ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

目から鱗! 「和田商店街」親子で街歩き

2010-11-30 23:50:00 | イベント情報

29日、イベント「親子で街デビュー@和田商店街」の二日目、みんなでツアーに行きました。

私には一番近い商店街ですが、忙しくせっかちな(かつ食べ盛り三人ですからやっぱりスーパーで買い物をだーーーっと済ませることが多いです。

すごい量の荷物抱えてね。後は仕事帰りに寄れるデパ地下でお得な生鮮品をまとめ買いしたりね。

でも、実際街歩きして、和田商店街の世話役のおじさんたちに商店街の歴史をお聞きしたり、お店に入ってお店の歴史やお店の売りを話していただいたら、もう目から鱗がぽろぽろぽろり

戦前からのお店で御用聞きのように商売していたという八百屋さんは、「うちのミカンは美味しいの!スーパーのとは違うの!値段だけのことはあるの!」と胸をはって言い切る!

すごい!仕事にプライドを持っている!

目の前で鮮やかに魚をさばいてくださった魚屋さんでは、そのおうちの屋上で塩水につけた魚を干物にしてるとのこと。恰好よかったなぁ~

お惣菜もいろいろあって、30円で魚もやいてもらえるって!疲れてるときにはお世話になりたい

お肉屋さんは当然いろんなお肉に、さらにいろんなお惣菜も10時にはいっぱいならんでいるんだけど、奥さんに思わず「大変じゃないですか?」って質問したけれど、「慣れてるもの。別にね」ですって。

近場で利用してる参加者のある方は、子どもを二人乗りで寄るとき、上の子に買い物を頼み、下の子は自転車から降ろさずお話ししながら済ませるって。そうよねぇ~買い物するのに二人よっこいしょとおろしてからだと大変だものね。上の子も得意になりそう!

お茶屋&海苔屋さんでは、試食にとくださった自家製の味付け海苔がとっても美味しく、先代のお茶十訓みたいな効用の書が飾られ、これを見ながら店主さんは頑張ってらっしゃるんだなぁ~と思いました。

ひだまりサロンにもどって巻きずしとお惣菜パンの試食をしながら、それぞれにとってきた写真を披露しあい、印象に残ったところを発表しあいました。目のつけどとろがそれぞれでとてもおもしろい。

お店には、お店をやっている「人」がいます。「人柄」があるというのかな?お魚屋さんには奥様の趣味の和紙細工の掛け軸がいっぱい飾られ、お茶屋さんには剣道の達人と一見してわかる賞状が飾られ・・・。

そして、一番の魅力はやっぱり人とのつながりってことなんだなぁ~とつくづく感じました。

スーパーにはあまりない人とつながることの意味が大きいのだと思いました。

和田商店街は、昔はとってもにぎやかだったそうです。特売で並んでる長~い人の列の写真も見せてもらいました。昭和30~40年くらいのことのよう。

ゲゲゲの女房の商店街も世話焼きなおばちゃんがにぎやかに助け合ってたものね。あんな感じだったんでしょう。

当時は、お嫁入りの道具に買い物かごは絶対!のリストだったとか、三時にはとってもにぎやかな商店街だったんだとか、夕方に行ってみてお魚屋さんの奥さんに聞きました。

和田商店街ではないんだけれど、次男が赤ちゃんで一歳ちょうどのころ、暑い夏でとてもつかれていて夫とも何かで喧嘩中で、ベビーカーをおして買い物で道をとぼとぼあるいてたら、小間物屋のおじさんが「可愛いねぇ~。暑くて大変だねぇ~」とニコニコと声をかけてくださったことがあって、私はそれだけで気分が急上昇したんです。たった一言、そのお店で買い物をしたわけでもないのに、声をかけてくれたおじいさん。私の育児の忘れられない一コマです。そのおじいさんは今は末っ子の習い事の生き返りに手を振りあう仲にいつのまにかなっていて・・・。本当にありがたいなぁと思います。

主催者ののりちゃんは、この企画三年温めてたということです。商店街に育ててもらったからだそう。「商店街には不良はいねぇんだよって自信持っていうんだよね。」という言葉も印象的でした。いろんな大人がいろんな子どもを見守っていた育ててた、そんな時代が確かになったのです。

今だってそう、子育ては一対一より五対五の方が絶対楽なんです。いろんな子育ていろんな子どもを引いた目で見る、そういうことの大切さを子どもの幼稚園で学びました。我が子だけでなく、周りの子どもの中の我が子を見る、子どもも大人も育ちあう。

