ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

人生のなかでの出会い

2016-02-28 00:44:06 | 今までにであったさまざま

私が、仕事をしていて、一番大事にしていることの一つは

「子育て中の母親が支えられていることが子どもの幸せにつながる」ということです。

私自身が子育て中、支えてもらえなくてとてもつらかったこと。

専門家に支えてもらって、とても子育てが自然と楽に楽しくなったこと。

両方経験する中での確信になりました。

その専門家の一人が、私にとってとても大事な友人でもある助産師さんです。

優曇華の花というブログを紹介したことがありますが、その助産師さんのブログです。

彼女に支えられて、私は多くのことを学びました。

母親を支えるということ、いえ、人を支援するということ、その時に自分の思いの持ち方。

人を受け入れるということ。自分の偏りを修正していくこと。そうしながら自分も保つこと。

つまり「私も大事、あなたも大事」ということですね。

本当に多くのことを教えてくれた大恩人です。

彼女と出会っていなかったら、今の仕事をしていなかったかもしれません。

(そんな出会いのもう一人は、知ろう小児医療の会の代表、いつもお尻をたたいてくれる、いや背中をおしてくれる)

だから、よく出会えたなという思いもあります。

よく出会えたな、豊かなおつきあいができたな、と。

大きな病気になってしまって、でも、医療者として冷静に自分の病気に向き合って前向きに闘病を続けて・・・

ブログを見ていて、なんと強い人かとおもいます。

そして、彼女のことを誇らしく思います。

彼女と友人でいることに誇りを感じます。

だから、彼女が教えてくれたことを大事にして、彼女がくれた仕事を一生懸命することが彼女への恩返しだなと思っています。

今、オーストラリアで生活していて、3月末に会いに行きます。

短期間ですが、24日から28日まで、お休みをいただきます。

 

人生の中での出会いは不思議ですね。

どこかに仕込まれているようです。

その時には引っかからなかったのに、後になって気になってくることもあったり・・・

多くの出会いと、その人との関わりが今の私を作っているのです。

そういうことが歳を重ねて、だんだんはっきりしてきました。

だから、私も、応援するという関わりを作っていきたいなと思います。

恩返しになるから。

直接に恩返しができないなら、他の人に、お役に立つことがお礼になるかも・・・

そうだったらいいなと思いながら、いろんな方とお付き合いしています。

一番応援したいのが、「お母さん」という人たちです。

子どもを身ごもり、胎内でそだて、産み、休む間もなく育てる日々・・・

心と身体を傷つけないとできないことだと思っています。充分に喜びもあるのですけれどね。

ところが、お母さんという人たちは支えがないと、本当に辛くなってしまうんですよね。

枯渇するんだと思います。

そうなると、考え方までネガティブになってしまって・・・

私なんて、お母さんだなんて、と自分を責めてしまったり、子どもの行動や感情をうまく受け止められなくなってしまったり。

でも、子どもを育てているってことだけで十分ですよね。

世話をしてるだけで十分。

うまくいかないときは誰にでもしばしばあります。

私はそんなとき、「明日になったら今日は過去!」と唱えて早めに寝ることにしてました。

今なら「思い通りにならない日は明日がんばろう~」ってことです。

明日はくる、また新しい気持ちで頑張れる日がくる。

開けない夜はない。

終わらない嵐もない。

大丈夫大丈夫、そう唱えて深呼吸してみてください。

自分だけじゃない。

いろんな悩みを誰だって抱えてると思います。

悩んでいるときは、もがいて苦しくてモヤモヤして、くらい場所にいて、先が見えなくて辛いと思います。

でも、あとから考えると、その時期に成長したんだな~って思えるんだと思いますよ。

苦しさを知ったら、その分、わかることもありますね。きっとあると思う。

私も、まだまだ苦しいことがあります。

これからだってあると思う。

たぶん、まだまだだから苦しいんでしょう。

もっと学びなさいってことで、苦しい経験があるんだろうと思います。

もちろん、苦しいことだけでないから、人生やっていけるんだとも思います。

なんか抽象的なことばかり書いてしまった・・・

あるお母さんの苦しい胸のうちを知って、何か力になれたらいいのですが、それもできず・・・

でも、ただただ応援したいという気持ちで書いてみました。


一歳児健診について

2016-02-26 01:52:59 | クリニックからのお知らせ

一歳児健診についてです。

一年というのは区切りになり、記念に受けたい、一年を振り返りたいと思う方も多いと思いますが、

発達の点からは、必要性が低いと考えられていて、行政のチェックポイントではありません。

歩けているかのチェックは1歳ではなく、1歳半が適当な時期だからです。

6~7か月、9~10か月ときて、1歳、1歳半と区切りにはなるので、健診を希望される方もいらっしゃるのですが・・・

行政発行の受診券がないので、有料になります。

健診は保険診療で受けられないからです。

ひだまりでは、予防接種のときに計測をしていますので、記入の場所を少し変更して母子手帳に記入し

健診のような簡単な質問にもお答えしています。

予防接種で計測というのは、ひだまりが予防医療を大切に考えているからこそ、してきていることなのです。

それにより、きめ細かなアドバイスもしやすくなります。

1歳の予防接種と一緒にですと、計測をして、簡単な質問にはお答えして、健診のようになります。

これは、無料でしています。

予防接種はしないで、健診だけという場合は、有料になります。

1000円で健診をしてます。

(一般的な保育園の入園時の健診もです)

