります。

私も、問題かもと思います。(32倍でも、接種しても問題はありません)

とはいえ、男性の助成や抗体価検査の助成など、ありがたいことには変わりありません。

ぜひ、ご検討ください。

 

 

 


7月のひだまりクラスの空き情報と土曜日に開ける日

2014-06-26 23:04:01 | クリニックからのお知らせ

7月のひだまりクラス、イベントのある9日と24日は予約が定員になりました。

お受けすることはできません。

ご了承ください。

間に挟まれた16日は、まだかなりゆったりな予約人数です。

こちらはお受けできます。

今月もスペシャルイベント以外の日はゆったりしてました。

まったりゆっくり過ごしていただけると思います。

土曜日の開院日は19日です。

ご希望によっては、ほかの日も開ける可能性もあります。

仕事で平日は無理だという方はご利用ください。

土曜日はパパも来院率がぐっと高くなります。


予防接種スケジューラーアプリ、便利ですよ~

2014-06-22 22:31:50 | 医療情報

予防接種スケジューラーというアプリ、とても便利です。

VPDの会、ここは予防接種のことで悩んだら見てねとお伝えしている予防接種にとても詳しい小児科医が管理しているHPです。

(VPDというのはvaccine preventable deseases予防接種で守れる病気という意味です)

このアプリはVPDの会が作った予防接種スケジュール管理のためにとても助けになるアプリです。

予防接種は接種時期、複数接種のものはその感覚、開始時期によっても変わり、専門家でもうっかり間違いそうになるくらいです。

そんな複雑なものだからこそ、同時接種がお勧めなのですが、

場所によっては同時接種をしてくれる医院をそもそもないというところもあるのだそうで・・・

私も、いつも一か月健診の最後に予防接種説明をしますが、必ずこのアプリの説明をします。

(自分が実際にするクリニックでは一か月健診はしてなくて、私が予約をどんどん入れるのでアプリの説明はしません)

名前と誕生日を登録すると、今の月例でするべき予防接種の一覧が出てきて、それぞれに考えた日をいれることができます。

間違ってないなら登録でき、間隔や接種時期が違うときは入らないという仕組みになってます。

また、登録できたものには、接種前に忘れないように・・・とリマインドのメッセージも来ます。

へ~~そんな便利なものが??とよくびっくりされます。

複数の管理もできるので、兄弟姉妹も一緒に管理できます。

もちろん、無料ですよ。

これがあったら、複雑なものも、楽に管理できますよ~

そして、二か月になったら、早めに接種をしましょう。

接種したところから、子どもの命を守ってくれるので・・・

細菌性髄膜炎もロタ胃腸炎もワクチンによってすごく減ったという報告がされています。

 


7月のひだまりクラスの予定 6月の土曜オープン日の予定

2014-06-11 00:51:46 | 次回のクラスは・・・

7月のひだまりクラスの予定です。

スペシャルイベントは今月も珍しく2日間します。

9日にアロマセラピーの先生をお迎えして、虫除けスプレーを作ります。

高井戸方面で、子育てに関してのいろんなテーマのおしゃべり会を主催されている

see mom ,be momの木野内さんに教えていただきます。

どこの児童館でも人気講座です。

私からも夏の皮膚疾患の話を少ししましょうか…と思っています。

木野内さんは、ときどきクラスをお手伝いにきてくださってるので、ご存じの方もいらっしゃるかも、です。

こんなお誘いをいただきました。

 

夏の公園遊びやおでかけに欠かせない、虫除け対策。
今年は手作りのアロマ虫除けスプレーを取り入れてみませんか。
小さなお子さんでも安心してお使いいただけます。
みんなでわいわい、おしゃべりしながら気軽に楽しく作りましょう。

 

 

 木野内葉子さんは、AEAJアロマテラピーインストラクター/NARDアロマテラピーアドバイザーです。

 

24日は、3月と4月に来てくださった吉田穂波先生に、再度お願いできることになりました。

「時間がないからなんでもできる」という本を書かれている先生の、まさにその通りのお話をしてくださいます。

育児に家事に仕事に・・・時間がないけれど、だからこそ工夫もできる、努力もする、できてしまってくるというお話。

リアルに参考になる部分がきっとあるでしょう。

9日と24日のスペシャルイベントは、1000円です。

9日のアロマのクラスは、子育て応援券の申請上、材料費は別に500円かかります(これは応援券つかえません)

他には16日の予定です。これは500円

どの日も子育て応援券使えます。(1000円まで)

申込みはいつものように電話かメールでお願いします。

土曜日オープン日は今のところ21日は決定してます。

他はご希望によって・・・決めます。