輸入麻疹が発端になって、全国流行するかもしれないというニュースが流れて、たぶんMRワクチンを接種する人が増えたためでしょうか?
普段持ってきてくださってる会社から、MRワクチンが供給不足だといわれました。
数年前の風疹流行のとき以来です。
現在予約の方の分は確保できましたが、今後は、ちょっと難しい場合もあるかもしれません。
1歳になったらなるべく早く!というワクチンなのに、本当に困ったことです。
日本脳炎も、近々そうなってくるのではないかと心配していたのですが、やはり突然供給不足になりました。
日本脳炎の方の理由は、標準接種時期よりも前に接種しましょうという話が、乳児の日本脳炎発症によって出てきたからです。
千葉県と静岡県の医師会は標準接種時期の前倒しでの接種を推奨してますし、
近隣でも接種前倒しを勧める医療機関があります。
需要が急に増えても、ワクチンはそれならとそれに見合うだけ供給されないので、足りなくなってしまいます。
前倒しには何の反対もないのですが、こういう事態になるのは困ります。
日本脳炎は感染している豚を刺した蚊に刺されることによって発症します。
養豚場がない都市部の東京の蚊では、日本脳炎になるリスクは少ない、というかほぼないとおもいますが・・・・
数えたところ、今予約されている方の分はあると思いますが、2回目の時期に供給不足問題が解決してないと、
2回目の接種ができないことになります。
早めの接種を希望される方は、そのことを説明しますので、相談して接種するかどうか決めましょう。
ワクチンの供給不足は、新しいものが導入されたり、病気が大流行したり、制度が変わったりするたびに起こります。
実は、10月から接種開始のB型肝炎についても供給は大丈夫なのかな?と心配しています。
定期接種待ちのお子さん、ひだまりクリニックにも何人かいらっしゃいますし。。。
ワクチンといえば、外来小児科学会で保冷材で接種部位を10秒くらい冷やしてからすると、痛みが減るという発表がありました。
やってみようかしら?
そんな簡単なことで、痛みが少なくなるならね~
冷やしてる時間も泣いているだろう乳児の場合は、泣き時間を短くしてあげる方がいいでしょうから、たぶんしません。
2~4歳くらいで、おまじないみたいなこういうことが効果ありそうなお子さんにはいいかなと思います。
3歳くらいになると、自分でも頑張る!という気持ちの子が増えてきます。
必要なことなんだよということや、これをして強くなるんだよということを説明してあげると
納得して頑張ってるんだなとわかる子も増えます。
子どもに対しても、納得して医療を受けてほしいという気持ちは一緒です。