細菌性髄膜炎から子ども達を守る会で小児科医として活動してくださっている武内一先生が朝日新聞の私の視点で意見を出されていました。
これがとてもわかりやすくて、一人でも多くの方に読んでもらいたいものです。
先生も多くの人に知ってもらいたいとおもっていらっしゃると思うので、新聞記事を書き写すのは問題?ではないですよね?
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私たち小児科医が最も恐れる子どもの感染症が細菌性髄膜炎である。
その3分の2がインフルエンザ菌b型(ヒブ)によっておこり、残りの多くは肺炎球菌による。
この二つのワクチンを接種しておけば、細菌性髄膜炎の心配はほとんどなくなる。
公費負担で、接種が勧奨される「定期接種」にするように強く要望する。
昨年の補正予算で二つのワクチン接種に国の助成が決まった。
接種費用は二つで約二万円で、基本的に格4回接種する。
多くの市町村では自己負担なしで受けられるが、地域によっては二つのワクチン4回分で数千円、高いところでは東京都の板橋区のように4万円も負担しなければならない。
任意接種である上に、保護者に多額の負担がかかるとなれば、接種率が低迷しないか気がかりである。
しかも、この不十分な助成ですら、来年3月までであり、来年度以降も続くかどうかは不明である。
すべての子どもが無料でワクチン接種を受けられるように、助成を継続するのは国の責任といえよう。
細菌性髄膜炎は国内で年に約千人が発症し、約5%が死亡、20%に難聴・けいれん・知的障害などが残ると推計される。
欧米では1990年ころからヒブワクチンの定期接種が始まり、160カ国以上で実施されている。
世界保健機構(WHO)は98年、ヒブワクチンの定期接種を勧告した。
小児肺炎球菌も約100カ国で導入されているという。
このように、「ワクチンで防げる病気はワクチンで防ぐ」という考えが海外では浸透し、子ども達を守る新しいワクチンの開発が続いた。
その一つであるヒブワクチンの定期接種でヒブ髄膜炎は過去の病気となっている。
一方、日本はワクチンの安全論議に終始し、約20年間、新たなワクチンの開発はほぼ止まってしまった。
海外からのワクチン導入にも消極的だった日本で、ヒブワクチンが接種できるようになったのは2008年、小児用肺炎球菌ワクチンは昨年からである。
二つのワクチンの同時接種が実現すれば、夜中に子どもが発熱してもあわてて医療機関を受診することなく、家庭で様子をみることができるだろう。
海外の報告では、ワクチンの導入で病院の時間外での検査や入院が大幅に減ったという。
時間外の小児医療が抱える問題を改善する切り札である。
厚生労働省の審議会で予防接種のあり方について論議されているが、世界標準でのワクチンの定期接種化遅々として進んでいない。
子どもの利益優先の仕組み作りが急がれる。
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予防接種をちゃんと受けていたら、9割以上の細菌性髄膜炎はなくなるといいます。
夜中に赤ちゃんが、熱が出てぐったりと苦しそうにしていて(さらに嘔吐なんてあったりして)細菌性髄膜炎が疑われたら、夜中であっても髄液を採る検査をしないとなりません。
海外では、二つのワクチンをきちんと受けていれば、検査はしないでよいということになっているそうです。
肺炎球菌に関しては、同居しているお年よりの肺炎球菌による肺炎にも予防効果があるといいます。
(ちなみに高齢者の肺炎球菌ワクチンと小児用の肺炎球菌ワクチンは異なるものです)
珍しい病気ですが、年間1000人といえばありふれた病気ではないですけれど、なったら怖い病気と伝えています。
1000人の内訳では1歳までで50%2歳までで80%とのこと。
だからこそ、早めの接種がいいのです。
予防接種で守られる期間が長いから。
20日に受けたワクチンの講演でも、早めの接種を、つまり同時接種を、と演者の先生はおっしゃていました。
同時接種の副反応は単独接種の副反応よりも確かに多い。
けれど、同時接種と単独接種の副反応をくらべてはいけない。
同時接種のメリット、単独接種のメリットを含めて総合的に考えなさい。
その先生のクリニックでは8~9割は同時接種だとのことでした。
「もしも、接種遅らせて、その間に病気になったらなんで先生早くうったほうがいいってもっと強くいってくれへんかったん?って思うと思うよ」
と言ったら、ほとんどの人ははそうですね~と同意するそうです。
多くの方が理解してくださるそうです。
私はそれほど強くは言わないので、今後どうしようか・・・と考えてます。
私は同時接種の安全性をはなして勧めてはいますが、なんとなくいやだな~というお母さんにはあまり強くは勧めていません。
もう少し、きちんとおつたえしてお勧めした方がいいのかな??
プロならそうすべき??
でも、さらに補償の点でも、定期接種と任意接種の同時接種は絶対お勧めです。
万一のときの補償が高くなるので。
(定期接種の補償となります。)
それにしても、助成が来年3月になくなってしまうなんてこと、あるものでしょうか?
11月10日のワクチンデモでは、このことも大きな訴えポイントでした。
ヒブワクチン肺炎球菌ワクチンの定期接種化!
定期接種化までは助成を継続!
こどもたちを守るのは大人の責任だ!
すべての子ども達のいのちは平等だ!
すむ地域やお金のあるなしで格差をつけるな!
今年の赤ちゃんと来年の赤ちゃんで格差をつけるな!
細菌性髄膜炎をなくせ!
などを訴えてきました。