11月2日に第二回「ゆる育児キャンペーン」のトップバッターでお話させていただきました。
ゆる育児キャンペーンはこのあと、墨田区・江東区・文京区・武蔵野市・足立区と続きます。
どのイベントも、開催のみなさんの思いの詰まったすばらしいものになりそうです。
杉並区ではきずなメールプロジェクトと知ろう小児医療守ろう子ども達の会のみなさん、サノフィ―さんの支援をいただきました。
伝えたい一心の私で、上手な語りもできないのですが、みなさんに支えていただきなんとか無事終えました。
去年に引き続いての話、去年の「産後クライシス」も踏まえて、どのようにしたら前向きに子育てを楽しくできるのか・・・
そういう話にしていきたい、打ち合わせのときからみなさんとも話し合いを続けました。
ひだまりクラスでも、夫婦関係のことは悩む人も多く、リクエストをいただき、父親学級やパートナーシップ講座をしてきました。
その中でもいろいろ学びがあり、今回は直前に参加した子育てフォーラムでの話も刺激になり・・・
私の中で発酵した言葉を伝えました。
単純なことなんですけれど、家族の中でも一人で子育てしないということなんです。
きずなメールプロジェクトのコンセプトも
「孤育てをしない」なんですけれど、まさにこれ!
これを夫婦間でも徹底するというものです。
言うは簡単だけれど、これは案外難しいのです。
出産後の女性は実感しやすいかもしれません。
父親は取り残された感が大きいのが普通です。
妊娠出産子育て、すべてを身体を張っていのちがけで向き合う以外ない女性とは違います。
どんどん子育てが上手になる女性、子どもを守るため時にはにピリピリする女性、
産むためにホルモン状態が特殊になるので、精神的にも弱者なんです。
感情の振れ幅が大きいですよね。
嬉しいことも、哀しいことも、辛いことも、悔しいことも、腹立ちも・・・普段の何倍も強く感じます。
だから、この時期の男性の不用意な一言はず~っと後にひきます。
そんなときには男性は絶対に正論はだめ、「ひたすら受け止める」に徹してください。
ホルモン状態が特殊というのはいつまで続くか・・・一つの目安になるのが赤ちゃんの肌の状態。
え??でしょう?
赤ちゃんの生まれたての肌はべたべたした脂っぽいのです。
洗っても汗臭いと思う人もいるでしょう。
これはお母さんからのホルモンが移行してるから。
だから、新生児ニキビにもなるし、湿疹も出やすい、石鹸で洗わないといけない肌なんです。
この肌の状態が変わってくるのが3か月頃。
乾燥しがちな子どもの肌、になってきます。
その頃には、感情的な振れ幅もちょっと落ち着いてくると思います。
(そのころ、まだ落ち込みがちだったりするとちょっと心配かも・・・、本格的なウツっぽい状態になってくる可能性があります
→きずなメールプロジェクトの産後うつセルフチェックをしてみてください)
とにかく、産後のたいへんな時期を赤ちゃんと乗り切ったお母さんには、ある程度、無理もしつつかもしれないけれど、
生活ができてきていて、父親に頼るよりも自分がやっちゃえとか、頼んで面倒がられるのがいやとか・・・となりがち。
で、さらにはそうすることで、ますます忙しくなりキリキリしてしまったり。
余裕がなくなるとイライラプリプリして悪循環ということをよく聞きます。
はい、とってもよくわかります!
そして、「察しろよ!」という気分になる・・・
多くのママが口にしていいます。
「察してほしい、こんなに大変なのに」と。
ところが、男性というのはこの察するということが、一般的には苦手なんですね。
(女性は察するとか共感するというのが得意なんですが)
さらに、子どもを産む前には、一人前の社会人・大人である女性は、人に頼むということが苦手なんです。
自分一人でなんでもできている(結構、つもりなだけなんですが)女性には、頼るお願いするということが苦手な人が多いです。
でも、子どもを育てるのは、人に頼ることの連続なんですよ。
上手に人に頼ることのできる人は子育てが上手な人だと思います。
また、信頼できる人の手を多く借りるほど、子育て環境は豊かになります。
赤ちゃんの時代はまだしも、子どもが大きくなると、ますます人に頼る、手を借りるという場面が増えます。
赤ちゃん時代に、後々に必要になる上手に頼む頼るための予行演習ができるのだと考えたらどうでしょう?
夫婦間でそれができないと、社会に出て他人に頼むことはもっと難しいでしょう。
子どもを持っている人の特権です。人に頼るのは。
それを受け止める度量を社会は持たなくてはいけないと思います。
それができてこそ、成熟した社会と言えるのではないでしょうか。
「お互い様」です。
頼ることができ、感謝できたら、次には頼られること、受け止めることをしていけばいいのですから。
人間が信頼しあえるのを見ることは、子どもにとってもいいことです。
その基本単位が夫婦なんですよね。
だから、信頼できる夫婦関係を作ることは大事なことですね。
難しいことだと思います。
いえ、簡単でない夫婦もいるでしょう。
子どもが産まれるというのは、それまでは見て見ぬふりをしていたことをそうではいられなくするからです。
価値観の違いが見過ごせなくなることも多いです。
だからこそ、その関係性を育てることに価値があるのかもしれません。
双方の努力が必用で、その努力は果てがないかもしれません。
でも、子どもは信頼し合える夫婦関係に安心感を持ちますし、子どもに対しての大きなプレゼントになることはまちがいないでしょう。
ゆる育児のお話会で、一番いいたかったのは、これです。
一人で子育て(孤育て)しないで。
その初めに夫婦で子育てをしましょう。
それは、とっても楽しい。とっても豊か。
少なくとも、頑張ろうと思える間は。
(もう頑張れないとい気持ちになっても、シングルになることになっても、孤育てはしないようにしましょう
→男性は思いもしないけれど、女性は離婚を考えているってパターンも結構ありますね・・・
それも一つだと思います。すべては自分が納得できることを目指すしかないと思います)
「夫婦で育児のコツ」という話の最後にはこれは言えませんでしたが・・・
悩むのは悪くない。
自分らしい結論にたどりつくために必要な悩みはありますから。
納得できる結論のために悩むのです。
どんな状況でも、子育ては一人でしないようにする、一人で抱え込まないようにする。
それが一番大事です。
一人で抱えない、つまり、他人を頼るということです。