ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

新しい年度ですね

2017-03-31 15:28:33 | 子育てあれこれ

駆け込み接種も終わり、新年度です。

(MRやおたふくかぜの2回目、遅れてもできますよ、MRは助成もあります)

新しく保育園に行くという方は不安でいっぱいなことと思います。

でも、年長さんの様子は本当に保育園生活が楽しかった!終わっちゃうなんて!ってお別れ会でえんえん泣いているということですよ。

お母さんも「ついに来ちゃったな~寂しいな~」というお話をされてました。

でも、子どもたちは、すごい。前を向いているんですよね。

小学校も楽しみ~とも言ってます。

おかあさんと離れる不安もちゃんと乗り越えて、安定した日々の生活を過ごせる保育園っていいですね。

もちろん、生活の場として幼稚園を選ばれる方も同じです。

私は、両方経験してるのでどちらもよい場であると知っています。

信頼しあえる多くの手でするほど、子育ては豊かになりますね。

4月は多くの人にとって、環境が大きく変わってストレスも多い時期です。

最初はゆっくりゆっくり・・・と唱えるくらいがいいと思います。

私も、少し慌ただしい生活が続いているので、ゆっくりゆっくり・・・と自分で言い聞かせて、

居心地のいいひだまりクリニックを目指したいと思います。

新年度、特に大きな変化はありませんが、やれることを丁寧にやっていく・・・それだけです。

新年度もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 


母乳のことは母と子二人の関係で・・・

2017-03-06 22:58:47 | 母親への支援

復職のテーマが続くのですが・・・

復職なんだからおっぱいをやめたら?とお母さん(おばあちゃん)やパートナーに言われるという相談が何件かありました。

子どもが夜泣いて熟睡できないと余計に疲れるから・・・という心配もあるようですけれど。

母乳を続けるにしてもやめるにしても、お母さんが納得しているのはとっても大事なことだと思います。

お母さんの納得が大事だというのは、ミルクにどのようにシフトするかというときも、です。

 

私の考える母乳育児支援というのは、お母さんと子どもが納得しているというものにしたいと考えています。

周りの人は、納得できるようにしてあげてほしいなと思います。

迷っているならとこと迷わせて悩ませてあげたらいいと思います。

 

保育園に入園に合わせての断乳はきついことも多いと思います。

子どもにとって、おっぱいが安全基地になっていることも多いですし、おっぱい大好きな子だったらなおのことです。

 

でも、お母さん自身が限界だと感じるならやめることも考えていい場合もあるとも思います。

活発に運動して歩いてて、発達してきていて世界が広がっている子は自分から辞めていく子もいますけれど。

おっぱい生活は、母も子もそれぞれで、二人の世界はそれぞれです。

背景も状況もいろいろあります。

二人目の妊娠を焦って泣く泣くやめた方もいます。

どうしても夜泣きの付き合いがつらくて夜だけ断乳した人もいます(とても珍しいケースだと思うけど)。

4歳まで飲んで「十分飲んだよ、満足満足!」と言っておしまいにした子もいます。

 

それぞれの納得にたどりつけますように・・・

いろんな選択肢があります。

保育園入園イコール断乳ではありません。


おっぱいが足りているか?

どのくらいミルクを足すか?どう減らしていくか?などだけでなく、」

復職に向けてのいろんな悩み、ひだまりクリニックではゆっくりコース・がっつりコースの

母乳育児相談があります。

詳しくはHPで。日程はイベントカレンダーでご確認ください。

6か月までのお子さんは子育て応援券を使えます。

 

 


2回の復職講座を終えて  熱性けいれんのことも・・・

2017-03-02 21:52:36 | クラス日記

復職・・・

保育園探しから始まって、ようやく決まったら急に不安になってきた・・・ということもあるでしょうね、復職。

2月3月にここ数年復職講座をしています。

去年は、希望者が多かったので、同じ内容の講座を3回したのですが、ひだまりクリニックですので、10人そこそこ・・・

今年は、よいご縁をいただいて、和田ゆうゆう館という場所で広々と20人ほどで2回の復職講座をしました。

本当にありがたかったです。

去年とは、お話しの順番を変えて、保育士の村上さん、助産師の伊藤さん、そして私の病気の話としました。

この方が絶対いいと思いました。

 

