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毎日暑いですね!
いよいよ夏休みですね~
8月は、去年はひだまりクラスをしてみたものの、あまりに暑いし里帰りされてる方が多いのとで、利用される方が少なかったので、
今年は、クラスはお休みにしようと思います。
そのかわり、というか・・・
8月に一回クラスとは違う出入り自由な集まりをしようかな?と計画中です。
和田商店街応援団のわだっちの皆さんとのコラボ、とするかも、です。
去年はかき氷パーティーみたいなイベントでした。
今年も・・・かな?
今、わだっちのみなさんと計画中です。
詳細が決まりましたら、またご案内を出しますね。
8月の土曜日オープンが決定しているのは9日です。
ご希望が多ければ、増やすことも考えます。
8月は12日から15日までお休みにします。
みなさまも、帰省?家族旅行?おうちでまったり?
楽しい夏になりますように・・・
くれぐれも事故にはお気をつけてくださいね。
今まで、子育て中のママパパに医療情報をお伝えするという講座担当は何回かしていますが、
今月はたまたま子育て支援のプロにお話しする機会が二回も。
「子育て支援とは」というまさに、そのテーマも含めてのお話をすることになりました。
保育士さんの卵さんたちにするお話が昨日あり、無事終えることができました。
講演というのは、いつも緊張しますし、届けたい思いがあっても、どれほど届いているかしらと不安ではあります。
漠然とした思いを届けるために言葉にする、それも、伝わる言葉にするというのは、なかなか私には難しいです。
(でも、こういう機会があるからこそ、自分でも気持ちを確認できる作業になりありがたいのですが)
今までとってもお世話になってきた保育士さんへの感謝を込めて、これから保育士さんとして働こうという方にお話しました。
病気や事故やけがの話は、ママパパにするお話と基本的には同じです。
親が見ていない情報は確実に伝える、その情報をもとに親が受診することになる場合は特に重要なことです。
だから観察・記録・伝達はとても大事ですね。
その話だけでなく、今回はどうしても盛り込みたい話がありました。
保育士さんたちに届けたい応援する気持ちです。
母親を支えるあたたかい手と目は多ければ多いほどいいと思います。
その一部が医療であり、保健福祉ですけれど、やはり普通の日々は保育士さんや幼稚園の先生に支えられている部分が大きいです。
働くお母さんにとっては、その支えはとても大きなものです。
保育士さんとお別れのときに交わす一言で、へとへとだったのにご飯を作る元気が出るってこともあります。
「お疲れ様。今日も頑張ったね~」と言われて、心の重荷を少しおろすことができることもあります。
悩んでいたことが解消することもあるし、プロの技にびっくりすることもあります。
でも、プロとして言わないといけない!と思うことがある場合もあるでしょう。
医療面でもあります。
生活リズムや食習慣など・・・は特に保育時間の日々の生活に影響しますから、こうすべきなのに・・・とおもうこともあるでしょう。
私自身、健診の仕事で言うべきことは言わないとと思っています。
なぜなら、お母さんしかその子の生活を変えることはできないからです。
そして、それは親ができる一番のプレゼントになるからです。
病気を予防することにもつながる、元気に毎日遊べるもとになる、健やかに育っていく日々の基本になるからです。
けれど、その指導がきちんと伝わるか・・・は別問題です。
若い時は一生懸命で、経験がない分プロとして正しくないとという気持ちが強くて指導しなくちゃ、正しいことを伝えなきゃという気持ちになりがちで、ときどきお母さんに対して強く言い過ぎてしまうという失敗をしがちです。
ひだまりクリニックには、保育士さん・先生・医者・看護師・助産師という方たちが見えますが、多くの方がいうこと・・・
「今まで出会ってきたお母さんに謝りたい~」
私もそうです。
もっとどうしてやさしく言えなかったか・・・
なんで、当直の晩、あんな態度で接してしまったか・・・
子育ての苦労をして心配をして初めてこれほどわが子のことは心配で不安でということがわかりました。
