ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

11月28日のひだまりクラスでベビーフード試食会をしました。

2012-11-30 23:46:13 | クラス日記

ゆる育児キャンペーンで協賛してくださったキューピーさんのベビーフードを試食してみました。

 

12か月以降のかぼちゃのドリアは大人もおいしくいただきました。

9か月以降用のベビーフードも食べ比べて、結構風味がしっかりあると評判でした。

ひとビンは子ども茶碗一杯分くらいで、みんなで試食するには十分です。

食べる子食べない子、それぞれですが、焦らずに楽しくやっていけたらいいですね。

今日は、そのひだまりクラスの様子をお見せいたしましょう。

ご飯の前に並んでおむつ替え~

 

4種類のメニューにチャレンジ!赤ちゃんの月例は7~9か月くらいです。

ご飯を食べておっぱい飲んだら、赤ちゃんはお休みタイム!

ママももってきたお弁当でランチタイム!

 

こんな風に楽しくわいわいと過ごしています。

 


保健センターも頑張ってるのです!

2012-11-29 17:37:28 | 子育てあれこれ

保健センターには、子育てで出向くことが多いですね。

問い合わせをすることも多いでしょう。

母親学級も妊娠中から、子育て時代まで。

健診も個別健診、集団予防接種、集団健診、歯科健診、経過観察健診、子育て相談、子育てサロンもどこでも普通にやっています。

この春からは特別に経過を見てみたいお子さんや、お母さんが不安なときのサロン形式の小さな集まりも多くの保健所でやってます。

新生児訪問も、保健センターから。

それから、児童館やいろいろな場所に出向いて相談にも乗るし、病院や保育園幼稚園学校児童相談所の連携もしています。

子育てのことだけで、これだけありますが、他分野でも、いっぱい仕事はあります。

精神障害者の健診、高齢者の介護や認知症の相談、病院との連携・・・

各地の保健センターに、健診の仕事で出向いていますが、本当に保健師さんは大変なお仕事だなぁと思うこともしばしばあります。

先日も、病院の地域でのフォローが必要と連絡があったお子さんの状況や環境を知るために、何回もお家にいったり各所に情報をもらったり、

そんな中で、無茶な要求をされたり、理不尽な文句を言われたり・・・それでも、その保健師さんは一生懸命聞き取った情報を

何枚もの養子にびっしり書き込んだファイルを大事に持っていました。

子育てを支えたい、お母さんが孤立しないようにしたい、子どもが幸せに育つように・・・

そういった願いが心になくて、この大変な仕事がどうしてできるだろうかと感じました。

私が最初の子育てしていた20年程前は、保健所にはこわくて偉そうなおばちゃん保健師がいて、

「まだおっぱいあげてんの?やめなさい!」と指導されて傷ついた、などという話は聞いたものですが、

今の保健師には一人もそんな人はいないと思います。

クレームを恐れることはあっても・・・

ほとんどの方が優しくお話しを聞いて、なんとかお母さんたちが楽になるように・・・と

考えてくれてると思います。

なにかあって、ちょっとしたアドバイスが欲しいというときには保健センターの利用も一つです。

もちろん、身近な医療者、小児科医もアドバイスをしたいとは思っています。

でも、ほとんどの小児科医は忙しいですから・・・

健診では、保健師さんだけでなく、栄養士・助産師・臨床心理士はもちろん、

理学療法士・言語聴覚士・・・いろいろな専門家もいることもあります。

どこにでも、いつでもというわけではないけれど、心配なときには相談してみると、

適切な相談場所につなげてもくれます。

たとえば、一歳半健診で言葉があまり出ていなくて、様子見ていたけれど、

やっぱり、言葉が出なくて、少し心配とか・・・

発達面で、ちょっと気になることがあるとか・・・

三歳健診まで待てないなというときなどはお気軽に地域の保健センターに相談するいいと思います。

行政のサービスって堅苦しくて使えないと思わずに、ね!

