ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

30年度の杉並区の風疹の抗体検査と予防接種の助成について

2018-09-05 00:06:55 | クリニックからのお知らせ

妊娠の初期の女性が風疹に罹ってしまうと、おなかの赤ちゃんに影響がでます。

眼や耳や心臓に先天性の問題をもってしまうことが多いと知られています。

日本の風疹の予防接種は最初定期接種になったときには、女性がならなければいいという考えで、

思春期の女性のみにでした。

ですので、この時期の男性(大雑把に言うと30~50歳代の男性)は

接種機会がないまま成人になっているといえます。

また、この定期接種の方法では、流行が時々続き、

先天性風疹症候群で生まれる赤ちゃんはなくならないということがわかり、

幼少期からの男女ともに定期接種に変わりました。

ところが、この接種法の変換期にも制度からすりぬけて風疹ワクチンやMRワクチンを

1回しか接種してない人がいます。

啓蒙が活発にされて他地域かどうかで地域格差が大きいこともあります。

(1回では不十分で免疫が落ちてくることが分かってきたので、2回接種になっているのですが)

1歳以上の風疹や麻疹の予防接種が2回以上であれば、

それ以上の摂取は受けなくていいといわれています。

母子手帳を確認していただければ、確実な摂取履歴がわかります。

杉並区の風疹に関する助成は、杉並区民への風疹抗体価と予防接種に対するものです。

風疹抗体価の検査は、19歳から50歳未満の妊娠を希望されている女性、

同じ年齢の上記の方のパートナーなどとあり、必ずしも結婚してなくてもよいようです。

杉並区民である書類をお持ちください。

検査は抗体価に関しては、普通の採血です。

先日もお子さんをご希望のカップルが二人で見えました。

結果は、1週間以内には出て、ご報告します。(データは郵送もいたします)

その結果によって、風疹予防接種の助成の額が変わります。

交代価の低い方には、助成があるのですが、男女で違います。(なんで?って感じですが)

予防接種は、麻疹もまだ流行することがありますし、

大概の方は風疹が1回の方は麻疹も1回の方が多いので、

また、風疹単独ワクチンは流通も少なく、MRワクチンをしています。

助成を使った接種費用は女性の場合0円、男性の場合、5000円です。

また、抗体価が区の決まりの値以上であっても、まったく安心できるわけでない値では、

1歳以上に2回接種が望ましいために、助成は使えないのですが接種した方がいいと考えます。

この場合はお一人、MRワクチン10000円です。

(女性は、ワクチン接種後、2か月避妊してください)

毎回、風疹や麻疹が流行するたびに、ワクチンがなくなってしまいます。

騒ぎの大きくなる前に接種が望ましいのですが・・・

まだワクチンは在庫があります。今のうちに・・・

なお、出産後の方の場合は、妊娠中の風疹の検査の結果で助成があるかどうか決まります。

その結果を調べておいてください。検査結果の用紙をもってきてください。

または、産科医院に問い合わせることもできます。

せっかく授かった命、余計な心配をしなくてすむようにワクチンの接種歴を調べてみてください。

 

 

 


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