そういう人間関係が商店街にはあるのだとわかり、この企画の意味がとてもよくわかりました。(それまであまりピンとは来てなかったのが本当のところ)

効率的で便利で楽なことばかりを求めると苦しくなるってことが具体的にどういうことなのか、ですね。

組織で働く、自分という個性を消す、傷つくことも傷つけることもいやだから人との付き合いをなるべく避ける、そんな流れが加速する現代。

心の病気が増えたことと無関係ではない気がします。商店街はカウンセリングもしてくれてたのかも・・・。

すご~く有意義な一日でした。

心から商店街を応援したい!です!

長くなってしまいました。読んでくださってありがとうございます。

明日は初めてのひだまりサロン。

小さな小さなのんびりサロン間違いなしです。

ゆっくりじっくりやろうね、と心強いサポーターのAMAちゃんともしっかり確認しあいました。


感謝!初講座「ママ小児科医からママたちへ」をしました。

2010-11-25 12:00:09 | クラス日記

11月24日はひだまりサロンで初講座「ママ小児科医からママたちへ」でした。

これは今までもアンサンブル荻窪などで「知ろう!小児医療 守ろう!子どもたち」の会でやっている定番講座です。

私が基礎的なお話を一時間くらいして(いつも過ぎちゃうけど)、そのあとで、みなさんに自己紹介と今の悩みや質問をお話ししてもらって答えていくという座談会形式のものです。

会でこういった講座をするときは、いつも多くの会員のお母さんたち(学生さんとか、医療者もいますが)がいろんなスキルを発揮して告知、資料やチラシ印刷、予約、会場設営とそのための下見、託児の手配、予約の管理や参加者とのやりとり、保険・・・。当日も会場をどう作るか、冷暖房のこと、マットを会場から借りるとか持っていくとか、パソコン使うときはその準備、受付、託児関係、受付・・・もう、たぶんまだまだあります。赤ちゃん連れなのにてきぱきと。もうすごいんです!

それをニコニコとやるお母さんたち、スタッフだけで10人近いときもあります。

そして、ちょっとでも赤ちゃんが泣いたらすぐに抱きにいってあげてそのお母さんが聞きやすいようにしてあげたりする姿、居心地よく過ごせるように最大の気遣いしてる姿を見ると本当に頭が下がります。

そういった手間が省けるとどんなにいいかとずっと思っていました。

会の代表のGYOGYOさんに、このひだまりサロンの場所をみせた時、二人で盛り上がったよ~。この壁をぬいてみたい~!床暖房がいい~!とかね。

まぁ、できる範囲でのリフォームに落ち着いたのですが。場所が決まれば、運ぶものだけでも楽になる。スタッフも少な目で・・・。みんなの負担が減るようになればいいなと思います。

お母さんが赤ちゃんと来てくれて、のんびりしてもらえる場所をめざします。

安全には気が抜けないこと、もう一回肝に命じます。

肝心の講座の内容は・・・

参加者6名という少なさでしたけど、私はみなさんといつもよりも近くお話しできているように思えてとても満足でした。

最初から、この場所では一方的な講座はいやだと思っていました。

保健センターでも、(今年は高円寺と浅草でやってます)こういったお母さんへの子どもの病気の見極めやおうちでできること、などの話をするんですが、どうしても一方的になりがち。わかってもらえたかな?不安は残さなかったかな?と心配することもあります。

それぞれの思いをどう受け止めどう一緒に考えていくか。そこが一番大事なことだと思うので、そこを大切にしたいんです。

私が講座をしながら願うことは、知ることが安心することに繋がるように、ということ。

知ることで、さらに不安になってしまうことがないようにといつも願っています。

今回、みなさん、笑顔で帰っていかれました。

赤ちゃん連れで、予定よりも随分超過、長い時間だったのに。ごめんなさい。

でも、みなさんの笑顔に本当に感謝しました。ありがとうございました。

ひだまりサロン。小さくっていいんです。お母さんと赤ちゃんの笑顔がうれしいので。ゆっくり、楽しく育てていきます。

その内に健診もできるようにしていけたらいいなと考えています。

今日、ご参加の方々、本当にありがとうございました

いろんな課題が浮かび上がってきましたので、一つ一つ改善していきます。

何かあったらぜひ教えてください。

「漠然とやります、どんなテーマでもOK」としないで、あらかじめテーマを決めてみたらというご意見をいただきましたので、来週のひだまりサロンのテーマは決めます。

「お産とおっぱい」阿佐ヶ谷で友人がやっている会の名前そのままですが

でも、それ以外に聞きたいことも、もちろんOKですよ!