まぁ、確かにそういう面はあるのですけれど・・・

以前に比べて、虐待のことに関心を持たれるようになって、「通報されないか心配」という言葉を聞くようになりました。

ごくごく普通のお母さんがです。

実際に、普通の方に通報があったという話も聞いています。

もちろん、見逃したくないという社会の目があるのはいい面もあります。

それが苦しんでいるお母さんに温かいものとして届けばいいなということです。

子育てをビクビクしてするのはおかしいし、そういうことを恐れて孤立してしまうのはもっと困ることなのです。

多くの人が子育てを応援してるよ、その中に、保健センターもあるよ、ということ、

覚えておいてもらえたらいいなと思います。

 

 


生ワクチンと不活化ワクチン

2012-11-26 21:55:26 | 医療情報

ワクチンには、大きく分けて生ワクチンと不活化ワクチンの二種類があります。

ワクチンは人工的に免疫を起こす物質を接種することで自然に備わった身体の反応を利用して免疫を得るのが目的です。

その免疫を起こす物資が死滅しているものが不活化ワクチン、弱毒化しているものが生ワクチンです。

生ワクチンは、弱毒化していても生きている病原体を接種して、軽い感染を起こして免疫を得るのです。

ですから、接種後、特有の潜伏期間を経て、独特の感染症状が出ることがあります。

有名なものは1~2週間後に発熱や発疹が出る麻疹ワクチンの反応です。

これは、副反応ということにはなりますが、ほとんどが弱い症状で、問題なく短期間で落ち着くもので、きちんと免疫反応が起こったという証明ともいえます。

生後最初に受けるワクチンのうち、BCGとロタウイルスのワクチンが生ワクチンです。

それ以外のヒブワクチン・肺炎球菌ワクチン・三種混合・不活化ポリオ・四種混合・B型肝炎ワクチンは不活化ワクチンです。

日本では、生ワクチンの後は4週間、不活化ワクチンの後は1週間、他のワクチンをしない決まりになっています。

1(4)週間あけて、同じ曜日から受けられます。

生後半年内に受けるワクチンは同時接種することで、効率よくスケジュールがこなせます。

2か月や3か月のころのスケジュールのワクチンを単独接種すると、医療機関に5回6回と行かなくてはならず、2か月間ほどかかります。

これを同時接種することで、一回の受診で4週間あければ次の同時接種ができるということになります。

期間短縮して効率よく受けることで、急激に母胎から移行して守っている抗体価が自然に下がってしまう生後半年ほどまでに、

充分な免疫をつけてあげられるようにしましょう。

生後一年以降はまた、予防接種が多くなります。

MRワクチン(麻疹風しん混合ワクチン)・水痘ワクチン・おたふくかぜワクチンは生ワクチンです。

肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチン・三種混合ワクチン(四種混合ワクチン)・不活化ポリオワクチンなどの追加接種もあります。

これらは不活化ワクチンです。

今後、不活化ワクチンの接種間隔は見直される可能性がありますが、今のところはまだ一週間あけないといけない決まりになっています。

 


福島県津波被害の方、避難区域の方、自主避難の方、ロタワクチンが無料です。

2012-11-25 00:36:06 | 医療情報

ふくしまこどもワクチン基金事業が11月15日から始まりました。

避難先の全国どこでも、無料で受けられることになりました。

津波被災地域、避難地域の詳細はHPで確認ください。

住民票がその地域にあることが条件のようです。

もちろん、ひだまりクリニックでも受けられます。

また、この無料接種はロタテックでもロタリックスでも可能です。

(現在認められている二種類とも受けられます。)

本当は、必要なワクチンは定期接種にしてくれれば、そして、どの子もどの地域でも受けられればいいのに・・・と思います。

里帰りで数か月以上居住地を離れることもありますしね。

助成の制度が違うためにかかりつけ医で受けられないという話はよく聞きますし・・・。

それでも、福島の子どもたちのロタウイルスワクチンの話は朗報ですね。

関係者の方々のご尽力の賜物だと思います。

福島で多くの小児科医が、子ども達やお母さん達の不安に寄り添いながらお仕事なさっている様子を、

小児科医のメーリングリストから知っています。

遠くから応援することだけしかできないのだけれど・・・応援しています。

 

 

 


杉並区アレルギー講習会  12月6日にあります!

2012-11-23 00:37:04 | イベント情報

平成24年度アレルギー講習会

アレルギーのはなし~アトピー性皮膚炎・食物アレルギーを中心に~

講師  同愛記念病院小児科部長  山口公一先生

日時  平成24年12月6日(木)午後2時~3時30分まで

場所  杉並保健所 3階  多目的室

対象者 杉並区在住の0歳児とその家族

      25組   託児はありません

申込み 問い合わせ

11月21日(水)から

電話で荻窪保健センターへ申込み

先着順  定員になり次第締め切ります

03-3391-0015

以上です。

区役所の事業です。(だから無料です!)

有名な専門医の先生に直接お話しをきちんと聴いて学ぶチャンスです。

アレルギーのこと心配な方は是非!