保健センターには、子育てで出向くことが多いですね。
問い合わせをすることも多いでしょう。
母親学級も妊娠中から、子育て時代まで。
健診も個別健診、集団予防接種、集団健診、歯科健診、経過観察健診、子育て相談、子育てサロンもどこでも普通にやっています。
この春からは特別に経過を見てみたいお子さんや、お母さんが不安なときのサロン形式の小さな集まりも多くの保健所でやってます。
新生児訪問も、保健センターから。
それから、児童館やいろいろな場所に出向いて相談にも乗るし、病院や保育園幼稚園学校児童相談所の連携もしています。
子育てのことだけで、これだけありますが、他分野でも、いっぱい仕事はあります。
精神障害者の健診、高齢者の介護や認知症の相談、病院との連携・・・
各地の保健センターに、健診の仕事で出向いていますが、本当に保健師さんは大変なお仕事だなぁと思うこともしばしばあります。
先日も、病院の地域でのフォローが必要と連絡があったお子さんの状況や環境を知るために、何回もお家にいったり各所に情報をもらったり、
そんな中で、無茶な要求をされたり、理不尽な文句を言われたり・・・それでも、その保健師さんは一生懸命聞き取った情報を
何枚もの養子にびっしり書き込んだファイルを大事に持っていました。
子育てを支えたい、お母さんが孤立しないようにしたい、子どもが幸せに育つように・・・
そういった願いが心になくて、この大変な仕事がどうしてできるだろうかと感じました。
私が最初の子育てしていた20年程前は、保健所にはこわくて偉そうなおばちゃん保健師がいて、
「まだおっぱいあげてんの?やめなさい!」と指導されて傷ついた、などという話は聞いたものですが、
今の保健師には一人もそんな人はいないと思います。
クレームを恐れることはあっても・・・
ほとんどの方が優しくお話しを聞いて、なんとかお母さんたちが楽になるように・・・と
考えてくれてると思います。
なにかあって、ちょっとしたアドバイスが欲しいというときには保健センターの利用も一つです。
もちろん、身近な医療者、小児科医もアドバイスをしたいとは思っています。
でも、ほとんどの小児科医は忙しいですから・・・
健診では、保健師さんだけでなく、栄養士・助産師・臨床心理士はもちろん、
理学療法士・言語聴覚士・・・いろいろな専門家もいることもあります。
どこにでも、いつでもというわけではないけれど、心配なときには相談してみると、
適切な相談場所につなげてもくれます。
たとえば、一歳半健診で言葉があまり出ていなくて、様子見ていたけれど、
やっぱり、言葉が出なくて、少し心配とか・・・
発達面で、ちょっと気になることがあるとか・・・
三歳健診まで待てないなというときなどはお気軽に地域の保健センターに相談するいいと思います。
行政のサービスって堅苦しくて使えないと思わずに、ね!
まぁ、確かにそういう面はあるのですけれど・・・
以前に比べて、虐待のことに関心を持たれるようになって、「通報されないか心配」という言葉を聞くようになりました。
ごくごく普通のお母さんがです。
実際に、普通の方に通報があったという話も聞いています。
もちろん、見逃したくないという社会の目があるのはいい面もあります。
それが苦しんでいるお母さんに温かいものとして届けばいいなということです。
子育てをビクビクしてするのはおかしいし、そういうことを恐れて孤立してしまうのはもっと困ることなのです。
多くの人が子育てを応援してるよ、その中に、保健センターもあるよ、ということ、
覚えておいてもらえたらいいなと思います。