ちなみに来月の講座のテーマは「予防接種のホントのこと」です。

「お産とおっぱいおしゃべり会」での人気講座(自分でいうのも)だそうです。午前午後二日連続なんてことやったこともあるくらい

告知に不安の残るひだまりサロンでは何人集まってくださるのでしょうか・・・?ちょっと不安ですが。

少なければその分濃密にお話しできますものね。それはそれでいいです。

ゆっくり、楽しく!でいいのだ~

私の文章。どうも、読みにくいらしいです。(という自覚のなさが問題。以前も言われたこと何回もあり・・・)

このブログも、「う~ん主語述語がわかりにくくよく読まないと理解できないよ」って近しい人に言われたの

今日は、一生懸命読み直したのだけど~まだまだだめかな~こちらも修行


ひだまりサロン初!イベント~親子で街デビュー~

2010-11-18 21:34:25 | クラス日記
商店街

16日火曜日、ひだまりサロン初のイベントがありました。会場として使っていただいた、参加もさせていただいた、ってことだけなんですがお天気はいい感じ

親子で街デビュー@和田商店街」です。

二回のイベントで、初日は自己紹介から始まる仲間雰囲気作り、イメージ作り、といったかんじでしょうか?

インスピレーションで多数のばらまかれたポストカードを選んで、今の心境とか、そのカードに魅かれる自分を表現していきながらの自己紹介。とてもいい方法だと思いました。

富士山(かな?)に不思議な丸い虹色の雲がかかっていて天からの祝福みたいな写真を選んだ方が「最近二人目を授かって・・・・」と、その後言葉にならず・・・なんて、幸せな赤ちゃんでしょう。じ~んとみんなしてしまいました。

私が選んだのは霧の湿原に可愛い歩道が続いている写真。夏前には、とても元気で毎朝一時間ウォーキングしていたのに、暑さにめげて以来朝はおきられないまま。また、さわやかな気分でウォーキングしたいなぁ・・・と思いつつ。

一通りの自己紹介のあと、床に大~きな模造紙、そして赤青黄色三色のいっぱいの蜜蝋ブロッククレヨン。ワークショップの先生はまず、地面を書きましょう、と。

???

地面には熱があり、水分があり、光もあり、というようなことをおっしゃっていたかな?それぞれの場所でつくる地面がちゃんと地面で(?)でいて、それぞれ違うのも面白い

そして、商店街に欲しいものを書きましょう~とお絵かきタイム。今度はいろんな色のクレヨンで。

私はお花屋さん、でした。安いいろんな種類の花束が選べるお花屋さん。なぜかベンチつき、さらに、なぜか、反対側には座ってるおじさんもいる

和田商店街ではないんだけれど、うちの近くのお店に、いつも座って店番をしているおじいさんがいて、次男が赤ちゃんでとても疲れて歩いていたときに声をかけてくれたのです。「可愛いねぇ~だけど、大変だね~」と。なんだか、忘れられない、とっても嬉しいできごとです。疲れがなくなり明るい気分になったっけ。

そんな人が身近な商店街にいでくれたらいいな。と思って書きました。

パン屋さんとそれを外で食べられる場所。可愛いテーブルとイス。魚屋さん、食べやすく切ってくれてるし、品物も豊富。本屋さん。雑貨屋さん。郵便局・・・とても賑やかで明るくて楽しそうでいってみたい商店街ができました。

二回目は実際に街デビューです。どんなことがあるのかな?楽しみです。

実は・・・どちらかというと、スーパーで買い物を済ますことが多い私。商店街のイメージが変わるかもしれません。次回のお天気も赤ちゃん連れですから、恵まれますように

 

 


どうしてお母さんたちに伝えたいことがあるか?