もし、病気ではないかと心配しているという場合でしたら、保健診療で診察をします。

この場合は、もちろん、計測と診察もします。母子手帳に記入もします。

保険証と乳児医療証があれば、無料でできます。

健診を保険診療でするのは禁止されてますので、以上、ご理解をお願いいたします。

これは、ひだまりクラスの後の場合も同じ扱いです。

1歳の健診は受診票がないので有料になります。

予防接種を受ける場合のみ無料でできます。

ご希望の方はすべて予約をお願いします。クラスの予約のときになるべく同時にお願いします。

何かの症状が気になる・病気を心配する場合は、保健診療をしますので、無料です。

ややこしくてすみません。

ちなみに、1歳の予防接種は、MR・水痘・おたふくかぜ・ヒブ・肺炎球菌です。

同時接種がお勧めです。同時接種のために副反応が強くなることはありません。

ご希望の場合は2回にわけることもできますが・・・

本当は、予防的な医療にもっとお金が回るといいのに・・・といつも思っています。

病気になる前に、ならないためにはどうすればいいのか、望ましい生活はどんなものか、

理解して無理なく生活をかえられたらとおもいます。

病気になってしまった医療費よりも安いと思うけれど・・・計算は難しいのでしょうが・・・

予防接種では、病気を予防できることで医療費が減ることがそれぞれに試算されています。

私がやりたい目指したい医療がそこにあります。

知って納得してかえていく。

その結果、より健康に生活できる。

どうしたら、自分の生活で続けていくことが可能か、そういうことを一緒に考えていきたいとおもいます。

大げさなことではないんです。毎日の生活ですから。

小さなことの積み重ねが健康につながるのです。

食生活・清潔の習慣・生活リズム・身体を使う習慣・・・など。

こころの健康も、考え方の癖の影響もありますね。

ここは、より難しいことですが・・・

小さいうちから、よい生活習慣をプレゼントしたいものですね。

自分もできてないこともあるのですけどね

自分のことでは歯切れがわるくなるのですが・・・

些細なことでもかえていくには努力や工夫が必要で、だからこそ、いろいろなアドバイスをする価値があるのかなぁと思っています。

 


given ~いま、ここ、にあるしあわせ~

2016-02-14 22:19:22 | 日々のできごと

公開中の映画のご紹介です。

given ~いま、ここ、にあるしあわせ~

公開前にお誘いをいただき、試写会で見ることができて・・・本当にいろんなことを考えました。

日常に、思いもかけない病気が子どもにみつかって・・・

受け止め兼ねている生活が、だんだん自然に受け入れて「何もかわらないじゃない?」って言葉がでるほどになる。

日々が、そのままで幸せなんだ、ここにある、生きている、一緒にいられる、そのことが何より大事なしあわせなんだね。

そういうことが映像を通してしみじみと届いてくる感じかな?

いろんなことを思いました。

若き研修医だったころの受け持った患者さんを思いだしてもいました。

あの頃は、どうして、こんなにお父さんもお母さんも強いんだろう?って不思議だったっけ。

でも、たぶん、親になったら、そうなってしまうんだろうな・・・と子どもを産んだあとにわかりました。

「這えば立て、立てば歩めの親ごころ」といいますが、それもまた親ごころの本音でしょう。

でも、同時に、忘れがちなことを忘れないようにしないといけないのですよね。私もほんとに忘れちゃうんですけど。

当たり前のこと、元気に過ごしていること、ご飯を食べておいしいこと、学校に行ってお友達と過ごして、家に帰って・・・

そういう日常が、決して当たり前なことじゃないってことも、忘れないでいないとね。

切ない。

悲しかったり辛かったり。

でも、それだけではなくて、やっぱり幸せも伝わってくる。

とてもきれいな映像がちりばめられていて、あ~私も幸せなんだなぁって思える映画でした。

好評のため、公開日も延長されたそうです。

親子上映会が2月16日火曜日にあるってことです。

◎小さなお子様をお連れのお客様も安心してご鑑賞していただける上映会です。
◎足下がみえる程度に薄明かりでの上映
◎通常より小さめの音量での上映

が親子上映会。久しぶりの映画、赤ちゃん連れでもOKですって。

☆平日ミニハーモニカプレゼント!

2/19(金)までの平日限定、各回先着10名様に、ミニハーモニカをプレゼント!
小さくても本当に吹けます♪キーホルダーにもなる優れものです。
 
だそうです。
 
 
幸せは、今ここにあったんですね!
 
先日のねんねクラスでお話したことと、ちょっと似てるかな?
 
「なんかやっとかないといけないことがあるような気がして、それを一生懸命探してしまう」とおっしゃる人がいらっしゃるのですが、
 
まだまだ首もすわらないそんな時期に・・・するべきこと、しないと手遅れになることなんてないです。
 
(しないとしまった!と後で思うんじゃないかって心配な様子な人もいるのだけれど)
 
いつも、外に情報を探さないで、今は目の前の赤ちゃんのお顔を見ようよといってます。
 
赤ちゃんが喜ぶこと、赤ちゃんとのその時々なりのやりとり、小さな発見・・・きっとあります。
 
赤ちゃんの喜ぶことや、気持ちがわかって来たらすごく自信になるとおもいます。
 
外じゃない、ネットでもない、そんなところにはない幸せが目の前にあるんですよね。
 
ちょっと似てるかも・・・とおもいました。
 
いま、ここ、にあるのだものね。そこが一緒だなとおもいます。
 
 
あまりに、ブログ更新できなくってすみません!
 
ほんとは書きたいこと、いろいろあるんですけれど・・・
 
余裕を生み出すためにはどうしたらいいものか・・・
 
まだまだ手探り状態ですでも、ゆっくり進みます