保育園に入ること自体が不安の最初ですものね。

保育士との信頼関係を子どもは見ているという話。そうそう。

子どもは感じる天才ですからね。

子どもがお母さんと離れて泣くことも当たり前で悪くない、しっかり絆ができてるからですものね。

でも、泣かないタイプの子もいる。そこはそれぞれですね。

 

おっぱいのあれこれの悩みも具体的にお話ししてもらえました。

卒乳しようかどうしようか・・・と思っている方もいるかもしれませんが、保育園という環境の変化と安らぎの大きな意味になる

おっぱいをやめるのを同時進行でするのはお勧めしません。

しばしば、保育園に入ってすぐの病気でおっぱいやめないでいてよかった~という声をききます。

保育園になれてから、ちゃんとママは迎えにきてくれていつもの生活はこれになったんだと子どもが受け入れてからの方がいいと思います。

 

病気の話では、本当にいろいろお伝えしたいことがあるのですが、時間が限られているので、最初にいいたいことをいいました。

それは、病気になったことに罪悪感を持たないで!ということです。

病気は病気。

誰だってなるし、いつだってなるし、重い時も軽い時もある。

また、珍しい病気にたまたまなることもある。

仕事をしてたから?もっとケアできてたらこうならなかたかも?

そう考えてしまうお母さんはとっても多いし、無理ない感情かもしれませんが、そんなことはないんです。

子どもの病気は、多くは感染症。

集団に入ると、(それが早くても遅くても)感染症にかかって強くなっていくんです。

それが、子どもの普通の姿です。

知って安心することができるようにと願ってお話ししました。

と、ここまで書いて、二回目の病気の話に熱性けいれんの話をするのを忘れたことに気づいた

熱性けいれんは、10人に1人くらいの割合で起こすので、かなり高率です。

熱による脳の興奮でけいれんが起きるのですけれど、呼吸が弱まり低酸素になるので脳の興奮がおさまり、自然に止まります。

5分以内にはとまるのが普通で、繰り返さないのも特徴です。

それから、左右差もありません。

右半身のけいれんが強いとか、目が横(左右どちらかの)を向いて白めになっているというのは左右差があるということです。

つまり

熱が出ているときに、5分以内に自然にとまり意識も呼吸も顔色ももどり、左右差のない、繰り返さない(24時間以内に)けいれんは

それほど心配のない単純な熱性けいれんです。

6か月頃から多くなります。(6か月未満のけいれんは心配です)

どれくらい続いたかと左右差はなかったかは受診時聞かれることですので、観察しましょう。

けいれん中は、衣服を緩めて安全な場所に横にします。

吐いたときは、横を向かせて口の中から吐物を書き出してあげてください。

名前を呼んでゆすって刺激したり、口の中に舌をかまないようにとモノを入れるのはNGです。

…というような内容のことを今日はすっ飛ばしてしまいました~

持ち時間30分(それでもオーバーしたけど)というのは、時間配分が大変!

今日は発熱でしゃべりすぎました~反省!

そう・・・講座ごとに反省は必ずでてくるんですよね~

 

働くことに納得していてほしいなと思います。

そうであると、気持もきりかえやすいからです。

「お母さん、頑張ってくるよ。あなたもがんばってね!」と明るくいってきます~とあいさつできるといいですね。

いろんな悩みがあるのは当たり前ですが、自分に優しくね、とお母さんたちには言いたいです。

 

働かないことを選択したお母さんも応援したいと思います。

 

春はいろんなことが変わる季節。

お別れの季節でもあり、出会いの季節でもあり・・・

前を向いて歩いていきましょう~