だから、子育てをした人が現場に戻ると、そこも踏まえた指導ができるのだろうなと思います。
指導と支援という言葉を初めて意識したのは、保健センターの健診でのあるできごとでした。
予防接種がいやで予防接種欄が真っ白だったお母さんに出会ったときに、いろいろお話して・・・
仕事が終わった後に、保健師さんに聞いた一言です。
「最近は保健師さんってあまり指導的なことは言わないような気がする。
以前の保健師さんは、もっと正しいことを伝えようという意識が強かったし、
(ちょっと言いすぎな人もいたかも、そういう点ではよくなってるのだけれど)
今はどちらかというとクレームは困るというような意識があるのでは?」と聞いたところ、
「入職時の研修では、指導よりも支援をということを何度も繰り返し強くいわれる」とのことでした。
「指導よりも支援」か・・・なるほど・・・
とは思うものの、やはり伝えたいことは伝えたい。
では、指導が支援になる方法を探せばいいということだと考えました。
指導が支援になるようにするにはどうしたらいいのか。
その人の背景をよく知り、信頼関係を築き、どうしたらできるのか変えられるのかを考えていくことなんだろうな…と思います。
指導が一方的にならないようにして、
指導が生かされるにはどうしたらいいか、何を工夫すればいいのか一緒に考えること。
そうすることで、指導が支援として活きてくるのだと思います。
指導には上下関係のイメージがありますが、私は支援では上下関係を作りたくないと考えていて、
役割があるととらえています。
つまり、子どもを健やかに育てるために、それぞれができる役割を果たすということです。
親は親として、医療者は医療者として、保育者は保育者として・・・
結局、知ろう小児医療 守ろう子どもたちの会で医療のことを言っていることと内容が同じことになってます。
病気の子どもをケアするために、信頼しあって医療者は医療者として親は親としてできることをする。
子どもの育ちに関して、その子どもの周りの人間が信頼しあって、できることをそれぞれにする。
同じことなのです。
保育士さんの目は、集団の中で子どもたちを見守る、その関係性も客観的にみることができる、という点で、
とても貴重な視点だと思います。
親はどうしても近視眼的になりがち。
その補正を何度私もしてもらったか・・・
そういう点でも、とても貴重な目です。
保育士さんたち!頑張って!
日本の未来である子どもたちを健やかに育てる仕事。
親を育てることもできます。
私は保育士さんや先生方に育てられたと思っています。
そして、その仕事は保育士さん自身も育てるんですよね。
支援が上下関係でないというのは、仕事をしながら思っています。
私は医師という仕事をしているけれど、その仕事を通じて、多くのことを目の前のお子さんと親御さんから学んでいる。
つまり、子どもたちおかあさんたちは先生なんだ・・・ということ。
それが実感できたら、まったく上下関係だなんて思えるどころじゃありません。
その仕事が楽しくて、こどもがかわいくて、悩んでいる一生懸命なお母さんが切なくて愛しいと思えるので、
私は本当に自分の仕事が大好きで、この仕事ができることに感謝だなぁと思います。
(こういう話は全く長くなっちゃいますね~)
毎年行っているワクチンパレードです。
今年も仕事の合間になるのですが、参加するつもりです。
詳細はこちらを・・・
去年は風疹の流行があり、先天性風疹症候群の赤ちゃんが何人も生まれました。
ワクチンで予防できる病気です。
接種率が高い国、つまり国民の多くが免疫を持っていると流行が防げます。
その結果、妊娠初期の感染が胎児に影響して起こる先天性風疹症候群もなくなります。
ワクチンの怖さは、ワクチンを接種しない怖さときちんと冷静に比較しないといけません。
ワクチンの怖さは、ワクチンを接種したから起こるものと、ワクチンのあとたまたまおこった困った出来事とが混同されやすいために
本当の因果関係がはっきりしないまま、不正確に怖がられる傾向がずっとありました。
ワクチンを接種した数日後だけ風邪をひかないということはありません。
