ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

児童館での講座、そして素敵な出会い

2011-11-30 00:14:42 | 子育てあれこれ

以前ここでもご紹介した自転車で5分くらいの堀ノ内東児童館で講座をしました

本当に職員のみなさまのご協力により、とても静かにお話し聞いていただけたかと思います。

知って安心したという感想を持っていただけたらいいのですが・・・

ブログを読んでいたと何人かにいわれたり、どんなところかなぁ・・・と思っていたとお話してくださる方がいたり、嬉しいことでした。

お一人は行ってみますとのことで、さっそく明日のひだまりクラスに参加してくださいます

そんな風に少しずつ、知っていただけるといいな

そのあと、企画を児童館に持ち込んでくれた友人(姉御的、かなり年下)に誘われて、たまたま都合もよく、初めてのお宅におじゃましました。

温かく招きいれてくださり手作りのお夕飯をいただき、私の悩みをじっくり聞いてくださって、本当に素敵な出会いに感謝します。

お産前後の母を支える、女性の支えになる、そんな仕事の大ベテランの大先輩です。

大先輩というと私の年からするとまずいかもしれませんが

でも、私は開業一年目、彼女は開業13年とのことで、大先輩まちがいなしです。

(年下でも頼りになるお姉さん的友人もいるのと同じ、年齢じゃないの

多くの女性と子ども達が楽しく集まってゆっくりくつろげる空間で、やはり、受け入れる気持ちのもちようがこういう空間を作り上げていると思いました。

私も成長したい、いろんな人をフラットに受け入れられる大きさを持ちたい、そう思いました。

私の悩みはまさに渦中

このブログではプライベートは書いてませんが、私は誰もがえ~っと驚くような悩みを抱えています。

(渦中なので、今はここまで・・・)

悩みを抱えているからこそ、こういう仕事をしたいのかもしれません。

お母さんと子どもが幸せでありますように・・・と願う、そのために何をしたらいいか一緒に考える、そういう仕事です。

今日もよい出会いがありました。

私は本当に素晴らしい方たちに本当に支えていただいているなと思います。

家族、恩師、先輩、友人、本当にありがたいです。

去年のように忘年会とか新年会とかできたらいいな・・・

クリニックだとダメ?と言われたのだけれど・・・な~

医療の会の活動打ち合わせ兼打ち上げってことで

ひだまりサロンがひだまりクラスになったけど、成長もゆっくりゆっくりかもしれないけれど、集まってお話ししたいな~と思います

 

 

 

 

 


「子はかすがい」っていいますが・・・

2011-11-28 15:17:41 | 子育てあれこれ

「子はかすがい」といいます。

子どもがいなければ、ずっと別れるのは単純で簡単です。

もちろん、それだって大変だとは思いますが。

子どもがいるから双方努力でき、その結果、よい折り合いをつけ、新しい家族として絆を深めやっていけるならそれに越したことはないです。

けれど、そうでない場合は・・・

子どものために、と我慢するのはおかしい、という考え方だってできると思います。

お母さんが不幸では、子育てされる子どもも不幸です。

最近、子育てって結局は自分の行きざまを見せることだと思うようになりました。

特に子どもがそだってきてからは・・・。

恥ずかしいことはできないと思います。

自分の考えをきちんと堂々と示すことができる、

自分がしっかりしているからこそ異なっている意見を尊重できる、ちがう意見を受け入れないけれどもみとめられる。

他の意見にたいして攻撃的になったり不安になったりするのは、自分自身に自信がないからなんだと思います。

穏やかに自信がある状態でないというか。

昨日、最終回で江がいってたじゃないですか。

一人一人の心が穏やかであれば、争いやいくさがなくなるのだということがわかってきた、と。

良いだけの人間はいないし、悪いだけの人間もいないはずなのに・・・。

相性の悪さが多くの争いを起こすのだとすれば、本当にパートナー選びは大事なんでしょうね。

 

またもや健診でモラハラ被害者を確信する人に出会って…

多くの母親が、苦しい、何か変?と思いつつ我慢していると思います。

早く理解できれば、解決できないままでも、それだけでもずっと楽になれるのに・・・と思うのですが。

どう解決すればいいかはまたとても難しい問題ですが・・・。

なぜなら、「子はかすがい」と我慢していると、子どもを使って母親を攻撃するようになるんですよ、モラハラ男って。

「DVにさらされた子どもたち」という本で勉強中です。

悪いだけの人間はいないと思いつつ、モラハラに関しては、悪い人間だと思ってしまいます・・・。

もっと穏やかにモラハラをみることができるようになるでしょうか、この先・・・

 