2010-11-14 22:11:54 | 今までにであったさまざま

お母さん向けに医療講座を始めたのも、このブログを開設したのも、今のお母さんたちに伝えたいことがあるからです。

伝えたいという気持ちはいつもとても強いです。(お話はへたなのにね

「よく頑張っているよ!」「方の力を抜いたらもっと子育てが楽にたのしくなるよ」とか、「ちゃ~んと育っているよ」とか、そんなことです。

私は普通の医者にはあまりない経験ををしました。

一つは医療に受けるにあたっての挫折体験。一人目の妊娠出産体験でした。

もう一つはリベンジを期しての二人目の妊娠出産体験、目から鱗の自宅出産体験でした。

この二つのお産、私に一つの大きなことを教えてくれました。

『医療は納得が大事』

この言葉は医療の講座で使わないことはないかも。

形ではなく納得。結果でもなく納得。わたしはそう思います。 

その納得を得るためには医療側の努力だけではなく医療を受ける人の努力も必要だということをお話ししています。

お産をする前の人にはすべき準備というのが当然あるということも同じこと。

つらい納得できないお産だったという人にだって、だからだめってことは決してなくって、そこから得るもの、気づくこと、新しく入れる世界があるはずです。

いいお産ができなかったから、とか、おっぱい育児ができなかったから、とかで、落ち込んでるお母さんもいるけれど、そんなに人生単純じゃない!

私自身も、何があんなに辛かったのかはっきりわかったのは、二人目に納得できるお産をして初めてでした。

もう12年前のこと。

可愛くて可愛くて、この子が死んだら生きていけない、と主治医の先生に言ったら「本当、そうだよね~」と言われたこと、今も覚えています。

今では、学校でおこしてくれる問題やら、家での反抗・・・もろもろ、やっぱり頭を抱えることも多くって、「人生、単純じゃない」を地でいってます。

そのときのお産のこと「分娩台よ、さようなら」という自然のお産についての本では有名な本に感想文を載せてもらっています。

杉並区にある明日香医院の大野明子先生にお世話になって人生変わったのでした。

一人目のお産、二人目のお産、三人目のお産・・・それぞれでしたし、たぶん私に必要だったからこそのお産なんだと思っています。

産むことは生きること、その人の人生が出る、というようなことを吉村正先生もいってらっしゃいますしね。

その経験の中でどうして、お母さんに伝えたいことがあるのか…少しずつ記事にしていきますね。

文章ばかりで読みにくいですね。

ブログ超初心者、お許しを・・・。

 


ひだまりサロン準備、その1

2010-11-04 21:28:36 | クラス日記

パソコンというとメールを書く、受ける、HPを見る、くらいしか能のない私ですが、ブログを作ってもらって(ありがとう~~ちいさん!)、新しいことをするからには、やっぱり慣れていくしかない!
てことで、ちょっとでも更新していきましょうよ~と仲間に励まされてチャレンジ中です。
これだけでも、ドキドキ
いまどき、本当に化石のような人間です。(パソコン触ると壊しちゃうような気がしてこわい。)

今日は小児医療の会のみんながサロンにきてくださって、会の講演会の振り返りやら、それぞれ経験したことをお話したり、サロンのことを考えてくれたり、でした。
「子育てサロン」と言ってもなかなか気軽に集まらないかも、と心配してくれたり。

このひだまりサロン、みんなに支えられてるってことは、確か!そして、それが本当にありがたい。私一人だったら、こんなことできないかなぁ・・・ってだけで終わってたような気がする。

「健診ができるようになるといいな」という私が以前何気なくそのうちに・・・と思って言ってたことを、それよ~~そうすれば受け入れられやすい!とばかりに背中をぐいぐい押してくれて、近々開業届けを出す約束してしまった
午後の出入り自由な時間を利用して健診もできるというのはいいアイディアかも

赤ちゃんとママが出入りする場として、どんな用意をすればいいのか、考えます。
身体測定できるようにする、とか、お茶お水、でしょう?そして、今日は忘れてたけど、おむつを捨てていけるようにごみ箱を用意。
電子レンジもいるかな?コートかけとかねぇ、これからの季節。
「ひだまりサロン」の看板もね。

でも、やっぱり、自分が楽しくやる、というのが一番と思っているので、無理はやめよう。
ゆっくりでいいの、と言い聞かせてるんです。少しづつ自信をつけてやろうっと。
ときどき背中を押してもらったりしながら

準備のための宿題
開業届を出す
保険について調べる。行事保険?とか、レクリエーション保険とか、いろいろあるそうで、サロンのようなことをするにはどんな保険がいいのか?調べる。

さぁ~できることをやってみましょ~
何か、こんなものがあった方がよいよ~というものがあったら教えてくださいね~