ワクチンを接種した数日後だけ確実に元気でいるという保証はありません。
ワクチンを受けた翌日もその次の日も、ワクチンを受ける前の日と同じ生きている人が等しく持つリスクがあります。
赤ちゃんには、毎日突然死のリスクがあります。感染症のリスクもあります。
ワクチンが理由であれば、ワクチンのあとだけ、その有害事象の率が高くなります。
ワクチンは、異物を入れるということが抵抗感があるという意見もありますが、
重篤な病気を引き起こす自然界の異物を、反応を弱めつつ抵抗力を持つには十分なものに人為的にかえているのがワクチンです。
重篤な病気を引き起こすからこそ、研究が進んで実現されました。
麻疹・結核・百日咳・細菌性髄膜炎・・・どの病気も命と健康を脅かします。
死亡することもあります。
そして、その接種制度もワクチン液も、どんどん改良され、よりよいものになっています。
まだまだ日本の制度は先進国には及びませんが、それでも、この数年の改善には目を見張ります。
それ以前の暗黒の十数年を知っているものとしては、本当に進んできていると思います。
ただ、残念なのは、そのせっかくのメリットを拒否される方がいらっしゃることです。
多くはないですが、確実にいらっしゃいます。
医療への不信があるのだと思います。
お子さんが大事であるからこそ不安がぬぐえない、と悩んでいらっしゃいます。
でも、ほとんどの小児科医は、予防接種を勧めます。
なぜなら、治療の現場にいるから、いたから、知っているのです。
ワクチン一本接種していれば助かったのに・・・こんな病気にならなかったのに・・・という現実を知っているからです。
麻疹は今でもとても怖い感染症です。
もともと元気な人も、1000人に一人、亡くなります。
接種しなかったために麻疹で亡くなった子どもをみとったという医師が、ある小児科医の集まりでは半数ほどいました。
接種できる年齢だったのに、私が早く行かなかったからと泣いて自分を責めている母親を見てきているから、勧めるのです。
そうやって私たちを脅すんですね?と言われたこともあります。
予防接種を拒否する私は悪い母親だというのですね!と言われたこともあります。
私の育て方がいいから、病気になっても重症になったり死んだり後遺症が残ることはありませんと主張される方もいました。
でも、それは違います。
周りの方が接種してくれてるから流行が起きない、だから感染しないということです。
麻疹が少し流行したけれど、やはり、接種率が高ければ大流行にはなりません。
わかりやすい図があります。
接種率をあげておくと、流行しません。
そうすると、流行にされされることがないので接種できない人も守れます。
接種できない人というのは、免疫にもともと問題がある人、免疫を弱める治療をしている人、病気で接種できない人、です。
免疫の弱い人を社会で守るということもできます。
ワクチンは、自分の身を守るという個人防衛の意味は大きいですが、
社会で弱い人を守るという意味もあります。
先天性風疹症候群も社会で生まれてくる赤ちゃんを守るということですね。
必要性がわかったら、ぜひ、免疫を持っている率が低い世代の男性に風疹ワクチンを接種してほしいと思います。
制度が整っていないために一度も風疹ワクチンを接種してない男性が多く、その世代に去年は流行しました。
区の助成があり、抗体検査も無料で今はできます。
ひだまりは、ワクチンをせっせと接種してるので、同時接種を希望される予防接種の必要性には疑問を持たれない方が見えます。
最近は、予防接種の必要性を説明する機会がぐんと減ったように思います。
でも、不安な方にこそ、どうして必要かご説明したいです。
遅れていてもなるべく早く追いつける方法も一緒に考えます。
ご相談なさってください。
先日も6か月健診で、どうしても不安で、まだ何も接種してないという方が見えました。
どうして必要なのか、どう考えたらいいのか、お話しました。
お子さんのことを大事だからこそ悩むのだということもよくわかりました。
伝えたいことが伝わってたらいいのですが・・・
医学的に正しいことを丁寧に、心をこめて・・・一人一人に届くようにこれからも伝えるべきことを伝えたいと思います。