 


「公費でワクチン定期接種を」細菌性髄膜炎予防 武内一先生の視点

2011-11-22 22:48:41 | 医療情報

細菌性髄膜炎から子ども達を守る会で小児科医として活動してくださっている武内一先生が朝日新聞の私の視点で意見を出されていました。

これがとてもわかりやすくて、一人でも多くの方に読んでもらいたいものです。

先生も多くの人に知ってもらいたいとおもっていらっしゃると思うので、新聞記事を書き写すのは問題?ではないですよね?

私たち小児科医が最も恐れる子どもの感染症が細菌性髄膜炎である。

その3分の2がインフルエンザ菌b型(ヒブ)によっておこり、残りの多くは肺炎球菌による。

この二つのワクチンを接種しておけば、細菌性髄膜炎の心配はほとんどなくなる。

公費負担で、接種が勧奨される「定期接種」にするように強く要望する。

昨年の補正予算で二つのワクチン接種に国の助成が決まった。

接種費用は二つで約二万円で、基本的に格4回接種する。

多くの市町村では自己負担なしで受けられるが、地域によっては二つのワクチン4回分で数千円、高いところでは東京都の板橋区のように4万円も負担しなければならない。

任意接種である上に、保護者に多額の負担がかかるとなれば、接種率が低迷しないか気がかりである。

しかも、この不十分な助成ですら、来年3月までであり、来年度以降も続くかどうかは不明である。

すべての子どもが無料でワクチン接種を受けられるように、助成を継続するのは国の責任といえよう。

細菌性髄膜炎は国内で年に約千人が発症し、約5%が死亡、20%に難聴・けいれん・知的障害などが残ると推計される。

欧米では1990年ころからヒブワクチンの定期接種が始まり、160カ国以上で実施されている。

世界保健機構(WHO)は98年、ヒブワクチンの定期接種を勧告した。

小児肺炎球菌も約100カ国で導入されているという。

このように、「ワクチンで防げる病気はワクチンで防ぐ」という考えが海外では浸透し、子ども達を守る新しいワクチンの開発が続いた。

その一つであるヒブワクチンの定期接種でヒブ髄膜炎は過去の病気となっている。

一方、日本はワクチンの安全論議に終始し、約20年間、新たなワクチンの開発はほぼ止まってしまった。

海外からのワクチン導入にも消極的だった日本で、ヒブワクチンが接種できるようになったのは2008年、小児用肺炎球菌ワクチンは昨年からである。

二つのワクチンの同時接種が実現すれば、夜中に子どもが発熱してもあわてて医療機関を受診することなく、家庭で様子をみることができるだろう。

海外の報告では、ワクチンの導入で病院の時間外での検査や入院が大幅に減ったという。

時間外の小児医療が抱える問題を改善する切り札である。

厚生労働省の審議会で予防接種のあり方について論議されているが、世界標準でのワクチンの定期接種化遅々として進んでいない。

子どもの利益優先の仕組み作りが急がれる。

予防接種をちゃんと受けていたら、9割以上の細菌性髄膜炎はなくなるといいます。

夜中に赤ちゃんが、熱が出てぐったりと苦しそうにしていて(さらに嘔吐なんてあったりして)細菌性髄膜炎が疑われたら、夜中であっても髄液を採る検査をしないとなりません。

海外では、二つのワクチンをきちんと受けていれば、検査はしないでよいということになっているそうです。

肺炎球菌に関しては、同居しているお年よりの肺炎球菌による肺炎にも予防効果があるといいます。

(ちなみに高齢者の肺炎球菌ワクチンと小児用の肺炎球菌ワクチンは異なるものです)

珍しい病気ですが、年間1000人といえばありふれた病気ではないですけれど、なったら怖い病気と伝えています。

1000人の内訳では1歳までで50%2歳までで80%とのこと。

だからこそ、早めの接種がいいのです。

予防接種で守られる期間が長いから。

20日に受けたワクチンの講演でも、早めの接種を、つまり同時接種を、と演者の先生はおっしゃていました。

同時接種の副反応は単独接種の副反応よりも確かに多い。

けれど、同時接種と単独接種の副反応をくらべてはいけない。

同時接種のメリット、単独接種のメリットを含めて総合的に考えなさい。

その先生のクリニックでは8~9割は同時接種だとのことでした。

「もしも、接種遅らせて、その間に病気になったらなんで先生早くうったほうがいいってもっと強くいってくれへんかったん?って思うと思うよ」

と言ったら、ほとんどの人ははそうですね~と同意するそうです。

多くの方が理解してくださるそうです。

私はそれほど強くは言わないので、今後どうしようか・・・と考えてます。

私は同時接種の安全性をはなして勧めてはいますが、なんとなくいやだな~というお母さんにはあまり強くは勧めていません。

もう少し、きちんとおつたえしてお勧めした方がいいのかな??

プロならそうすべき??

でも、さらに補償の点でも、定期接種と任意接種の同時接種は絶対お勧めです。

万一のときの補償が高くなるので。

(定期接種の補償となります。)

それにしても、助成が来年3月になくなってしまうなんてこと、あるものでしょうか?

11月10日のワクチンデモでは、このことも大きな訴えポイントでした。

ヒブワクチン肺炎球菌ワクチンの定期接種化!

定期接種化までは助成を継続!

こどもたちを守るのは大人の責任だ!

すべての子ども達のいのちは平等だ!

すむ地域やお金のあるなしで格差をつけるな!

今年の赤ちゃんと来年の赤ちゃんで格差をつけるな!

細菌性髄膜炎をなくせ!

などを訴えてきました。

 

 


12月11日です!「ママパパの気持ちがラクになる保育園児と病気の付き合い方、小児科医のかかり方」

2011-11-19 23:08:34 | イベント情報

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【講座タイトル】ママパパの気持ちがラクになる
保育園児と病気の付き合い方、小児科医のかかり方

【日時】12月11日(日)10:30~12:30 (受付開始 10:00)
【場所】ゆうゆう善福寺館  http://p.tl/vxFE
(杉並区善福寺2丁目26番18号)
【講師】山本淳 先生(星川小児クリニック院長)
【参加費】お一人につき1,000円(杉並区子育て応援券利用可)
【定員】35名(先着順)
【託児】お子様お一人につき1500円(定員:15名)
0歳3ヶ月~未就学のお子様は託児をご利用いただけます。
【お申込み】http://p.tl/dYpx ←のフォームよりお願いいたします。
【お問合わせ】info@shirouiryo.com 
『知ろう!小児医療 守ろう!子ども達』の会 事務局
 
※財団法人こども未来財団様へ助成金を申請中。
助成決定により、託児費は無料となる予定です。
※1歳未満のお子様は同伴でご参加いただけます。
(1歳以上のお子様の同伴は、お申込み時にご相談くださいませ。)
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「知ろう!小児医療 守ろう!子ども達」の会の主催講座です。
講師の先生は会の協力医をしてくださってます。
20年近く開業医として小児医療の最前線で働いていらっしゃいます。
外来小児科学会のオピニオンリーダー的存在ですけど、とてもお話しはわかりやすいです。
喘息治療の一般向け書籍も多数書かれています。
私も参加します。
楽しいお話しなんですよ~お勧めです!

yomi Dr. 「赤ちゃんケア」

2011-11-16 23:26:51 | クリニックからのお知らせ

10月から読売新聞の木曜日夕刊の小さなコラム「赤ちゃんケア」を担当しています。

わかりやすい表現を心がけて、担当記者さんと何回もやりとりしています。

救急外来の経験が豊富でもないし、勤務医は10年も前にやめてしまったし・・・

と、お誘いを受けてもためらいばかりありました。

が、お母さんの心配がわかっているからと信頼できる記者さんに言われてお受けすることにしました。

お母さんとしての心配や失敗は山ほどありますからね・・・本当に。

(失敗談で安心できるなら、いくらでもしてあげるわよ~っていつも言ってます

字数制限だけでなく、新聞表記の規則などもあり、その中でできるだけわかりやすい情報をと思っています。

yomi Dr.のコラムのところでまとめてあります。

ご参考までに。